2015年3月14日(土) 関西支部イベント 分科会 #2関西支部

このページは、2015年3月14日に開催した関西支部イベントの分科会#2のレポートです。

分科会 #2: 『図解deファシリテーション』 〜会議を効率化するために、1分で描ける記号◯△+⇒を活用〜

図解を片付けに例えるならば、自分と相手の考えを収納する箱である。関係者の考えを、(1)書き出す(服を床に出す)(2)整理する(服を仕分けする)(3)図解する(服を収納して選ぶ)。当日はこのプロセスを体験して頂きます。


多部田 憲彦 / Norihiko Tabeta

【所属&役割】
図解改善士
日産自動車(株)ルノー日産共同購買本部
リージョナル・サプライヤー・パフォーマンス・マネージャー

【経歴&活動分野】
千葉県銚子市生まれ。学生時代は、吃り症で人との会話が苦痛だった。光ファイバー製造メーカー入社後2年目で、言葉が通じないタイ人を相手に図解を用いて、タイ工場の業務改善を6ヶ月間で成し遂げる。その後、日産自動車(株)に転職し、世界11ヶ国以上の社員と図解を用いて会話しながら、原材料のグローバル調達に取り組む。週末は、育児の合間に、図解改善士として、図解勉強会を主催。2014年からは早稲田大学オープンカレッジにて講座「図解de仕事」も担当。

【著書】
『誰でもデキル人に見える 図解de仕事術】』 (明日香出版社)

【ホームページ】
◆図解で改善クラブ(図解勉強会)
http://www.facebook.com/ZukaiKaizen
◆図解改善士とは? (コクヨ「てがきびと」)
http://www.kokuyo.co.jp/creative/tegakibito/tabetanorihiko/

【得意なこと】
1、フランス人の上司、中国人・アメリカ人...個性的な同僚の意見を図解で整理し、論点を明確にすること。
2、息子とプラレールを建設し、電車を運行した後は、必ずお片づけすること。

【苦手なこと】
プレゼンが苦手なので、図解を用いてあたまを整理してから報告しないと、例えば、日産の役員から「多部田の言っている事はわからない!」と、叱られます。

プログラム概要

【参加人数】 24名(会員13名 非会員11名)MFを含む

<図解エピソード>
現在、全世界を相手に仕事をしており、24時間どこかの地域が稼働している。
WEB会議に際、みな好き勝手な事を言いはじめる事があり。一旦、多部田さんが引き取って、図解し写真を撮って、接続拠点に同時送信しコンセンサスを取る。

実際の場面でも、チームで図解を駆使し短時間で高成果を得ている

20代で海外赴任した際、直前に退職してしまい穴が開いてしまったマネージャー職を任された。言葉が通じない部下達が承認印をもらうために行列をなしていた。図解を用いて対応した。
例えばヤ○ダ電機で冷蔵庫を購入する際、容量と価格の推移を図解し、価格設定の特異部を指摘し、店員・店長をも仲間に取り込み、価格交渉を成功させる。

海外で資材を現地調達する際も、言葉が通じない場合でも小さなホワイトボードで図解で交渉している。

<最終ワーク>
設定、取引先にプレゼンや交渉する際、交渉相手のキーパーソンが
?「会った事ある」「話した事ない」
?「会った事ない」「話した事ない」
各グループでテーマ?か?の人物を選択し想定し

そのキーパーソンが知りたがっている質問を入手する方法を考えよ

ポストイットで個人ワーク(ブレーンストーミング)

グループワークでKJ法(親和図法)

各グループのアウトプットの見ながらの
多部田さんの説明
小さなホワイトボードを駆使し、例えば飛行機の中でも
図解を駆使し、隙間時間でも、密度の高い会議を実践している
海外で、人種が混在したワーカー相手にQC活動を指導する際も
フィッシュボーン分析やKJ法を自主活動には難しいが、
その前に図解を駆使して、理解を深める。

参加者のコメント

・教わったシンプルな図解は、海外で言葉の通じない同僚とコミュニケーションを取るのに最高のツールであることが分かった。

・誰でも直感でわかる。誰でも理解できることが重要であり、多部田さんがいかに現場で苦労されて編み出した手法であるかが垣間見ることができた。

・いくらカッコよくても通じなければ意味がなく、図解を通してファシリテーターとしての在り方も考えさせられるきっかけとなった。

ファシリテーターのコメント

集中して深い論議を行うためには、論議の内容・前提を明確にして、参加者の理解を確実にさせることも、ファシリテーターとして、重要な役割であると、改めて認識しました。 なぜなら、分科会にて、「相手が知りたいことを理解するための方策」を話し合ったのですが、私のファシリテーションが悪く、相手が誰であるあの前提が曖昧だったため、参加者様同士の理解にズレが生じ、方策の回答がバラバラになる部分もあったからです。

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