第96回 4月定例会 その1[「議論しよう、反論しよう、対立しよう! 〜ディベートを体験しよう〜]関西支部

FAJ関西支部2012年4月定例会報告

◆日時

2012年4月14日(土) 13:00〜17:00

◆場所

大阪経済大学(大隅キャンパス)B41教室

テーマ名

[「議論しよう、反論しよう、対立しよう! 〜ディベートを体験しよう〜]

◆ファシリテーター

 メイン:岡山洋一さん(FAJ会員、全国教室ディベート連盟理事)

 
1 ねらい
みなさんは議論していますか?
反論されることを恐れていませんか?
対立を避けていませんか?
 
私たちは対立することがいやで、議論を避け、和を保とうとし、妥協しようとします。
反論や対立をすると、和が乱れ、人間関係にひびが入るので、議論を避ける傾向にあ
ります。
 
しかし議論を避けて和を保っても、それは表面的なものにしかすぎません。
安易な妥協は問題を解決しませんし、かえって溝を深めてしまいます。
 
意思決定をする時、何かを決定する時に、議論は不可欠です。
徹底的に議論をすることが、強い組織をつくり、人間関係を深めます。
 
建設的な議論をするためには、議論する方法を知る必要があります。
議論の方法を、学校教育などにも取り入れられているディベートを通して、磨いてい
きましょう。
議論をする技術、議論をさばく技術は、ファシリテーターにとって欠かせないスキル
の一つです。
 
ディベートを通して、ファシリテーターに必要な議論する力を磨きましょう!
 
2 時間の流れ
練習1
2人が組となり,母役と子役となって会話する
「携帯電話をほしがる娘に対して,母親が反対する」
 
・ミニレクチャー「ディベートとは」
・第三者が,ディベート勝負を判定する。
・ディベートとは,相手を論破するのではなく,第三者を説得するゲームである。
 
練習2
2人が組となって1対1で,賛成の立場と反対の立場に分かれて,ディベートする。
「成人に達する年齢を18歳に引き下げるべきか。」
 
小憩後,
参加者の意思に応じて,お題に賛成から(反対まで)大まかな順に並ぶ。
2グルーブに分かれ,更にこのグルーブで4グループに分かれた。
賛成4人と反対4人計8人が一組となり,賛成2人が反対の立場から反対2人が賛成の立場から,
是非を討論するディベートを行った。残り4人が勝負を判定した。
判定員とディベート者と立場を逆にして,二ラウンド目を行った。
 
3 感想
・ ディベートの正確な理解をすることができた。
・(感情を抜いて)話者の話を十分に聞き,内容を理解し,内容を踏まえて反論し,更に自身の立論を短時間で行うのは大変難しいことです。
更に,上達するためには相当の訓練と経験を要すると感じました。
・ 本来,ディベートの技法を習得する場であって,上手に組み立てられたワークショップでした。
ところが,私を含めて,コンテンツにはまってしまった参加者が相当いました。
・ 制限時間の範囲において思考して更に話すために,相手のことを良く聞かないとディベートが成り立ちません。
ファシリテーションを促進するために,多数の人の意見を聞くことが必須ですし,言い分のポイントをつかむことも似ています。
今後のファシリテーションの技術習得に役立ったと思っております。大変有意義な時間を過ごすことができました。
岡山さん。どうもありがとうございました。