2014年9月13日 (土) 13:00~16:45
アネックスパル法円坂
事例で学ぶファシリテーション 第1弾
「30人のはずが100人!?想定外の事態をきり抜ける現場力って?」
~東日本被災地の事例で学ぶ臨機応変のプログラムスキル~
Pテーマ
西
協力(ゲスト):畑文隆さん(西宮市役所)
中級者、ベテラン・上級者
東日本の被災地で実施したワークショッププログラムを題材に、想定外の状況に対してどうプログラムを変更して対応するかアイデアを出し合ってブラッシュアップするプログラムデザインのワークを行いました。
(1)オリエンテーション(5分)
(2)自己紹介(10分)
(3)南三陸町復興Fについて(20分)
・現場の状況説明:当時の被災地の状況について(ゲストの畑文隆さんより)
(4)プログラム1:基本プログラムを考える(30分)
・行政の依頼に沿って当初考えたプログラム作成を追体験
(5)プログラム2:どたんばプログラムを考える(70分)
・実際に現場で発生した想定外の状況を解説し対応をグループワークで検討
(6)休憩(10分)
(7)プログラム3:ブラッシュアップする(60分)
・実際に現場で考えたプログラムを説明
・さらにブラッシュアップをグループワークで検討
(8)ふりかえり(20分)
ファシリテーター(チーム) [2] 名 + 参加者 [14] 名
リアルな現場の事例を追体験することで参加者のみなさんそれぞれに学びをお持ち帰りいただけたように思います。最後の「ふりかえり」からいくつかを選んでご紹介します。
【気づいたのは?】
・全ての準備、やり方を手放す勇気が必要だと言うこと
・その場に応じた臨機応変さが必要だと感じた
・日本人でも地方によって文化が違う。とても異なる。それに合わせて方法を変える必要がある。
・実際の現場では、なかなかFAJワークのようには行かない。Simple is Best.一般人に難しいことを求めるのは厳しい
・シンプルなプログラムデザインでいい!場に応じて臨機応変に対応できる。
【うれしかったのは?】
・なんとなく、2日目、3日目のやり方、コンセプトの案が本番(現地)と似ていたところ
・東北、三陸の被災地について真剣な話ができたこと
・事例を知れてよかった
・グループで話すと良いアイデアがまとまった
・ベテランは引き出しが多い
【驚いたのは?】
・1日目の見直し時に「今日はやめとこう」と最初の3分で話し合ったところ。で、そこが大切なんだと言うこと
・時間的制約が厳しい中で決めていたこと
・(地元に)長老制度があること
・100人~200人相手にもFできる
・ライブ感があってワクワクしました
【残念に思ったのは】
・話し合いのテーマをもう少し行政にできることに絞ればよかった
・なかなか良いアイデアが出なかった
・「臨むこと・大切なこと」を反映させるための場づくりが、形を変えてでも継続されているといい。
【自分に足らないと思ったのは?】
・色々な方面での切り口が足らなかった
・全体を俯瞰(行政から見た話し合った結果や内容)するのではなく個人の話のプロセスを大事にすること
・会社以外、今回のような被災地でのF
・対応を考える際の多様な発想力
・想像力が追いつかなかった
【学んだものは?】
・その場、その時、参加者の要望に沿う大切さ
・ブラッシュアップするときに、テーマごと変更する(してしまう)こともOKだという事
・制限の多い中での検討する方法
・現地の文化を学ぶ重要性。同じ事例でも相手に合わせて変える。
・参加人数が多い場合のまとめ術は大変だ!
・意見、質問を分類して整理すること
・計画どおりにいかないけど導くのがF
【次からこうしようと思ったのは?】
・日頃から鍛えとこう!臨機応変できるように
・少し1歩踏み込む勇気を出そうと思うこと
・もう少し、被災地のニュース、現状に興味を持つこと
・やっぱりスケジュールを作るとイメージを共有できる
【その他、考えたこと、書いておきたいことは】
・前提を聞いて、どう応用するかの問いについて、なんとも推理ゲーム的な感じがしましたが、内容に関しては、実際のことであり、切実さが伝わりました。
・風土を考えに入れ込む
・PGデザインのスキルアップは必要!2交替制の手法は実際に使えそう
・基本プログラムが重要だと感じました。何に重きを置くか共有しておくこと
・今日のワークとは関係ないが「説明会」という言葉の使い方があいまいで市民は混乱させられる、というのはどこでも同じなんだなと改めて思いました。
当時、被災地へ派遣されていたゲストのお話や現場写真をふんだんに使って、できる限り当時の臨場感を伝えられるように工夫しましたが、そのライブ感をかなり感じていただけたのではないでしょうか?
2交替製など、なるほどのアイデアが出てきたのはさすがテーマ1を選んだ関西支部参加者のレベルの高さを感じさせました。
またワークの中での気づきとともに被災地への関心を持っていただけたことも大きな成果の一つだと考えています。
一方、プログラム自体としては導入の基本プログラムの扱いやグループワークでの目標設定などについて貴重なご意見をいただけたので、是非ブラッシュアップして次の機会に備えたいと思います。