第33回関西地区研究会議事録
■日時:2006月8月19日(土) 13:00〜17:00
■場所:TSB 9Fラウンジルーム
■参加者:約 50 名 (新入会 5名、見学1名、オブザーバー1名)
■担当: 空井さん
企画担当 : 鈴木まり子さん(FAJ会員)
ゲスト:倉持 伸江さん
■テーマ:「おとなの学びを支援する」ファシリテーターの役割
1.今回の狙い
今回は成人教育学の視点から「おとな」の特徴を考えた上で、「おとな」を対象とする
ファシリテーションに何が必要なのかを、グループワーク、レクチャーを
通して探していくことをねらいとしました。
2.ワークショップの進行
プログラムデザイン
(1)グループ分け(今日の気分を色でイメージしてグループをつくる)
(2)自己紹介のワーク(グループごと)
氏名 自分を動物に例えると? なぜその色を選んだか ファシリテーションとの出合い
(3)「おとなの学習とは」レクチャー
おとなの特徴として自己決定性が特徴のひとつである。「自己決定性を尊重する」
「自己決定のジレンマ」「自己決定型学習をめざす取り組みのプロセス」について
レクチャーがありました
(4)ワーク1:ブレーンストーミング「おとなの条件とは」
グループごとに数を競って条件を出すことで、おとなの特性を考える時間になりました。
その後、出した条件の数が多かった順に、数チームが発表
(5)(4)のブレーンストーミングから出た中から、1グループ3つを選択・発表
数多くある中から3つを選択するということで、中々決まらないグループもありました。
(6)ワーク2:「人生の河」
自分自身のこれまでの人生をふり返り、河の絵で表現。その後グループ内で共有しました。
(7)「大人の経験の3つの側面」レクチャー
おとなにとって経験はその人そのものであり、ものの見方を形づくっている。
そして、おとなの経験の3つの側面として
「豊かな資源としての経験」「経験を通して学ぶ」「剛構造としての経験」
(8)全体振り返り
自己決定性について、疑問や意見が積極的に出てきました
(9)「意識変容の学習」振り返りによる力量形成
現場においておとなの学びを支援する実践的な力を身につけるには、「振り返り」による
力量形成が有効であろうという
●ワークショップ参加メンバーの感想(当日の発表等より) ・ おとなの学習アントラゴジーとペタゴジーの説明は、すぐに自分のWS等で使える
・本当に「自己決定性」を尊重しなければいけないのか疑問である
・自己決定型学習のプロセスがあることを学んだ
・「経験を解凍」し、問い直すという表現が分かりやすかった
・意識変容の学習について、もっと詳しく体験したかった
※自称「おとな」のみなさんが、「こども」のように好奇心をもって参加してくれました。
おとなの特徴とおとなを対象としたファシリテーションに何が大切かまでは、参加者の
みなさんに感じてもらえたのではないでしょうか。ただ、「そのための力をどう身につ
けていくのか」までは至らなかった印象もあります。最後に、時間延長してまでリクエ
ストのあった「ふりかえりによる力量形成」について、深く学ぶ機会があれば、見えて
くる感じがしました(以上、鈴木さん作成)
※総合Fを努めましたが、今回はオブサーバーとして小4の娘を連れて
参加しました。娘もワークに参加させていただきましたが、大人の条件だしでは、
しっかりと親の私の行動を見られているということが分かりました。大人って
こどもの目線で見ると、楽しいことをしているように見られているみたいです。
(やや、誤解をかっていると反省がありました)(空井)
ゲストの倉持さん & 東京支部の鈴木さん
今の気分は、"赤"です。それは・・・ 大人の条件ってなんだろう?
「大人」ってこんなに・・・ 私の来し方・・・大河です。