第142回:2016年1月9日 ファシリテーションを学ぶため広めるため、あなたが2016年に実行することは何ですか?九州支部

2016年1月度定例会レポート

日時

2016年1月9日(土)13:00〜17:00

会場

福岡市健康づくりサポートセンター あいれふ 10階 講堂

テーマ名

ファシリテーションを学ぶため広めるため、あなたが2016年に実行することは何ですか?
〜課題の解決案がドンドン出てきてバッチリ決まる「セブンクロス」〜

ファシリテーター

小長光 信(FAJ会員)

1名

企画運営担当

鶴羽 勝一、福島 かほ子(以上FAJ会員)、亀丸 翼

3名

参加者数(会員)

22名

一般・見学者数

1名

報告作成者

小長光 信

報告日

2016年8月5日

テーマ詳細

【概要】

年頭にあたり、「ファシリテーションの学びを深めるため、あるいはより多くの人にファシリテーションを広めるために、私たちが取り組みたいこと」について考え、2016年に実行することを具体的に決めるプログラムを実施した。

ファシリテーションの経験が比較的浅い人もスムーズに参加できるよう、留意点を載せた資料を配り、作業ごとにミニレクチャーを行うなどの配慮をした。

<ワークのねらい>

1.道具の使いかた:付箋とフレームを使って話し合いを「見える化」する方法と効果を理解する。
2.話し合いの進めかた:話し合いに「発散」「収束」といった局面があることと、局面に応じた留意点を理解する。
3.これからの行動:ファシリテーションの学びや普及のために、自分が2016年に実行することを明確にする。

<グランドルール>
  • 人の話をよく聴こう。
  • 「いま、ここでやること」に集中しよう。
  • 思いついたことを、場にドンドン出そう。
  • メンバーの納得感を確認しながら進めよう。

【プログラム】

13:10〜 (1)オープニング
  • はじめのあいさつ
  • じゃんけんアンケート
  • 「セブンクロス」とは
13:20〜 (2)チーム分け
各人がA4サイズの「仲間探しシート」に「ファシリテーションを学ぶため・広めるためにやりたいこと3つ」と自分のデータを記入し、会場を歩き回って5人前後の仲間を作る。
その結果、5つのチームが出来た。
13:40〜 (3)チームで取り組む「問い」を決める&経験の共有
チーム内で話し合って、「○年後に□□を△△にするために、実行することは何か?」という形の問いを決める。
その問いに関連がありそうな各々の「良いエピソード」「残念なエピソード」をチーム内で共有する。
14:15〜 (4)アイデアを出し合う
チームで決めた「問い」に対するアイデア(実行する案)を出し合う。
実行する案は、「それを行っている姿が動画モードでイメージできる」くらい具体的なことを書く。
  • 前半(競い合いタイム)
    チーム対抗戦で、なるべく沢山の実行案を書き出す。
    書いた数が一番多いチームが優勝!
  • 後半(助け合いタイム)
    チームの枠を超えて助け合う。
    他のチームのアイデアを見に行って参考にしたり、他のチームの人に助言を求めたり、他チームに加勢をしたりして、それぞれのチームの案を増やす。
14:34〜 休憩
14:44〜 (5)アイデアをグルーピングする
(4)で出した案をグループ分けして、それぞれのグループに短文の「表札」を付ける。
15:21〜 (6)セブンクロスシートを作り、「2016年に実行すること」を決める。
  • 模造紙の上部にチームの「問い」と、メンバーの名前を書く。
  • 表札同士の重要度を比較して順位をつけ、上位7つを問いとメンバー名の下に左から順に貼る。
  • 各表札の下に、属する案のそれぞれ上位7つを上から順に貼る。(案が6つ以下の場合は、下部を空欄にしておく)
    ※ 表札や案の順位付けは、「効果の大きさ」×「取り組みやすさ」の二軸で検討する。
  • シートを見ながら「2016年にどこまで実行するのか?」を話し合い、合意した範囲を線で囲む。
15:52〜 休憩
16:02〜 (7)ふりかえり&アンケート
  • チームでふりかえり
    各チーム内で、話し合いのプロセスについて「うまくいったところ」「難しかったところ」を書きながら話し合う。
  • 全体共有
    各グループのメンバーを「前半はお留守番兼説明係・後半にお出かけ組」と「前半はお出かけ・後半にお留守番兼説明係組」に分け、他チームの振り返りの結果を見て廻る。
  • アンケート記入

【参加者の感想(アンケートから)】

<良かったこと>
  • 目的がほぼ同じ人が集まり、有意義な議論ができた。
  • 優先順位の高いものを「左」と「上」に置いて可視化できたことが印象に残った。
  • 小グループの行動目標作りに有用だと感じた。
  • 今年のファシリテーションの目標ができて良かった。
<難しかったこと>
  • 案を多面的に考え出せず、自分のアタマの固さを感じた。
  • セブンクロスに馴染みがなく、手順が複雑に感じた。
  • 順位付けが難しかった。
<今後やってみたいこと>
  • 思いついたことを、臆することなくドンドン書き出したい。
  • 自分個人の今年やることについて、セブンクロスをやってみたい。
  • 自社の営業全体会議で是非実践したい。
【ファシリテーターふりかえり】

お屠蘇気分がなかなか抜けない時期にも関わらず、皆さんが席から立ち上がって熱心に話し合っている姿に胸が熱くなりました。
また、この定例会で合意した案を実際に行動に移した方もいらっしゃると伺っています。企画者として嬉しい限りです。
定例会が終わって数日後に、「問い」の設定やペイオフマトリクス(順位付け)の進めかたについて、もっと解りやすく説明できたことに気がつきました。
次の機会があれば、さらにブラッシュアップした内容で実施したいと思います。