第78回 2010年8月7日その1 ホワイトボードミーティング関西支部

 

第78回関西支部定例会報告


日 時 2010年8月7日(土) 12:30〜17:00
場 所 京都 KPC会館 大ホール
ファシリテーター ちょん さん
テーマ ホワイトボードミーティング
 
内 容

■講義

  • ファシリテーションやファシリテータの必要性について
  • 体験的に学ぶことの大切さについて

■聴きあう

人と話し合うとき、1人が話し過ぎたり聞きすぎたり偏らず、バランスよく聴き、話すことが大切。

これの練習のため、隣の人と2人で、テーマ沿って話し合う。これを、テーマごとに席替えをし3人と繰り返す。

  • 朝食について
  • ストレスの発散方法について
  • 定例会に来た目的

意識しながら話しあっても、ちょっと油断をすると、相手によっては自分ばっかりが話している事に気づかされた。

■ホワイトボードミーティングのルール

議論は、発散→収束→活用 のサイクルで行う。

マーカーの色は、

  • 発散は黒色
  • 収束は赤色
  • 活用は青色

で書く。

ただし、本人の言いたいことを重んじ、例えば、発散のフェーズで出てきた収束の意見も、黒色で書く。

書き方

  • 感じ間違いOK
  • 漢字がかけないときは、ひらがな、カタカナOK
  • 字が汚くてもOK

■ワーク1

4人で1グループになる。

ホワイトボードは縦横に線を引き、4分割する。1つのマスを1人で使う。

4人のうち、1人が聞き役になり、もう1人が話し役になる。残りの2人は、そのやり取りの様子を観察する。

さいしょに、まず発散のフェーズ。

話し役から、仕事の事や身近な事などなんでも良いので、聞く。はじめは「どうですか?」と聞いてみる。

そのほかにも、相手から聞くためのキーワードは

  • 〜どうですか?
  • たとえば
  • 具体的には?
  • エピソードはありますか?
  • うんうん、それで?

などがある。他にも、固有名詞、だれ?、具体的な数字を聞くことで、イメージがグッと湧いてくる。

■ワーク2

議論の中に3つのフェーズがある。

発散→収束→活用

このワークでは、テーマについて、必要な物の洗い出し、それぞれいつ準備するか?といった事をホワイトボードを使って話し合う練習をします。

まず、ホワイトボードの中央に縦線を引き、左右2つに分割する。左側は、発散用の場所、右側は、収束用の場所。

当チームは、お祭りでの「輪投げ」がテーマ。

まずは、発散。必要となる物をドンドン挙げていきます。

  • テント、屋根
  • 景品
  • 景品を置く台
  • 集金箱
  • つり銭
  • 明かり
  • ちょうちん

そして、収束。

先ほど挙げた物について、いつごろ準備をすればよいか、時間軸に沿ってまとめていきます。

  • 1ヶ月前
  • 1週間前
  • 前日
  • 当日
  • 事後

時間軸でまとめることで、発散の時には、思いつかなかった物も出てきます。
また、発散の時に出てきたキーワードを見ながら、収束側にまとめていくので、機械的に進みます。

時間軸にまとめた表に、担当者と、チェック欄を設ければ、タクスやTODOの管理表にもなります。

■ワーク3

2人で1組になって、日常、身の回りの困った事を話し合う。

最初に、ちょんさんと中冨さんが例として話し合いをを進めます。

1人は、ファシリテータ(聞き役)、もう1人は話し役。

2人だけで話し合うので、込み入った話も話せます。

まず最初に、身の回りの困ったことに関して、登場人物について、聴き、描いていきます。

次に、その登場人物についての困っている事を順番に聴いていきます。

ファシリテータは、もちろん先のキーワードを駆使して聴きだします。

描いた絵を見ると、情報の多い人物や、情報の少ない人物がありますが、情報が少ない。ということも1つの情報だ。とのこと。

その後、それら登場人物の困った点について、どうすれば良いかを、聞いていきます。

あまり1つの事にこだわりすぎず、ポンッポンッポンっと、テンポよく聞いていくほうが、うまく引きだせるような気がします。

最後に、ファシリテータは、それらの得られた情報から、話役に2つだけ、無責任なアドバイスをします。

短時間ではありましたが、実際にやってみて、とっても有用なアドバイスをもらいました。

機会を見計らって、仕事の現場で実践してみようと思います。

■最後に

会議の進め方も、翌日からさっそく活用できたとっても有用なワークショップでした。

また、現場で困っている事に対してアドバイスが貰える、1回のワークで2つぶおいしいそんな定例会でした。

ありがとうございました!