第74回 2010年4月10日 編集工学関西支部

 

第74回関西支部定例会報告


日 時 2010年 4月10日(土) 13時00分〜17時00分
場 所 KPC会館 (財)京都中小企業振興センター
ファシリテーター・話題提供 イシス編集学校・師範・頭取 大川 雅生 氏
 
テーマ
「アタマのなかのファシリテーション」
〜脳内ファシリテーションに挑戦!?〜
概要

ファシリテーターならば、「その場で起きている情報の行き来」に とても気を使っているでしょう。そこで、私たちがアタマに情報をINする とき、OUTするとき、そしてそのあいだのプロセスでは、いったいどんな 方法で取り扱っているか、「編集術ワーク」を通じて体験します。 ワークのベースは、ネット上で情報編集スキルをトレーニングする「イシ ス編集学校」のメソッドです。

プログラム

○ウォームアップ:おいしい私

  • チームごとに自分を料理に例えて自己紹介
  • チームで1つの料理を選び、チーム名に”編集”する。
    そのとき「※○△な(料理名)」というように、形容する言葉をつける。
    料理とは全く別ジャンルでよく使われる言葉を組み合わせる。

○編集ワーク1:たくさんの単語 覚えられるかな?

  • 複数のジャンルにまたがったたくさんの単語を次々読み上げるので 自分なりの工夫(関連付け、分類など)で覚えてみよう。

○編集ワーク2:そこに何がある?

  • ある印刷媒体(情報のつまった素材)をみて、そのなかに含まれる 情報を掴んでみる。

○編集ワーク3:記憶を抜き出す

  • 自分が最近何を買い物したかを思い出し、違う基準・軸で 並べなおしてみる。

○編集ワーク4:コップの使い道

  • 「コップ」をさまざまに言い換えることで「コップ」のなかにある 情報を取り出してみる。

○編集ワーク5:さまざまな花見

  • 「花見」と一緒に組み合わせる言葉を変えることで、どのような イメージが立ち上ってくるかを楽しんでみる。

○ミニレクチャー

  • 編集術においては、「編集=情報をかえる」こと。情報をかえていく、 編集していくワークを通じて、自分がどのように情報をつかまえて いるか、アタマのなかで起きているプロセスを自覚できたと思います。 そして、情報をつかまえる視点は1つではありません。 1つの視点から別の視点へ動かすことも大切です。

担当チーム感想:

人がもつ、それぞれの「情報をつかまえる視点」の違いに敏感にとらえ、新たな視点をメンバーのなかに作りだすことが、ファシリテーターの役割の1つなのだと再認識できるワークでした(和己)。