□日時: 2005年4月2日(土)13:00〜17:00
□場所:
□テーマ: 「聴くということ〜対人関係のスキル」
□担当: ファシリテーター:古賀ひろのり
□参加者: 約20人
■研究会の流れ■
◇今回の狙い:
ファシリテーターに必要なスキル「聴くこと」。これについて通常の会議の司会者とは 何が異なるのか、どんなところに気をつけなければならないのかを体験学習で学ぶ。
さらに、3月に引き続きサプライズの仕掛けも…
1.アイスブレーク 「グループ分け」
6席×3グループに分かれる このときの条件は
・バランスの良いグループに分かれる
・10分以内に行う
<結果>
参加者各自が持つ「バランス」という言葉の統一を図るまでに時間がかかった。
さらに10分というところに対して誰もタイムマネジメントを行わなかったので、何も合図をしないと時間を忘れてずっと議論を続けた。
−ねらい
会議では言葉の定義や目標・目的の「意思統一」を最初に行う必要がある。
さらにどんな会議でもタイムマネジメントを行う必要性があることを再確認してもらう
2.ディスカッション 「聴くこととは何に役立つか?」
このテーマでフリーディスカッション
様々な意見が出てきた
・相手を理解→人柄、意見
・発言に対しての満足感を得られる
・意見がバラバラ
・発言の背景
・チームの情報、ポテンシャル→顕在化
・言語化←あいまい
・時間貯金
・新しい考え方が広がる
・相手をコントロール←聴く方が主導権
・ものが売れる(相手のほしいものが分かる)
−ねらい
「聴くこと」に対して自分たちでその効果を確かめてもらう。
そこから、「聴くこと」のスキルの重要性を確認する
3.グループディスカッション 「どんな行動が聴くこと?」
三つのグループでこのテーマに対してディスカッション
Aグループ
意識→態度→アクション(行為・行動)
↓ ↓ ↓
意識:先入観持たない・否定しない
態度:目を見る・笑顔・頷く・声のトーン、ペース
アクション:オウム返し・書く・確認・質問
Bグループ
態度:アクション
状況:シチュエーション、演出
場所:場のデザイン
心構え:マインド
Cグループ
アイコンタクト 相づち メモ 受け入れる 質問→ツボ 促す 理解する
※好意的に・段階がある
聴くこととはマッチングである。
聴く=書く:聴いていますよと言うポーズ
−ねらい
どのような行為が「聴くこと」になるのかを自分たちで答えを導き出す。
これにより、ファシリテーターがどのような態度を取らなければならないのかを確認する。
4.演習 「対談グラフィック」
「聴く」=「書く」というところから、ファシリテーター必修の技術「ファシリテーショングラフィック」の練習を実施
・古賀と加留部の対談に対して参加者がグラフィックを行う
<サプライズ企画1>
古賀が加留部の意見に対してコンフリクトを起こし、最後は起こって会場を飛び出してしまう。このときに、中立な立場で冷静にグラフィックすることができたか?
<各自の意見>
・中立な立場でグラフィックすることができなかった(加留部寄りになった)
・コンフリクトを冷静に聴くことができなかった
など
−ねらい
どのような状態になっても、中立の立場で冷静に意見を聞き取る必要がある。
そのことに対して体験学習して頂く
5.グループディスカッション 「今のワークに対しての課題」
先ほど行ったワークに対して、何が課題なのか、ファシリテーターとしてはどう対処しなければならないのかをグループディスカッションする
<サプライズ企画2>
テーマを与え、休憩を挟んで15分間実施することを指示。
ここでファシリテーターである古賀と加留部は休憩後に姿を現さない。
その状態で、時間通りに話し合いをスタートすることができるか?
<結果>
前回、同じ仕掛けを加留部さんがやっていただいたため、これについてはすぐに気づき
ほぼ時間通りにスタートできたようだ
6.企画者所感 <br>
・ファシリテーターが講師として答えを提供するのではなく、自分た
ちでいかにして答えを出すファシリテーションができるか、という
ところに重点を置いた。
これについてはうまく機能できたようだ
・いつでも、どこでもファシリテーターという加留部氏の言葉通り、
常にファシリテーターとして自覚できているかをいろいろな仕掛け
で確認。
これに対しては、狙い通り「自覚できていなかった」という反省を
持ってもらうことができた。
・体験学習というところをメインに仕掛けを行ったが、これはクセに
なりそう