2015年3月14日(土) 関西支部イベント 分科会 #8関西支部

このページは、2015年3月14日に開催した関西支部イベントの分科会#8のレポートです。

分科会 #8: 実践!仕事の現場で本当に使えるファシグラ

ファシグラを上手に描くことが目的になっていませんか?仕事の現場では、描きながら論点を明確にしたり、質問を繰り出したり、合意点を見極めていくことが求められます。描かない方が議論の構図がつかみやすくなる場合もあります。この分科会では、真のファシリテーターとしてのスキルを極めていこうと思います。

堀 公俊 / Kimitoshi Hori

【所属&役割】
堀公俊事務所代表
組織コンサルタント
日本ファシリテーション協会フェロー

【経歴&活動分野】
1960年、神戸生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーにて商品開発や経営企画に従事。95年より組織改革、企業合併、教育研修、コミュニティ、NPOなど多彩な分野でファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を有志とともに設立、初代会長に就任。研究会や講演活動を通じて、ファシリテーションの普及・啓発に努めている。

【著書】
『ファシリテーション入門』 (日本経済新聞出版社)
『問題解決ファシリテーター』 (東洋経済新報社)
『チーム・ファシリテーション』 (朝日新聞出版) など多数。

【得意なこと】
故障した家電製品の修理

【苦手なこと】
長ズボンと靴を履くこと

プログラム概要

【参加人数】 27名(会員16名 非会員11名)MFを含む

ゴール:描かないファシグラの良さを知り、そのコツをつかむこと

ファシリテーター堀氏のこれまでの経験より、内容を記述するばかりでは、議論が前に進まず合意形成に至ることが困難であったとのこと。そこで、ファシリテーターとしての所作の基本を確認したうえで、書くとすれば何をどのように表すかを演習した。

13:30〜14:00 本日のワーク説明。
14:00〜15:00 演習1(幾つかの議論が複雑にこみいった場面をとりあげ、まずは議論を傾聴し、それから議論のもつれを構造として要約し、各メンバーの書き方をグループで意見交換した)
15:00〜15:10 休憩
15:10〜16:00 演習2(16の意見(「合意形成はプロセスが大事だ」など)を組み合わせ、1枚のファシグラにし、ファシグラを各メンバーで見せ合い、単に意見をカテゴリーして表題をつけるものではなく、話し合いの本質を表すファシグラとなっているかについて意見交換を行った)

参加者のコメント

・「何のためのグラフィックなのか」の問いのもとに参加し、ファシリテーターの所作の本質(議論を前にすすめ合意をはかること)に気づけました。

・ファシリテーターは書くことより、場をみて、メンバーの行動にあわせて、次のやりとりを考えることこそ大切だと感じた。

・メンバーが議論をしているのであれば参加し、議論が混沌としたときに書き始める。やはり、書くとは、発言を整理し、議論の内容を整理し、議論をまとめることにとどめるべきと感じた。

ファシリテーターのコメント

グラフィックといえばライブレコーディング。そんな常識を打ち破る"あまのじゃく"のワークだったので、みんながついてこられるか心配でしたが、「こういうのもある」と必要性は理解してもらえたのでは、と思います。最後のまとめのワークでは、多彩な作品が集まり、参加者の方のレベルの高さを感じました。ここ数年、グラフィックのワークは封印していたのですが、こういうカタチで新しい展開を考えるのも悪くないと思いました。いい機会をいただき、感謝です!

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