第23回 :2005年10月23日 Facilitatorの思考力と対人力 〜 船川ファシリテーション道場関西支部

第23回関西地区研究会議事録

■日時   2005年10月23日(日)13:00 〜17:30
■場所   田辺製薬平野町ビル 会議室
■出席者  ゲスト:船川淳志氏、参加者:74名(会員のみ)
■内容   テーマ 「Facilitatorの思考力と対人力
              〜 船川ファシリテーション道場」

1.オープニング
  1)グランドルールの設定
    「臆することなく発言する」「ムキにならずネに持たず」
    「3秒ルール(指名されたら3秒以内にレスする。沈黙は禁!)」

  2)アイスブレイク
   ・船川さんの年齢当てクイズ
    →「なぜそう思ったか」理由を説明できること。
   ・教訓:アウトプットは前提に左右されやすい
    →「意見交換の前に、前提交換を!」

  3)講師自己紹介(省略)

2.セッション1
  1)講義
   ・本日の狙い:ファシリテーターの思考力を鍛える
   ・ファシリテーターのスキル:Tell、Ask、Listen、Analyze

  2)ワーク
   ・「ビールの生産国トップ5」をチームで5分以内で導き出す
   ・知識の多寡ではなく、知識の組み立て(推論)がミソ
    →ビールは鮮度が大切、輸送コストが高くつく
    →消費地に近いところで生産すべき商品
    →人口から割り出すのが妥当・・・

3.セッション2
  1)講義
   ・保有スキルと時代が要求するスキルとのギャップ
   ・「思考の生活習慣病」とは
    →停止形:?思考の放棄症、?思考の依存症
    →不全形:?思考の歪み、?思考の偏り
   ・集団への依存、権威への依存、言葉への依存
   ・思考力=元になるものから、頭の中で組み立てる力
   ・クリティカルシンキングとクリエイティブシンキング
    →口ぐせをチェック、違うタイプを観察することが大切
   ・KnowingとThinking などなど

  2)ワーク
   ・論理クイズ6問(1問10点)によるコンセンサスゲーム
    (個人検討10分+チーム検討45分)
   ・最初に回答の分布とってからチームの合意形成を目指す
   ・チーム得点とチーム効果(個人平均からのアップ度)を競う
    →最高点50点、チーム効果最高18点、マイナス効果3チーム

  3)解説
   ・論理思考のルール
    →因果関係成立の条件、必要条件と十分条件、演繹と帰納、
     定量論と定性論、絶対と相対・・・
   ・チーム効果がマイナスになる原因
    →特定の人の力、多数決、一面的な見方、安易な妥協、
     感情的な対立 などなど

4.クロージング
   ・論理思考:○思い入れ×思い込み、○こだわり×縄張り
   ・シナジー効果の元は違いにある。
   ・職場を思考を活性化させる場に。
   ・効果的な会議:事前準備、対人力、プロセス、思考力
   ・対人思考力アップのポイント などなど

5.おまけ 〜船川流ファシリテーションスキル語録!

  「言葉は明確に」「全員参加のワークはStep by Stepで」
  「日本人の中心化傾向に気をつけろ」「心の準備をさせる」
  「瞬間記憶を鍛える」「参加者の本音を引き出せ」
  「予想されるツッコミは事前に防げ」「臨機応変に対応せよ」
  「参加者の状況を把握する」「参加者の知識を活用する」
  「常に状況をWatchせよ」「略語は1回は繰り返せ」
  「混乱しやすい漢字は明確に」「出所を必ず明らかにする」
  「ローカル色を出す」「状況確認でプレッシャーをかける」
  「なるべくメリハリをつける」「納得できる進め方をする」
  「言葉を選ぶ」「地雷は仕込んでおく」「コメント力が大切」

力強く論理思考を説く 知恵熱必至!?の74名
「なぜならば?」鋭く切り込む