2018年5月12日 (土)10:00~17:00
西宮市民会館
話し合いの「心理戦」を促進するには?
~ファシリテーションの源流から学ぶチームマネジメント
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カルロス
カルロス、ほりりん
どなたでもOK
ファシリテーションはグループダイナミックス(集団力学)の研究の中で産声を上げました。その流れを受け継いだ「人間関係のファシリテーション」は、ファシリテーターを目指す人が必ず学ばなければならない、源流というべき領域です。
たとえば、会議では「論理戦」と「心理戦」という二つの戦いが展開されています。後者が前者に大きな影響を与えており、それがチーム活動の話し合いの本質であることがよくあります。ファシリテーターには、心理戦を的確に読み取り、人と人の相互作用を促進し、適切にチームをマネジメントしていくことが求められます。その元になるのが人間関係のファシリテーションの知識とスキルなわけです。
今回は、ニューズレター最新号に紹介された『人間関係づくりワーク』(鯖戸善弘)に掲載されているエクササイズを通じて、人間関係のファシリテーションの基本を学んでいきます。初心者からベテランまで誰でも楽しめ、会議はもちろんのことチームのマネジメントに悩んでいるすべての方にお勧めのテーマです。
1 オープニング
・趣旨説明、グラウンドルールなど
・レクチャー:ファシリテーションの源流とは?
コンテントとプロセス、体験学習サイクル
・ネタ本の紹介 鯖戸善弘『人間関係づくりワーク』
2 ワーク① コミュニケーションの観察
・ペアの会話を観察してプロセスをフィードバックする
・個人振り返り→グループ振り返り→全体共有
・ポイント解説:フィードバックの3段階
3 ワーク② 心は一つ
・チームが協力して無言でパズルを完成させる
・個人振り返り→グループ振り返り→全体共有
・ポイント解説:自己開示のコツ
4 ワーク③ デイケアセンター笑
・各人の情報を元に地図と道順を完成させる
・個人振り返り→グループ振り返り→全体共有
5 クロージング
・グループ内で「今日の学び」をチェックアウト
ファシリテーター(チーム) [1] 名 +担当運営委員[1] 名+参加者 [40] 名
※担当運営委員記入:参加者内の会員 [34] 名+非会員 [6] 名
・今まで会議で上手くいかなかったのは、水面下のプロセスに問題があることがよくわかった。
・コンテント中心の会議術に違和感が合った。ここではじめて自分の求めているファシリテーションが何かがよくわかった。
・ファシリテーションの基本ところから学べたのがよかった。チームに本当に必要なものがよくわかった。
・ワークは良かったが、振り返りの時間が短かったのが残念。もっと深い振り返りができればよかった。
・ワーク自体の作りが良くできたものなので、参加いただいた方にも良い体験をしていただけたのではないかと思います。ただ、ワークが楽しめるものであったがゆえになおさら、プロセス部分にフォーカスして、ふりかえりを行うことの難しさを改めて感じました。ワーク前のインスト、ふりかえり時のインストでも伝えて、ふりかえりシートの問いもそのようにしていたとしても、まだコンテントから話題が離れきらない、ということを更に意識した形で、このようなワークを行う時には考えていきたいと思いました。関西復帰早々にこのような機会をいただき、感謝しています。
・ゲームが面白いとどうしてもコンテント中心の振り返りになってしまいます。意外にもベテランの方が多く参加して頂き、プロセスやその振り返りとはどんなものか、見本を示していただき助かりました。もう少し、振り返りで事件が起きれば面白かったのですが・・・。逆にベテラン(中高年)が多いせいか、コンテント(ゲームの成果)の方は、時間不足で完了できないなど、イマイチでした。創立15年を迎え、この種のワークを今後どように進めていけばよいのか、課題も感じました。