第139回:2015年10月3日 九州支部イベント2015 分野テーマ:行政九州支部

2015年10月九州支部レポート

日時

2015年10月3日(土)10:00〜17:00

会場

福岡県教育会館

テーマ名

まち・ひと・しごと・ファシリテーション

〜ようこそ「ファシリテーション1日特区」へ〜

参加者数

176名

参加者 167名、登壇者 9名

参加者内訳

一般 100名
会員  59名
学生  8名

報告日

2016年1月11日

  1. 開会               10時〜10時15分
      実行委員長より開会挨拶
      グループ毎に自己紹介
氷見市がファシリテーション・インパクト・アワード金賞受賞の報告
  2. オープニング全体セッション 10時15分〜11時55分
      本川市長により、氷見市の「つぶやきをかたちに」の実践内容を中心に
      お話をしていただいた。新庁舎建築の話では、既存の公共施設であった体育館
      をワークショップを活用し、市民の声やアイデアを取込み、リノベーション
      を行ったプロセスと成果を熱弁頂いた。
      道の駅をリノベーションした体験施設「ひみ漁業交流館 魚々座(ととざ)」の話では、
まちづくりに市民が関わる重要性や手法をご紹介頂いた。
      実際の現場写真を中心に臨場感のある内容で、新しいまちづくりの形を
      実感することができた。
  3.ランチ(昼休憩)        12時〜12時45分
      各テーブルで交流を図ることを目的に昼食を食べた。
      FAJ相談室を開き、FAJについて知りたい方向けに説明会を実施した。
      途中、本川市長のナレーション付きで動画を流していただいた。
  4.分科会セッション       12時45分〜15時45分
   4.1 第一分科会(組織特区)
      組織運営とファシリテーション 〜脱やらされ感
      60名(登壇者 2名、参加者 58名)
初めに、吉村慎一さん(元福岡市職員)から福岡市の民間経営手法を取入れた
行政改革運動(DNA運動)について、本川祐治郎さん(氷見市長)からは、
市民との協働で政策を作っていく新しい自治体モデルづくりについて、目的
と目標、戦略と戦術、モチベーションと価値観についての話題提供があり、
ワールドカフェ形式で感想の共有を図った。質疑応答やまとめとして、吉村さ
んからは、「DNA運動は、やらされ感との戦いでもあったが、何のためにやる
のかを考え、民間人の力を借りて、おかしいことはおかしいと言えるようになり、
市民の対応も変わった。」と、本川市長からは、「行政の制約の中でのやらされ感
はあるが、このような対話で組織が変革できる。変革を促すために市民に対話の
機会を提供して欲しい。」とコメントをいただいた。
   4.2 第二分科会(協働特区)
      市民と政策をつなぐファシリテーション〜結果にコミットする仕組みづくり
       45名(登壇者 3名、参加者 39名、スタッフ 3名)
     市民と政策を繋ぎ「協働」を推進している登壇者(加藤彰さん(静岡県牧之原市)、
     吉崎謙作さん(福岡市)、神崎由美さん(春日市))に、所属する地域における
     活動取組みの事例を紹介いただき、その活動を聴いて、どのように感じるかを
     参加者全員で話しあった。
     後半は、行政と市民の協働についていくつかの問いを立て、その問いについて
     ワールドカフェの手法を用いて話し合った。
  4.3 第三分科会(職員特区)
      もう待てない!未来を先取りする職員になる
      〜自治体政策シミュレーションゲーム「SIM2030」体験
       36名(登壇者 2名、参加者 31名、スタッフ 3名)
     福岡市に似たエフ市の財政シュミレーションゲーム「SIM2030」を
     体験し、行政の財政や取組みを理解するとともに、合意する事の難しさや
     決まったリソース(財源、時間)の中で決めていく事の難しさを体験した。
  4.4 第四分科会(教育特区)
      ファシリテーションで変える教育現場 〜「教」えるから「育」てるへ
       34名(登壇者 2名、参加者 32名)
     「育てる」ということについて、学校現場で「大人と子どものかかわり」を
     変えていくことを実践されている2人の話題提供者(白木さん(福津市立
     福間中学校長)、宇野さん(のおがた未来カフェ副代表))の話を聞き、
     参加者が日常現場における想いや悩みを共有しながら新しい学びの場
     について対話を通じて探っていった。
     話題提供者の話を聞いて感じたこと、実践したいこと、自らの現場での
     悩みなどを参加者同士で話し合い、その後、パイロットファーム
     (途中で参加者が参加する全員参加型パネルディスカッション)を行った。

  5 クローズセッション       16時〜16時50分
     グループ毎に今日あった出来事を話あい。
     一通り共有が出来たところで、各分科会で起こった出来事から気づきを
     1分科会づつ任意で発表し、共有。
  6.参加者コメント(アンケートより抜粋)
   ・全体セッション
     本川市長の取り組みに触れることが出来た
     スクリーンが小さく後ろのほうは見えなかった
     実際に行政のトップが行っているファシリテーションの内容が聞けて良かった
   ・各分科会
     自組織の活性化のヒントをもらった
     当事者の話を聞き、多くの気づきがあった
     対話の大切さを知ることが出来た
     初めて知ったことが沢山あった

  7.実行委員の振り返り
     無事にイベントを終えることが出来てほっとしている。
     参加者も予定人数に達し、参加者コメントや懇親会での参加者の声から
     満足度も相対的に高かったことを実感している。
     テーマを行政に絞ったのは全国でも初めての取り組みだったが、絞ったことにより、
     濃い内容に出来たのではないかと考える。
     また、行政関係者以外の方へも十分に提供できる内容だったと考える。
     今年の成果を来年度以降のイベントに繋げていきたい。
後援   福岡県、佐賀県、熊本県、長崎県、福岡市、北九州市、熊本市、長崎市、那覇市