第125回:2014年8月2日 テーマ1 チームビルディング 〜メンバーを巻き込み、活性化させる〜九州支部
2014年8月度定例会レポート
日時
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2014年8月2日(土)13:15〜17:00
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会場
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深見ビル C会議室
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テーマ名
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チームビルディング〜メンバーを巻き込み、活性化させる〜
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ファシリテーター
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野口 和裕(FAJ会員)
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1名
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参加者数(会員)
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13名
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一般・見学者数
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0名
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報告作成者
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亀井 直人
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報告日
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2014年9月23日
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テーマ詳細
【プログラム概要】
- ■オープニング(13:15〜13:30)
- ワークの目的と背景を共有する。
目的:チームメンバーを巻き込む際の阻害要因を知り、解消するための仮説を立てる。
背景:定例会前に支部運営について支部長から相談があったことを受けてのテーマ選定。
[仮説をたてる前の状況確認]
- 九州支部運営委員の構成に着目
2013年度:運営委員11名、アソシエイツ9名(全員新任運営委員)
2014年度:運営委員8名(4名新任)、アソシエイツ12名(6名新任)
→50%が経験者であるという状況
提示された仮説
経験者の頑張りが、新メンバーの気おくれを引き起こしているのではないか。
[支部長から相談状況の背景補足]
- ボランティアであるため、活動への強制はできないと考えている、スケジュールを合わせることに難しさを感じている。
- 運営に対して感じている参加度が高くない場合、申し訳ないという気持ちに繋がるケースもあると感じる。
そこから、定例会への出にくさを感じていることがあるのではないかという悩み。
- 関わり方に差があるのは自然なことと思う中で、どのように活動していくことで活性化がおこなわれていくのだろうと考えている。
- ■体験から学ぶ(14:00〜)
- ワークをおこなう前提として体験学習のサイクルを紹介
[体験学習のサイクル]
体験(体験する)
↘
仮説化(次にどうするか) 指摘(なにがおこったか内省・観察)
↙
分析(なぜ起こったか)
- 体験した事象を評価するまえに、事象としてどのようなことが起こったか、その時どう感じたかを、まず振り返り、その後分析と仮説化をおこなう。
- ■体験してみる
- ワークを体験し、ふりかえりをおこなう。
[演習]
4〜5人組のチームを構成し、用意された材料を用いてより高い構造物を作成する。
※実際のワークの中では、メンバー毎の役割に制限が加えられている。
→演習の実施
[演習結果についてチームで共有]
- 指摘(内省・観察)シートを記入し、各グループで話し合う。
ポイントとして、分析まで行かずに、まず内省・観察をして欲しい。
[演習結果について全体で共有]
- 参画度の高いメンバーにおいて、満足度が高く出ている。
- 別々の基準(「頑丈さ」「高さ」など)で設計を行っていた。
- ただ、指示に従って作業をおこなった。
- 完成するものの美しさにこだわった。
- 美しさにこだわったことで1位になれなかった。
- グループ全員の意志は同じ(1位になる)だったように思う。
- 伝えた言葉について届いたかを確認していなかった。
- 自分がいない間に決まっていたことに対して、意見を言えない(流れを切ることになるため)。
- 役割が制限されていたことで、満足度が低い。
- ■仮説の発表(話題提供者より)
- 仮説として提示した状況の様子について、ループ図を使って提示。
[システム思考 因果ループ図の説明]
因果ループ図:変数(要素)同士の影響をループ状にあらわした図
- 要素が強まる(大きくなる)ことによって関連のある要素に増えるものがある。
また、要素が強まることにより逆に減る要素もある。
- 要素の関係には即時変化があるものと、遅れて変化があるものとがある。
[今回の事例に照らし合わせた仮説ループの提示]
- ベテランが強くかかわることによって、新人の関わりが弱くなるループ
ベテラン:コミュニティに関わってきた時間の長い人
新人:コミュニティに関わってきた時間の短い人
[ループ]
→強く関わるメンバーは貢献感を多く感じる。
→貢献感を強く感じることで、参加意欲が増す。
→参加意欲が増すことで参加時間が増える。
[ループ]
→関わりが弱くなるメンバーは、貢献感が減る
→貢献感が減っているメンバーは参加意欲が小さくなる
→参加意欲が小さくなるメンバーは参加時間が減る。 - ■対話
- 話題提供者からの問いかけに対する対話をおこなう。
もし「ベテランの精力的な活動が、新人の参加意欲を低めているとしたら・・・」
上記の問いかけについて、グループ毎に話し合い - ■全体ふりかえり
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【担当者振り返り】
- 参加度を変えてワークを行うしかけは、比較的上手くいったように感じた。
- 振り返りのやり方を理解することと、振り返り時間をしっかりとることが大切であると感じました。