■日 時:2005年7月2日(土) 13:00〜17:00
■会 場:深見ビル別館(福岡市博多区)
■テーマ:ファシリテーショングラフィック三昧
〜スローモーションで描いてみよう〜
■参加者:24人
■ファシリテーター:加留部貴行
◇今回の狙い
議論を描く「ファシリテーショングラフィック」を会議や講演などの場で実際に描くとなるとなかなか手が進まないのが実情で、どのように描いていけばよいのか悩む方も少なくない。
そこで、ファシリテーショングラフィックをいきなり描き始めるのではなく、ひとつの事例をもとにじっくりと段階的に描いてみてお互いにフィードバックし合い、個々の得意技、クセ、課題などの把握し、各々のファシリテーショングラフィックスタイルの発見に繋げたいと考え企画した。
◇当日の流れ
1.ファシリテーショングラフィックの実例紹介(15分)
福岡市が平成16年度に集客産業都市づくりを目指して実施した「ビジターズインダストリー都市塾」の講演・ワークショップで加留部が実際に描いたものを紹介。1年ぐらい前に描いたものに関わらず、グラフィックに沿って説明をしていくうちに当日の模様を思い起こすことができることに改めて驚く。
2.ミニ講演「ボランティア、NPOについて」(45分)
実際にひとつの講演を全員で聞いて、個々のファシリテーショングラフィックを段階的に描いていくワークを行う。
まずは、「ボランティア、NPOについて」の加留部の講演(45分程度)を聞き、その内容をA4用紙にメモを取っていく個人ワークを行う。
(休憩10分)
3.グラフィックに書き直してみよう(75分)
次に個人ワークで取ったメモを元に、各自模造紙に思い思いにグラフィックとして描き起こしてみる。(30分)
全員のグラフィックをバザール方式で展示して、各自力点を置いた部分を中心に発表。(45分)
(休憩10分)
4.振り返りとコメント、フィードバック
各々の発表を受けて、再度、展示されている参加者のグラフィックをバザール方式で見て回り、ポストイットで良い点、改善点、感想などのコメントを記入し貼り付けていく。(15分)
コメントを受けての個々の気づきの共有を行う。(60分)
5.全体のまとめ(10分)
全体を通しての質疑応答や感想の共有
◇全体を通じての気づき
・まずは描いてみて他の人と比べてみることで、自分のスタイルが良くわかった。
・議事録方式でまとめる人、マトリックス図を描く人、イラストを入れる人、カラフルな人など、同じ話を描いているにもかかわらず受け手の解釈によって強調するポイントが違い個性溢れる多様なグラフィックが出来上がった。
・誰のために、何のためにグラフィックを描くのか、ということを事前に押さえていかないと描くレベルや使う手法が変わってくるので多少描きにくい面がある。また、描いた後のグラフィックをどのように活用するのかも視野に入れる必要がある。
以 上