第37回 その1 :2006年12月9日 縁日屋台ワーク〜ファシリテーションでもうける会社をキョウソウ(競争と協創)しよう関西支部

37回関西地区研究会議事録 その1

日時:2006年12月9日(土)13:30〜17:30

■ 場所:兵庫県中央労働センター303

■ 参加者:約25

■ 担当:竹ノ内 谷口 小寺 信川 櫻井

■ テーマ:縁日屋台ワーク〜ファシリテーションでもうける会社をキョウソウ(競争と協創)

  しよう〜

■ 目 標:起業するプロセスを通してファシリテーションのスキルを、燃えながら、フル活用

  する。

■ 概要と振り返り

(1)プレゼンテーション

 ○概要

軽い掛け合いによって、ワークの概要説明を行いました。

 ○振り返り

結果としてはテーマ2のつわものぞろいのプレゼンに圧倒されたかもしれませんが、

フレッシュな印象は成功でした。

反省としてはもう少し聴衆をひきつける仕掛けが欲しかったというところです。

(2)感動インタビュー(アイスブレーク)

 ○概要

アイスブレークとして「感動インタビュー」を行いました。あまり話したことのない人とペア

になり、「最近感動したことは?」との質問を相手に投げかけて2分間ずつ交代で答えて

もらうインタビュー形式をとりました。ペア双方のインタビューが終了した後、ペアの相手

の答えをまとめて全体に15秒ずつで他己紹介をしてもらいました。

○振り返り

きっちりと2分間で感動した内容をまとめて答え、さらにその内容を15秒できっちりと発表

する参加者の皆さんの要約力には圧倒されました。15秒と区切ることで、場がしまった

気がします。

ペアづくりにちょっとやりやすい仕掛けを作ったほうがよかったかも...というところが改善点

でした。

(3)グループ分け

 ○概要

感動インタビューで聞いた、お互いの感動したことを参考に、この人と一緒に会社をつくり

たいとピンと来た人とグループをつくっていただきました。

 ○振り返り

スムーズに(3分以内)にグループ分けが済んだと思います。が、全員が初対面であれば、

感動インタビューだけでのグループ分けは難しかったかもしれません。

(4)創業ワーク

 ○概要

「Fで儲ける会社をつくってください」というお題を各グループに出し、50分の制限時間で

会社案内を制作していただきました。

創業における注意点として、

?Fそのものを売る会社/Fを使って物を売る会社どちらでもOKということ

?模造紙を会社案内代わりとし、模造紙のお代わりは自由

?会社案内には、社名/目的(理念)/だれにどんな価値を与えるかの3点を最低限の

 情報として記入してもらうこと

をあげました。

 ○振り返り

コアになる人が満遍なく存在し、予想していたより、スムーズに行えました。感動インタビュー

「感動」というキーワードを引きずっていたこともあり、それに関連するビジネスが多数を占め

ました。ただ、そもそも感動を売ることがビジネスにおいて大切なことであることを考えると結果

論として良かったのではないかと思われます。また、グループそれぞれの進め方にも個性があり、

ワールドカフェ風に模造紙のまわりに輪になりに自分の意見を書きつけながら、議論をしていた

チームは印象的でした。

(4)縁日屋台ワーク

 ○概要

起業家、投資家に分かれて途中で役割を交代しながら、屋台さながらに設置されたFGの前の

説明ブースに企業家が投資家を呼び込んで個別のプレゼンテーションを行いました。投資家は

一人につき200F(ファシリ)の通貨を持って、起業家に質問をし、会社が適正な投資案件か

どうかを見極めて投資。起業家が投資家の鋭い質問に即興で答えながら、会社のアイディアを

ブラッシュアップしていったり、時には投資家からアイディアが出されたりして、創業ワークで形

作られていった会社の内容がどんどん進化していく様子も観察されました。各ブースでは起業家、

投資家の熱いやり取りが行われ、屋台ワーク会場は熱いムードに包まれていました。なお、各社

に投資された金額はクローズド形式にして最後に「2006FAJベンチャーアワード」として発表し

ました。

○振り返り

今回のワークのメインイベントである縁日屋台ワークでは各所で投資家の厳しいつっこみに即興

で答えながら各社のプレゼンターの方々がだんだんと熱くなっていく様子が印象的でした。「当社

の...」と説明する姿はさながら本当の起業家のようでした。また、プレゼンを担当する方がかわる

と各社の印象が、がらっとかわるところに面白みがありました。これは面白い点ではありましたが、

チームでプレゼンの作戦会議に時間をもっと割いて内容の共有をすることが必要だったかもしれま

せん。今回、盛り上がってワークを進めることができたのは参加者の方々の熱意があったからこそ

だと思いました。

また、お祭りをテーマとしたBGMを流したことは盛り上がりにプラスになったと感じています。

(5)グループ振り返り

 ○概要

グループごとに、今回のワーク全体のプロセスを中心に振り返っていただきました。グループ振り

返りの時間を利用して、縁日屋台ファシリテータのチームも振り返りを行いました。但し、全体の場

への配慮をするため(参加者に安心感を与えるため)1人は入れ替わりで見回っていました。

 ○振り返り

1人が会場の様子を交代して見回りすると同時に、Fグラフィッカーもスムーズに交代して、議論が

行えていたのは、我々の強い団結力としっかりした連携があったからだと思います。この「Fも即興

でふりかえる」というスタイルは今後も、さまざまな場面において、活用できる可能性を秘めている

と思いました。

尚、グループの振り返りの内容は、事業そのものの内容や投資家勧誘の巧拙などが中心で、ワー

クのプロセスを通じて感じたことは必ずしも多くはありませんでした。この点は、Fグループの説明が

不足していたのかもしれません。

(6)全体を通じての振り返り

?軌道修正

軌道修正を、次の2点、ワークの最中に行いました。

ひとつは、創業各社のプレゼン、いったん見送りとしていたのですが、縁日屋台ワークに入る前

に、各社一同にどのような内容かを発表するほうがよいとの判断で急遽組み入れました。結果、

縁日屋台への盛り上がりにつながったように思えます。もう1点は、Fチームは投資家にならない

予定でせしたが、やはり投資家になることで、厳しい質問を投げかけることができました。

Fチームも中に入ることで、よりその場の雰囲気や取り組みの効果を肌で感じることができよかっ

たと考えます。

?模造紙による説明

各プロセスの進め方について、予め模造紙に要点を記して用意していたので安心感があった。

?その他会場からの発言

・前回と今回の違いと今回大切にしたことは?

・全く参加メンバーが違うと、その場が違ったものになった。

・感動インタビューと振り返りの時間を十分とることで全体の一体化を感じた。

・立場の違いを、つまり、インタビューされる、する、会社をつくる、投資をするという立場の違いを

 味わう ことを大切にしたかった。

・楽しかった。

・もう少しやりたいぐらい。

・チームで投資家とのやりとりから気付いたことをおりこみ、時間があればもう一ラウンドやってもよ

 かったのでは。

・現実的な話もあり、これからにつながる。本当にビジネスとしてやっていけそうである。

・自分の世界がひろがり、創業ワークの他社との事業的計の可能性も感じられた。最後には全体

 が一つになったように感じた。

  ・貧乏人でも低コストの創業が可能。

・即興のやりとりが、多様性を生み、新しいものが創造された。

 

みなさんは起業家です      Fでもうける会社づくり

 

将来性のある会社は・・・?   投資家への事業説明

 

          うちの会社はもうかりまっせ!