2015年3月14日(土) 関西支部イベント 分科会 #3関西支部

このページは、2015年3月14日に開催した関西支部イベントの分科会#3のレポートです。

分科会 #3: グラフィッカーの立ち居振る舞い

書いて残ったグラフィック自体よりも、進行中の立ち居振る舞いに注目します。短い会議実習とフィードバックを全員で体験し、ホワイトボードや模造紙の前に立つグラフィッカーの在り方について、一緒に考えていきましょう。

志賀 壮史 / Soshi Shiga

【所属&役割】
特定非営利活動法人グリーンシティ福岡 理事

【経歴&活動分野】
1972年大分県竹田市生まれ。NPO法人グリーンシティ福岡理事。
自然環境の保全や地域づくり、環境教育などの分野でワークショップ・研修等のファシリテーター(進行役)を務める。近年は特にボランティアリーダーやインタープリターの養成に取り組む。博士(芸術工学)。

【ホームページ】
◆特定非営利活動法人グリーンシティ福岡
http://www.greencity-f.org/

【得意なこと】
里山保全活動、広葉樹を伐採すること、焚き火とハンモック、ドラム、ファシリテーショングラフィック

【苦手なこと】
高いところ、醸造酒にすぐに酔う

プログラム概要

【参加人数】 19名(会員9名 非会員10名)MFを含む

【1.オープニング】
?分科会MF(以下、志賀さん)の自己紹介
?"この分科会を選んだ理由"を志賀さんが聴きながらファシグラを実演
?志賀さんから「ファシグラで大切にしていること」のお話

【2.テーマ作成とグループ分け】
?参加者各自がテーマ(問い)を作成
?4〜5名ずつでグループをつくる(テーマがあまり重ならないように)
?テーマを話し合いやすいサイズにする

【3.板書実習とフィードバック】
?各グループ、1人1回10分、MFを担当する。テーマは自分が作成したもの
?1人終わるごとに他のメンバー+志賀さんよりフィードバックコメント(付箋に記入)をもらう。また、MFは自分で振り返りを付箋に記入。*フィードバックはラブレターを渡すような気持でコメントする

【4.クロージング】
?各グループごとに板書実習の振り返り
(チームによっては延長して話し合いを続けたグループもあり)
?志賀さんから総括のコメント

参加者のコメント

【会員】
・「グラフィッカーの立ち居振る舞い」というテーマだったのですが、そういうタイトルだったことに分科会導入部で気づきました。(志賀さん、すいません)
・導入部で参加者の「この分科会を選んだ理由」を聞きながら模造紙に書いていく志賀さんの立ち居振る舞いや、後半のグループ毎10分ファシリテーションでの各メンバーの立ち居振る舞いが、大変学びになりましかた。
・テクニック論ではない、グラフィッカー・ファシリテーターとしての場への臨み方、心がまえみたいなことが学べました。
・志賀さんは、テクニックに冠するレクチャーがなかったのが印象的でした。
・とても楽しかったです。
・実際の志賀さんが、ファシグラを描くのを見て、なんとなく自分が描いている方法との違いを感じた。
・練習で、テーマを決めて描いてみると、うまく描けた部分と、そうでない部分が気になった。
・付箋に志賀さんのコメントをいただいて、非常に感激した。他にワークの参加者からはうらやましがられた。
・マイペースで進んでいくワークに、こんな風に進めればいいんだと、妙に納得感を感じた。

【非会員】
・「師を見るな。師が見ているものを見よ。」が感じられるひとときでした。
・全員が全員の目的に貢献しているような暖かい空間で、ファシ・グラって素敵だなあと思えました。
・自分がグラフィッカーをしてみて見えてくるものがありました。一緒のグループのメンバーにフィードバックをもらえたことも成長につながりました。
・はじめに「グラフィッカーの立ち居振る舞い」を実際に見せてくださったのが良かったです。
・会場の作り方と、導入部分での志賀さんの立ち位置、「この分科会をえらんだ理由(得たいこと)」という問いの中で見せてくださった参加者との遣り取り、発言者の言い回しや言葉遣いを活かしたファシグラなど、学ぶことが多かったです。
・その後の実習で志賀さんの立ち居振る舞いを真似てみたのですが、やはり付け焼刃はダメだなぁと感じました。
・実習の際に、志賀さんとグループのメンバーからもらったフィードバック(「良かった点」と「改善すべき点」)には、自分では気付いていないことが多く書かれていて、非常に勉強になりました。

ファシリテーターのコメント

最近、ファシリテーショングラフィックとは、体全体を使った「聴いています」という表現なのではないかと感じています。なので、レコーディングよりも「ファシリテーション」であることを大切にしたいときは、グラフィッカの「立ち居振る舞い」が重要になってくると思います。と言いつつ分科会では、具体的な振る舞い方のコツについてはほとんど触れず、私の板書とお話の後はひたすら10分間のミニ会議実習を行い、お互いにフィードバックしあう、私からも皆さんに対してコメントをお返しする、という2時間半でした。書いているときの身体の開き方や姿勢、表情などに着目することを共有してもらえたらうれしいです。互いによく聴きあえる、よい会議の文化が広まりますように!

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