2024年5月11日(土) ファシリテーター・トレーニング ~ 具体⇔抽象を使いこなす ~ 関西支部定例会(昼テーマ2)関西支部

開催日

2024年5月11日13:00~17:00

会場

西宮市民会館

ワークタイトル

ファシリテーター・トレーニング ~ 具体⇔抽象を使いこなす ~

テーマレベル

Lテーマ

MF or チーム代表

せら

企画メンバー

せら、グッチー

対象者

・どなたでも
・具体/抽象に興味がある人、スキルを磨きたい人
・話が噛み合わないと感じている人

プログラム概要

チェックイン
エクササイズ① 「具体的に」:具体・抽象のレベルを理解する
  演習プリントを解答してもらい。グループで感想などを共有
  抽象、具体の簡単な説明
エクササイズ② 「アップ・ダウン」:具体・抽象の行き来きを練習する
  話し手、聞き手、指示役、観察者をおき、指示役が指で抽象(↑)、具体(↓)、横展開(→)のいずれかの指示を出し、聞き手はそれに従って質問などをする。
エクササイズ③ 「説得する」:実際に使ってみる
  コンサセンスゲーム「砂漠からの脱出」をする。
チェックアウト

参加者数

ファシリテーター[2]名+企画担当運営委員[0]名+参加者[24]名、参加者の内、会員[19]名+非会員[5]名

参加者コメント

・ファシリテーターとして、相手の意図を探り受け止めることの大切さと難しさを学びました。
・具体と抽象については、日々意識して使わないといけないなと思いました。
・具体が得意な人、抽象が得意な人それぞれの良さを活かすという意識を持ってファシリテーションする
・自分の聞き方の癖や抽象化のやり方を学べました
・抽象化の為の問いを使いこなすことの難しさを再認識出来ました。
・自分自身の対話のクセ、考え方のバイアスに気づきました。
・具体と抽象を意識してファシリテーションを行う事の難しさや、いろいろな方と場を共有する事での視点の違いなど、様々な気づきがありました。
・対話の中での具体と抽象の往復が、信頼関係の構築に寄与する。
・具体と抽象は聞き手のスキルによってハンドリングできると思いました。
・会議中に、具体↔︎抽象を意識しながら場に働き掛けることは、明確に意識したトレーニングを続けていないとかなり難しいと思った。つい、議論にハマってしまう。
・具体と抽象を意識してみると面白いと感じた
・ファシリテーターには、出てきた意見の具体度と抽象度を観察して問いに変換するスキルが必要
・具体と抽象の使い分けを意識せず、またよく分からず話を聞いていることに気づきました
・最初のワークでは、回答例の説明がもう少し必要だと思いました。つまり、その例では、何が具体化されて、何が抽象化されたのか、とか。ここが理解されないまま対面ワークに入った人がいて、戸惑われていました。
・例えば、「図にしてみる(ベン図や象限、矢印とか)、グルーピング(特に付箋)とか、ネーミングとか、ファシリテーターが使う手法は、抽象化のプロセスです」、のような具体的な説明があってもよかったと思いました。

担当者振り返り

構造化のスキルの一つとして具体・抽象を扱ってみました。アンケートでいただいた内容から、力を入れたSTEP2のエクササイズで具体抽象を行き来するトレーニングで、具体・抽象を行き来するイメージがつかめてもらえたと思います。STEP1の「具体・抽象」レクチャーが不十分であったたに戸惑われ方がいたり、STEP3で「具体・抽象」を追加機会ならすインストラクションに工夫が必要などの多くの課題を感じました。引き続きブラッシュアップしていきたいと思いました。最後に、このような場をいただき、ありがとうございました。(せら)
今、何が話されているのか、対話や議論の現在地を知ることは大切なことです。ファシリテーターは、具体化と抽象をうまく操って、対話の論点をうまく嚙合わせることができるとよいのですが、それが中々難しい。今回のワークでは、具体と抽象をうまく使いこなすことができるトレーニング方法を開発しました。具体(チャンクダウン)と抽象(チャンクアップ)の言葉の使い方のトレーニング法はある程度うまく確立することはできたように思います。但し、実際の対話や議論の中で具体・抽象を意識した議論の展開ができるかというと、さらなる探究・研鑽の必要性を感じました。(グッチー)