第21回:2005年7月9日 〜7月10日 あやしい関西ワークショップ in 廃校 〜体感 ・開放・ 五感・ 回復〜関西支部

第21回関西地区研究会議事録

■ 日時: 2005年7月9日(土)13:00 〜7月10日(日)13:00 
■ 場所: 京北山国の家(京都市右京区京北小塩町初川口11−3)
■ テーマ: 「 あやしい関西ワークショップ in 廃校    〜体感 ・開放・ 五感・ 回復〜」
■ 担当者: 松永 瀬部 松田 大野 宮田
■ 出席者: 27名

◆ 一日目(7/9) ◆
11:30 【京北ショッピングセンター集合!】
     小雨降る中、京都駅からのバス組みも合流。2日間の買出しを
     行いました。
      乗用車に便乗し、いざ、『京北山国の家』へ!

12:00 【『山国の家』到着】
      ようこそ、山国の家へ!
      自然いっぱい、周りを山に囲まれた村落にあります。目の前には
      川が。お昼ごは ん食べてワークまで、ちょっと休憩。

13:00 【1日目 第一部ワークショップ開始】 < F:松田 >
      ◇何時間チェーン(アイスブレイク)
       会話をせずに、指や目で合図しながら、家から山国の家に
       到着するまでの時間の短い順にぐるりと輪になります。
       お見事!きちんと1回で順番に並ぶことができました。
      ◇人間KJ法
       似たもの同士グルーピングして行きます。たとえば、
       " 目玉焼きに醤油をかける人 " と叫べば、一方で、
       " 目玉焼きにはソース派の人 " などといった様に。
       最初は、大きな固まりが、次第に小グループに分散
       されていきます。
        ちょっと自分だけかな?って思うところを叫んで、仲間を
        見つける、または他人との違いを見つけるのも楽しい
        かもしれません。
      ◇5本指
       まず最初に、手のひらを紙の上において、形をとります。
       親指は " 家族 " 、人差し指は " 人間関係 " 、中指は
        " 仕事 " 薬指は " 健康 " 小指は " 将来 " を、
       クレヨンで色を塗って表現します。
       全員の手のひらを黒板に張り出し、順番に自己紹介がてら
       作品を披露しました。誰やーっ、足の裏描いてんの!!!
       (クラスに1人はいるよなぁ、そんな奴)    

14:30 【7m×7m(アート系ワーク)】 <F:松永、大野 >
      7m×7mの大きな紙の上に、絵の具で、絵筆やローラー
      を使ってアートします。
      最初に数分間目を閉じて瞑想してもらって、思い浮かんだ
      ものを表現します。アートって、何?というファシリテーター
      の問いに、『爆発です!』とH会長・・・。
      その後は、本当に爆発してしまいました。。。
       予想外に、短時間で紙面一杯に描かれてしまい、もう一枚
       トライすることに。
      1回目はまったくのフリー、無秩序状態だったので、2回目は
      連想ゲームのように、誰が描いたイメージの上に、重ねる
      ように、順番に1人づつ紙の上にのって、自己表現する方法
      をトライ!皆さんの感想は・・・振り返りをごらんください。

16:30 【第一部ワークショップ完了】
     全員で掃除開始。
     どろどろの足の裏を順番に洗って、壁から床から大掃除!
     お疲れさんでした。

17:30 【お風呂&夕食の準備】
     巨大さいころを使って、後片付けチームと夕食準備チームに
     分かれました。夕食のメニューは、野菜一杯のヘルシー
     パスタ、冷しゃぶ、なすとウインナーの炒め物。巨大な鍋に
     パスタをゆでて、ざるにとって大盛りパスタの出来上がり。

18:30 【夕食】
     皆そろって夕食。いただきまーす。一人泡1本までっていってる
     のに。。 コップ酒だあれ?

19:30 【後片付け&お風呂】

20:30 【第2部 夜ワークショップ】<F:松田>
      オプションだったのだけど、全員参加!さすが!
       ●きゅうりの塩もみ
       きゅうりの塩もみの要領で、一人が寝そべって、こすって、
       もんで、きって、最後はがぶりといただきま〜す。
       ●マルマルマル
       マルマルマルと歌いながら、リズムをとって、パンパンと
       手をたたいたり、となりの人のひざに触れます。テンポを
       速めたり、遅くしたり・・・リズムにのって、テンポよく!

21:00 【泡の会】
      お待たせしました、泡の会!
      焼酎、ワイン、日本酒、ビール・・・合宿のメインはこれ?!
      異常な盛り上がりの熱い夜でした。

◆ 二日目(7/10) ◆
7:30  【起床・朝食】
      朝食は、パンとバナナとコーヒー。

8:30  【二日目ワークショップ開始】
      ●マルバツゲーム、マル名前ゲーム(F:松田)
      絶対誰もできませんよーっと松田さん、右手で大きくマルを
      描きながら、左手でバツを描きます。コツは小さくバツを
      描くこと。次は、右手で大きくマルを描きながら、足で自分の
      名前を描きます。皆さんよろけながら、ふらふら踊って
      いました。
      ●背中合わせゲーム(F:松田)
      2人で背中合わせに座って、背中で会話します。挨拶して、
      怒って!背中で表現します。背中を合わせてもたれあう
      のは、気持ちよいもんで、しばらくひっついて誰も離れよう
      としませんでしたね。
      ●トラストフォール(F:松田)
      7〜8名くらいの輪になって、真ん中に1人立ちます。真ん
      中の人は、目を瞑って腕を組んで体の力を抜いて、ゆっくり、
      360度好きな方向に倒れます。それを、とり囲んでいる円の
      回りの人がしっかりと支えてあげます。
      真ん中の人と、回りの人の距離が近づきすぎると、物足り
      ないし、離れすぎると、本当に受け止めてもらえるのか、
      不安になります。この微妙な距離感覚を、体で感じつつ
      信頼関係を深めあうゲームです。
      ●目隠しウォーク(F:松田)
      日ごろの行いの良さか、外もだんだんと晴れてきたので、
      外ワークに変更。
       2人ペアになって、1人がめかくしをして、1人が体を触ったり
       声で誘導します。道中、においをかがせてあげたり、触れ
       させたり、普段頼っている視覚をさえぎることで、耳で、
       足の裏で、手のひらで、鼻で感じるゲームです。
      目隠しして歩いた道を、再度目を開けてあるくことで、また
      新たな発見に出会うことができたのではないでしょうか?

11:00 【振り返り】(F:宮田)
     全員で集まって、2日間を振り返りました。
     内容は、≪合宿2日間振り返り≫にて記載。

12:00  【昼食&大掃除】
     お昼は大鍋にて、インスタントラーメン。塩味、味噌味、
     しょうゆ味。
     少し懐かしい味がしました。
     最後は全員で、大掃除。来た時よりも美しく!

13:00  【全ワーク完了・解散】   
      『京北山国の家』の前で集合写真をぱちり。      
      皆さんお疲れさまでした。

≪ 合宿2日間振り返り ≫
◆ トラストフォール
  ・受け止められ方、ある程度溜めておいてがちっと止められる方が
  いい。早く止められてしまうと、あれっ?て感じて、物足りない。
  ・一回目受け止められそこねて、こけかけたので、最初の3回位は
  不安だった、それ以降は快感!人に体をあずけること体感できた。
  普段なかなかできない経験。
  ・全く知らない人同士ではできないと思う。ある程度信頼関係が
  必要かも。
  ・自分の中にこの位なら大丈夫、という、許容範囲があって、それを
  徐々に広げながらやるのであれば、もう少し楽しめたかもしれない。
  体をあずけきれず楽しむレベルまでいかなかった。
  ・円の間の隙間が気になった。隙間の間に入ってゆずり合われた
  どうしよう。
  ・どこから倒れる?後ろか前か?
  ・後ろだと自分では防御しようがないので、絶対助けてくれるという
  信頼と受け止める側も絶対に支えないといけないという気持ちが
  あるので、後ろから倒れた。
  ・前、後というより、この人だったら大丈夫支えてくれそうとか、人を
  見てるかも。
  ・他のメンバーはちゃんと受け止めてもらっているのに、自分の時は
  本当にちゃんと受け止めてもらえるのだろうかという不安。
  ・周りの状況、倒れても大きな怪我にならない、障害物がないこと
  をきちんと確認した上で、倒れているので、怖くはなかった

◆ 目隠しウォーク
  ・自然の中の方がトラストフォールより怖かった。何があるか
  わからないという不安。
  ・言葉を出さずに、体に触れるサインで歩いた。気持ちよかった。
  信頼関係が心地よい。
  ・目隠ししてあるいている時、耳を澄ましながら、手でふれながら、
  想像をふくらましながら歩いた。同じ道を目をあけて歩いた時、
  新鮮だった。軽いデジャブーの様な感覚。
  ・音の聞こえ方が、普段とは違う。普段ならあまり気にならない
  川の音。川の流れが変わることを音で認識する感覚。
  ・人とすれ違う時の空気の流れまで、感じることができた。
  ・足の裏の感覚に意識が集中していた。
  ・安全な方にナビゲーションしてもらっていたので、安心だった。
  ・情報の出し方が、人によって様々。後、何メートル先に、○○が
  あって、左に回って・・・とか。と思えば、こっちの方にきてって。
  こっちといわれても(笑)
  ・目を固く閉じて歩いていたので、もうーあけていいよって言われて、
  目を開いた時のアジサイの花の色、山の色が鮮やかに見えた。
  自然ってこんなに、きれかったっけ。

◆ アート系ワーク
  ・イメージの操作、普段やっていない感覚、工夫次第でおもろ
  しろい。
  ・一気に書くとは思っていなかった。少しづ書いていきたかった。 
  ・過去小学校でやった時は、校庭に大きな紙を広げておいて半日
  かけて、クレヨンで書いた。
  ・ドロドロ感は好きかも。
  ・初めてのワークだったので、正直、7m×7mの紙に、絵の具が
  どれだけ必要か道具は何がいいかわからなかった。トライアル
  状態だった。
  ・2時間位はかかるだろうと思っていたのに、30分で終わって
  しまって、後の時間どうしようとあせってしまった。
  ・一人のエリアで、きれいな絵を描きたかった。
  ・あまり、枠をつくる方法をとりたくなかった。とにかく、童心に返って
  めいめいが楽しんで欲しかった。
  ・過去イギリスでやったのは、ピザのように仕切られたエリアで
  一人一人が表現、それをつなぎ合わせさらには、人のピースも
  埋めていく・・・といったようにある程度の枠組みのある中で自己
  表現した。
  ・3人で同じようにやった枠をきめずにやったことがある。各人が
  自分のイメージを描く、自己表現する。自分のエリアに他人が
  入ってくることに気付く、あー自分も(他人の領域に)入っても
  いいんだ・・・共同で何かをつくりあげる感覚が芽生える。
  ・25人が一斉に、紙の上に乗って書き出して、共同で何かを
  つくる感覚が芽生えるだろうか?
  ・共同作業というのは、全体を捕らえながら、全体のイメージを
  壊さずに、自分を表現すること、個人ワークになってしまった
  いたのではないだろうか。
  ・自由に書くというのは、発散という意味では良かった、楽しめた。
  ・デンマークで同じようなことをやったことがある。それは、あら
  かじめ2003という文字が書かれた大きな紙があって、それが、
  ピースになったものが全員に配られる。その上に、各人が好きに
  描く。最後に、ピースをつなぎあわせたら2003の文字がうかび
  あがった。感動した。もちろん、ピースにそんなしかけがある
  ことは皆しらなかった。
  ・墨でやったことがある。1人3本づつ線をかく、道具が筆と墨だけ。
  ・アートを共同でというのは、自分の場合は理解できない。アート
  とは、個人でやるもの自己表現ではないだろうか。
  ・バケツ、絵の具、道具、紙の大きさ、のバランスが悪かったの
  では(30分で終わったという意味で)
  ・無秩序と自由は違うから、ある程度のルールがあった方がいい
  んじゃなかったのでは。
  ・きれいなものをつくりたかったのか、混沌を表現したかったのか?
  混沌であれば、目的は達成できたのでは。
  ・普段体験できないことを体験して欲しいと思った。大きな紙の
  上で絵を描くこと普段ないでしょう。だから、あまり枠をつくりたく
  なかった。読めていなかったのは、紙の大きさと絵の具の量
  道具とのバランス。
  ・1枚目に振り返った方が良かったのでは。皆の感じ方聞いた方が
  よかったかも。
  ・2枚目は、描く内容考えさせられた。ちゃんとしたものを書かない
  といけないのかなと。
  ・皆の前にでて、衆人環視のもと、やらされる感覚、プレッシャー。
  ・1回目はとりあえず好きなままやった、それを今のは練習です、
  って言われると、2回目はちゃんとしたものを描かないといけない
  のかなって思う。1回目の作品否定されたのだから2回目は、
  違う行動とらなくっちゃって。もっと、3人、4人位で同時にやったら
  良かったのでは。

◆ 二日間振り返って全体で
  ・正直2日間何してるのだろうという疑問が頭の中にあった。振り
  返りの時間で気付きがあった。振り返って良かった、こういう
  ことが大事なのだと思う。
  ・兎に角楽しめました。自然に囲まれ、普段と違う体験ができて
  来てよかった。
  ・五感十分に使うことができました。

明るいキャラで進める松永さん、大野さん 目を閉じて、感覚で捉える
勢いよく瀬部さん まったりと松田さん
カラフルな手で自己紹介 芸術は爆発だ!?
普段の定例会では、できません 身体をあずける
山の家をバックにニッコリ