第98回6月定例会 テーマ2「ワークショップがぐっと良くなるプログラムデザインのツボ 」関西支部

第98回6月定例会テーマ2報告

日時

2012年6月9日(土) 13:00〜16:45

場所

西宮市民会館

テーマ名

ワークショップがぐっと良くなるプログラムデザインのツボ

ファシリテーター

叶 陽介

[プログラム概要文]
○告知文
"「ワークショップは、それなりに作ることができるけれど、
もっと参加者の主体性を引き出したり、
学びや創造の質を高めるにはどうすれば良いのだろう?」

本テーマはワークショップのプログラムデザインの経験者を対象とし、
参加者皆の知見を基に、良いワークショップをつくるための
「プログラムデザインのツボ(要所)」を探求します。

ワークショップがぐっと良くするツボを、皆で見つけましょう!

※本テーマは東京支部の運営メンバー向けに行ったワークショップの
リニューアル版です。
今後定例会等にてワークをしたいと考えている方は、ぜひご参加ください。


■本テーマのゴール
・良いワークショップを生み出すためにプログラムデザインで
意識すること・実施すること = PDのツボ がわかる
・プログラムデザイン上達に向け、何をすべきかわかる

■主なアジェンダ
・「良いプログラムを作るためのPDのツボ」の仮説を立てる
・PDのツボに基づいたプログラム作成を行い、ツボの有効性を検証する
・仮説検証結果を踏まえ、PDのツボをブラッシュアップする

■対象者
PDのツボの仮説立案にあたり、プログラムデザインの実践経験が重要となるため
本テーマの対象者は、プログラムデザイン経験者となります。


<備考>
本テーマにおける「ワークショップ」は、
FAJの定例会や支部イベント、及びそれに類似する活動を指します。 "


○プログラム概要
"(1)オープニング
・本日のゴール説明
プログラムデザイン(以下、PD)のツボがわかる
PD上達にむけて何をすべきかわかる
・アジェンダ説明
・グランドルール設定
・チェックイン
(2)WSの理想の姿を定義する
・WSの構成要素、成果、特徴を定義
「WSは参加者が主体となり、学舎想像を生み出す活動」
・「WSの理想の姿」を定義しグループにおける共通見解の作成
(グループワーク)
問い「良いWSとは何でしょうか?WSの理想の姿とはどんなものでしょうか?」
・他のグループの見解を参照する
(3)理想のWSを生み出す「PDのツボ」の仮説を立てる
・「WSの理想の姿」に大志、それを生み出すための「PDのツボ」一覧の作成
(グループワーク)
問い「理想のWSを生み出すためのPDで意識すること・実施すべきこと="PDのツ
ボ"は何でしょうか?」
・全体共有
(4)PDのツボの仮説を検証する
・「PDのツボ」を用いてプログラム作成(個人ワーク)
下記のどちらかのプログラムを作成する。
プログラム作成のためのテーマA「企画会議のためのブレインストーミング入
門」
プログラム作成のためのテーマB「ファシリテーションサークルのミッション
策定」
・グループ内共有
下記の三点をグループ内で共有する
*現在のプログラム作成の進捗率
*プログラムの概要とPDのツボを押さえたポイント
*現時点でのプログラムの品質の対する自己評価
(WSの理想像五〇点+テーマとの整合性五〇点)
(5)検証結果を踏まえPDのツボをブラッシュアップする(グループワーク)
問い「PDのツボは何点ですか?」
より点数を高めるためには、
何を追加・修正・深掘りすれば良いでしょうか?
(6)検証結果を踏まえ、PDのツボをブラッシュアップする(グループワーク)
問い「PDのツボ(第一版)は何点ですか?
より点数を高めるためには、
何を追加/修正/深堀り すれば良いでしょうか?」
(7)全体共有&チェックアウト
「良いワークショップを生み出すためには
PDにおいて何を意識・実施すれば良いでしょうか?」


○担当者振り返り
本ワークショップは、
MFからのプログラムデザインに関する知識伝達は極力控え
"参加者がプログラムデザインを探求し、自ら成果を生み出すこと"
を趣旨としました。

アンケートにて、多くの参加者より
「実践で生かせるプログラムデザインのツボが見つかった」
「これまでよりもプログラムデザインを探求したいと感じた」
との回答をいただき、想定していたゴールを達成できたと感じました。

一方、本ワークショップの今後の改善点として
次のような点を認識しています。

 ・プログラムデザイン経験の差があるグループメンバーから
相乗効果を引き出すしかけが必要
・構造化スキルが不足するグループへのサポート

私自身も今後もプログラムデザインを探求し、
より良いワークショップを目指して行こうと思います。

○参加者コメント
・時間が短く感じたもっと話し合いたかった
・また、同じグループの方と話し合いたい
・少し前にプログラムデザインをしたが、次はそれよりも良いものができそう

以上、報告致します。