第196回: 2020年11月7日 (土) 九州支部11月定例会 プログラムデザイン方程式 ~ 方程式を解くように、1時間でワークショップ企画を実現 ~九州支部

2020年11月 定例会レポート

日時

2020年11月7日(土)12:30~17:00

会場

オンライン

テーマ

プログラムデザイン方程式 ~ 方程式を解くように、1時間でワークショップ企画を実現 ~

ファシリテーター、企画チーム

【ファシリテーター】向山聡(FAJ会員)

【企画チーム】上野翔大郎、小長光信、加藤圭示、松本敏子、向山聡 (全員FAJ会員)

参加者数(会員)

15名

参加者数(一般)

2名

報告作成者

向山聡

報告日

2020年11月15日

テーマ詳細

プログラム概要

■時間構成:

30分:オリエンテーション、アイスブレイク
20分:ミニレクチャ
40分:ステップ毎に説明を加え、個人で「ケース」のプログラム作り
30分:グループに別れて理解促進議論
20分:グループ討議紹介
10分:個人事前課題修正
60分:個人事前課題を基にグループでプログラム作り
20分:グループ成果発表
15分:補足レクチャと簡易振り返り

■「4つのツール」を用いて「ワークショップのたたき台(60点主義)」を作るワーク。

定例会前半部分で「提供ケース」を材料に個人でプログラムを試作。
後半部分で「事前課題で用意した個人が作りたいワークの材料」を基にしてグループでプログラムを試作。
参加者個人で不足を感じた部分、作りこめなかったもの等は2週間後に用意をする「フォロー研修会」でサポートを行い、「自分もワークショップが作れる」という状況を生み出す。

参加者コメント

・プログラムデザインの作成は1巡だけではない。
・目標の大切さ。プログラムデザイン方法の新たな視点ができた。
・メインターゲットを絞ることの重要性に気づいた。
・プロセスデザインの3類型が良い。
・包容力のある、話しやすい雰囲気が印象に残りました。
・なかなか概念はわかるが実践が難しいと考えています。
・内容は大変勉強になりました。自分自身がオンラインワークショップをする上で注意すべき点として、「ぱっと見てすぐイメージできないとオンラインでは参加者が戸惑う」「不特定多数の方がいるので、分かり易い言葉を使わないと混乱する」「資料やワークシートが多く煩雑すぎると混乱する」などがあります。

ファシリテーターふりかえり

事前に「こんなプログラムを作りたい」という明らかなイメージを持っていた方は、十分に納得できる形で各自のプログラム作りのスキルアップが実現できていた。
イメージを十分に持てなかった方は、作りこみが不十分な状態で終始したように思われる。
本内容の開催は、オンラインでは2回目である。
個人でのワークから始まる構成にしていることもあり、各自がテキストをダウンロードすることや最初に出遅れた方へのフォローが遅れるなどの事態が生じた。
ここは「事前課題の配布」「利用テキストの配布」等が少し遅れたことも影響したと考えられる。
同一条件で開催をする場合、インストラクションを強めに行うことに加えて、資料配布の段取りを前倒しすることが効果的であろう。
なお、グループでプログラムを作るワークでは、支部定例会の開催テーマを検討するチームもできた。実際に定例会開催につながることが望まれる。

担当者ふりかえり

・「プログラムデザイン方程式」は、九州支部では20186月にリアル開催をしており、2回目の開催でした。前回と今回の両方に参加された方もいらっしゃいましたが、終了後の茶話会や参加者アンケートでは、「ワークの作業内容を理解できていない人への参加者同士でのフォロー」が、オンラインでは、リアルと違って難しいとのフィードバックがありました。

・ワークの中で、参加者同士の有益な情報交換(自分が実践して効果を感じたアクティビティを教え合うなど)が行われたようで、良かったです。ただ、自分がやりたいワークショップの参加者やテーマを具体的に想像してない方や、アクティビティの候補となりうる手法に関する知識が少ない方には、ちょっと難しい課題だったかもしれないと感じました。今回をきっかけに、オリジナルのワークショップを作る人が増えることを期待します。

・テクニカル担当をしましたが、ブレイクアウトルームを設定した後にホストを移すと、設定が消えてしまうことを学びました。参加者の方々に迷惑をかける出来事ではなかったですが、もう少し事前に確認をしておくべきだったと感じました。

・今回初めて企画チームに参加しましたが、なかなか何を行ってよいのかつかめず、他の企画メンバーのみなさんにご迷惑をおかけしました。ワーク内ではテーブルファシリを結局行いましたが、参加した方にすすめてもよかったのではないかと思いました。また、zoomの使い方に慣れているつもりでしたが、名前の変更等も大人数になると、手間取り、慣れが必要だと感じました。色々と勉強になりました。