第150回:2016年9月6日 ファシリテーションで対立を解きほぐす―実践コンフリクト・マネジメント―九州支部

2016年9月 定例会レポート

日時

2016年9月3日(土)13:00〜17:00

会場

福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん セミナールーム

テーマ名

ファシリテーションで対立を解きほぐす
―実践コンフリクト・マネジメント―

ファシリテーター

福嶋 崇(FAJ会員)

1名

参加者数(会員)

23名

参加者数(一般)

4名

報告作成者

福嶋 崇、森島 孝三

報告日

2016年9月21日

テーマ詳細

【プログラム概要】

■ 目的

対立のある現場をロールプレイで再現し、メディエーション(調停)を体験することで、ファシリテーターとして強く優しくしなやかになるためのポイントを学ぶ。

■ 進め方

1.ファシリテーター自己紹介、今日のテーマの説明
(①コンフリクトマネジメントとは、②ファシリテーターが調停を経験する意義 など)

2.アイスブレイク兼グループ分け : 早起きした順に全員で円に並ぶ (一言もしゃべらずに)
⇒ 点呼「1・2・3・4・1・...」同じ番号の人で集まり、7人×4グループに分かれる
※ コンフリクト・マネジメントのヒントとなるフィードバック有り

3.ミニワーク: グループ内で自己紹介 (アイスブレイク)
... 4象限自己紹介【1.名前 2.FAJとの関わり 3.「対立」のイメージ 4.今日なんで来たの?】

4.ワーク: 対立のある現場でのファシリテーション実践
(対立のある現場をロールプレイで再現し、ファシリテーション/調停を経験する)
(1). ワークとシナリオの説明、配役決め
(2). 役割ごとの作戦会議 (役の作り込み)
(3). ロールプレイ&ファシリテーションの実践
(4). クールダウン (グループ内のミニふりかえり)
(5). 役割ごとに振り返り
(6). 振り返りの議論の共有 (グループ発表)

5.総括とアンケート記入

【参加者コメント】

(アンケート結果より)

◆評価の割合
  • たいへん良かった・・・14票 (60.87%)
  • まあよかった・・・・・ 8票 (34.78%)
  • (未回答)・・・・・・ 1票 ( 4.35%)
◆良かった点(+評価)
  • 利害の対立を見出すことの難しさが分かった
  • ロールプレイで役割を演じつつ、ファシリテーションを学ぶことができた
  • ファシリテーションというもののポジションというものを改めて考えさせてもらえた
  • コンフリクトがある場合には、それぞれが課題に対する背景や距離感をしっかりつかむことが大切だとわかった
◆改善点(△評価)
  • コンフリクトのワークの全体的な流れやMFの気をつける点を、事前に話し合っておくと深まると思った
  • 「紛争」というほどの厳しいサンプルとは思えなかったので、イマイチ?盛り上がらなかった(激しい議論にはならなかった)
◆その他、感想
  • MFとして気をつける点、コンフリクトの議論時のホワイトボードの使い方、議論の深め方など多くの事を学べました
  • 「解決策はたくさんある方がよい」はきちんと胸に刻み込みたいですね。当たり前なのですが、つい忘れがちになります
  • 福ちゃんのキャラは良いですね、そのおかげで雰囲気が良かったと思います

【ファシリテーターふりかえり】

アンケートを拝見しておおむね好評価だったことは素直に安堵しました。
ロールプレイとふりかえりの時間バランスについての意見が複数ありました。プログラム改善に活用したいと思います。
また、グループによっては、コンフリクトが際立ったところもあれば、それほど激しさがないところもありました。ロールプレイングだからこその違いであるが、コンフリクトを体験するというプログラムである以上、想定よりもコンフリクトが生じないグループがある場合に、メインファシリテーターとしてそのグループにコンフリクトを促すような介入を検討する余地はあります。