第17回:2005年 8月6日〜7日 コミュニケーションにおける問題を探る九州支部

第17回九州地区研究会議事録

●6日(1日目)

1.アイスブレーク「4者択一」
「海・山・空・川」など4つの言葉を提示、好きな言葉のところに集まる。
グループ内で自己紹介と参加目的を交換する。

  −ねらい:4者択一により「価値観」を明確化する。
コミュニケーションの問題として、自分がどのような価値観を持って
いるかを把握しておくことも大切なこと。

2.ワーク1「流れ星」

ファシリテーターが読み上げることをA4白紙に書く。
質問は受け付けない。

−ねらい:一方的なコミュニケーションで生じる問題や認識の違いに気付く。

3.ワーク2「聴く」

二人の対話に、「発言する前に、相手の話を要約し、合っていなければ次の発言ができない」というルールを導入する。
観察者からのフィードバックを交えてふりかえりをする。

−ねらい:1対1のコミュニケーションの随所で起こる問題(話し手の問題、聞き手の問題など)に気付く。

●7日(2日目)

4.アイスブレーク「今、どんな感じですか?」
   一人ずつ、今の気持ちを話す。

5.ワーク3「プレゼント」

決まった答えの無い課題達成ワークを実施し、実習の間にグループの中で起こっていたことをふりかえる。

−ねらい:多様な価値観や考え方を持ったメンバー同士で課題達成を行うときに生じる葛藤などを取り上げながら、グループでのコミュニケーションの中で起こる問題を考える。グループの中での自分の振る舞いやグループとしてのよりよいあり方を探る。

6.クロージング

今回の体験から気付いたことや感じたことを一言ずつ話す。

ファシリテーターを担当した片山の感想・・

始まった時は、FAJ特有の、集まった喜びからか、窓の外の雷雨にも負けず自己紹介ワークも賑やかに盛り上がりましたが、流れ星のワークでは、参加者のほとんどの人が驚くくらいに長い時間がかかり、それからの時間の流れはじっくり、ゆっくりと進んでいきました。
ラボラトリー方式による体験学習というやり方で、「今・ここで起きていること」に向き合いながら進めていくため、賑やかに楽しくという雰囲気よりも、じっくり内省できる雰囲気作りを心がけたため、流れ星ワークの時間は、流れを変える機会となりました。
「聴く」実習では、ルールがややこしく、ねらい通りの実習ができたかどうか少し不安が残りましたが、それでも、参加者はそれぞれに、いろいろな気付きがあったようでした。

 2日目のワーク「プレゼント」は、二つのグループに分かれて行いました。
決まった答えの無い課題を短い時間内に達成するワークで、難易度が高く、課題達成に夢中になるほど、メンバー間で、ちょっとした葛藤や、不十分な形の合意などが起こります。ふりかえりの時間では、そういった、グループ内で起こっていたけれどもあまり意識されなかったようなことに焦点を当て、それぞれのメンバーが感じていたことをシェアし、観察者からのフィードバックも交えながら、気付きを深めました。

二日間を通して、コミュニケーションを軸に計画し、実習していきましたが、私としては、的が絞れた合宿だったという実感はあまり持てずに、時間に追われて終わったところもあります。
とはいえ、半日の定例会ではできない、じっくり時間をかけた雰囲気作りができた点ではとてもよかったです。大人数だったので大変でしたが、いい経験になりました。
参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました。

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●サブファシリテーターの水上さんからひとこと感想

「片山さんの人間関係ファシリテーションのアシスタントは2回目ですが片山ワールドにはまって楽しむことが出来ました。ありがとうございました。」

●サブファシリテーターの段野さんからひとこと感想

「真夏の暑い中、みなさんと貴重な時間を過ごすことができました。それぞれの気づきのお役に立っていれば、幸いです。」