2024年5月11日(土) 災害時の連携を促すファシリテーション〜被災地域での話し合いを体験してみよう〜 関西支部定例会(昼テーマ1)関西支部

開催日

2024年5月11日13:00~17:00

会場

西宮市民会館

ワークタイトル

災害時の連携を促すファシリテーション 〜被災地域での話し合いを体験してみよう〜

テーマレベル

L&Pテーマ

MF or チーム代表

企画メンバー

あっきー、みのちゃん、たーじん

対象者

・近隣で災害が発生した時に、何かしら貢献したいと思っている方(ボランティアに興味がある方など)
・ファシリテーション力を社会貢献に活かしたいと思っている方
・防災や被災支援の役割を担っている方(行政・社会福祉協議会職員など)
・災害発生時の支援活動への参加を考えている方(ボランティア団体の職員・会員など)
・災害発生した時に、身近なところで何ができるのかを考えたい方(自治会やPTA等の役員など)
・災害時の話し合いに興味のある方
・そもそも災害時に必要な「話し合う力」って何?と思っている方

プログラム概要

●FAJの災害復興活動を知る(災害復興委員会活動報告書も参照しながら)
●災害時の話し合いを体験(グループ内で1人一役を担い(市職員、民生委員、ボランティア等)、各々が持っているカードの情報を元に意見や状況を出し合う⇒出し合った情報から問題を洗い出す⇒問題への対処を考える、のステップで話し合い)
●振り返り対話 ~えんたくんを使ってワールドカフェ風にさまざまな方と気づき・感想を対話~

参加者数

ファシリテーター[3]名+企画担当運営委員[3]名+参加者[24]名、参加者の内、会員[19]名+非会員[5]名

参加者コメント

・私は役所の担当者役でしたが、実際の現場でも役所の人って、矢印が全部そこに行きがちになりそうと感じました。でも、だからこそ、情報の可視化と整理によって、みんながその事実や状況に向き合えるようにすることが大切で、ファシリテーションが活かせるのだと思えました。
・実際の被災地では、もっと感情的な話し合い、意見のぶつかり合いにもなるだろうな、だからこそ、出た意見を見える化する、書くということの大切さ、そして話し合う力の大事さをあらためて感じた
・ファシリテーションのセオリーは災害現場でも適用可能だが、それが良い結果につながるのかはわからない。きわめて生々しい欲望や感情の表出を、フレームワークで処理できる気がしなかった。
・災害復興委員の皆さんは、本当にすごい。私自身も共に現地に行って少しずつでも経験を積めたらと思います。

担当者振り返り

■参加者について
・非会員にも情報が届き、興味ある人が参加してくれたのがよかった
・FAJ定例会初参加の人も多く(会員も含め)、FAJそして災害復興委員会に関心を持ってもらう入口としてよかったのではないか
・欲を言えば、もっと多様な人たちに来てもらえると、より目的をかなえる場になったと思う
・午前の板書練習会にも参加した人と、午後からの定例会のみ参加した人との間でギャップを感じていなかったか気になった(そこに配慮できるとよかった)
 ※午前中に災害復興委員会主催の板書ボランティア練習会を実施し、約20名の方が参加した

■ワークについて
・参加者が温かい場をつくっていた。初参加の人も参加しやすかったのではないか。
・グループでの話し合いは「まとめにいく」傾向がみられた。役になりきれていない。「まとめないといけない」というファシリテーターのバイアスが働いていたかもしれない
・グループワーク後の振り返り対話でも「実際の現場ではもっと感情の発露や対立が起こっているのでは。もっとそれを出し合いながら話し合いを進めてもよかったと思う」との意見が出ていた
・午前の板書練習会から参加していた方が多く、少し時間が長かったかもしれない(最後のふりかえり、対話のあたり重複感があった)

■今回の企画全体について
・災害復興委員会の「地域に貢献する」というスタンスがあって、いつもとは違う場づくり(告知・集客)ができた
・参加したFAJ会員もこれまで災害復興委員会の活動をあまり知らなかった人が多かったようで、災害復興活動を知り関心を持ってもらうよいきっかけになった
・午前中に板書練習会を実施したのも、より災害復興活動に関心を持つうえでプラスの効果となったと思う
(午前の板書練習会参加者のなかで、後日オンライン板書練習会に参加したり、6月に能登地震復興支援の現場に関わってもらうことになった方もいるとのこと)