第40回:2007年8月4日 前原さんの演劇ファシリテーションを体験しよう九州支部

●2007年8月定例会議事録

■日 時:8月4日(土)13:00〜17:00

■会 場:クローバープラザ 5F 研修室508B

■テーマ:テーマ 『前原さんの演劇ファシリテーションを体験しよう』

■担当ファシリテーター:劇団ぎんてつ主宰 演出家 作家演劇ファシリテーター前原 寿代 (まえはらひさよ)さん

■参加者:24名

■定例会の流れ(アジェンダ)

・目的:ファシリテファシリテーションには、「問題解決型」「合意形成型」「教育研修型」「体験学習型」「自己表現型」「自己開発型」の6 つのタイプがあると言われている。今まで九州支部の定例会では、「問題解決型」のテーマを取り上げることが多かったが、今回は、みなさんの要望が多かった自己表現型」のテーマを取り上げ、クリエイティブな時間を体験し、新しい自分を発見すること

・進行:

13:00〜13:20:ファシリテーション協会九州支部から(伊東担当)

13:20〜13:50:シアターゲーム・じゃんけんゲーム、指の動き・共通の仲間で集まる〜声を出して(好きな色・果物、夏のイメージなど)・共通の仲間で集まる〜声を出さずに(血液型、夏祭りの屋台と言えばなど)(解説)コミュニケーションにおける言葉の割合は5〜7%、身体表現の割合が多い。

13:50〜14:00:室内を歩き他の人との間隔を意識、拍手の数を合わせる。

14:00〜14:20:ミラーゲーム・空気感、受け渡し

14:20〜14:35:ブラインド体験

14:35〜14:45:休憩

14:45〜15:00:演劇ファシリテーションPart1 ・私の身近な○○な困ったチャン ?身近にいる困ったチャンをグループで話す ?グループでベストオブ困ったチャンを選ぶ ?選んだ困ったチャンを1枚の紙に書く ※選んだ困ったチャン(わかっているつもりの人、早合点な人、しゃべりすぎる人、自分の意見ばかり言う人)

15:00〜15:30:演劇ファシリテーションPart2 ・各グループが選んだ困ったチャンを別のグループへ・『これは困った』写真(演じる)作成〜役柄・場面を決めて具体的に表現する

15:30〜15:45:演劇ファシリテーションPart3 ・『困ったチャンがこうなたら素敵』写真(演じる)作成〜役柄・場面を決めて具体的に表現する

15:45〜16:00:3 分のお芝居をつくる

16:00〜16:25:発表・町内会での屋台のメニュー〜赤字をなくしたいという論点・早合点をする人〜退出を促すのも一つの解決策・しゃべりすぎるファシリテーター〜スイカに塩をかける例示・他の人の意見を跳ね返す人〜自分の意見を聞いてあげる

16:25〜17:00:振り返り(太田担当)

〜下記は参加者からの意見と感想

?演劇ファシリテーションとは〜演劇の手法を使ったファシリテーション。演出家としての個人が意見を交換する〜演出家が行っていることファシリテーションそのものシアターゲーム〜目的とゴールがある演劇手法〜目的とゴールがファシリテーションに似ている演劇をやったことのない人に演劇をさせる。そのために静止画2枚をつくる。そのため演劇を短時間ですることができた

?演劇をやったことで、ファシリテーションが深く入ってきた

?ミラーゲームで相手とどう合わせるかを体験。演劇では、状況を想定し合わせていくことを実感

?ミラーゲームで合わせるのが心地良かった。演劇でどうしようもない状況が客観的に見えた

?楽しかった。まだやり足らない、体を動かしたい。(余韻が残っている)

?楽しかった。言葉がコミュニケーションの5〜7%というのがショックだったが、今日の定例会で実感できた

?静止画と静止画をつなぐことが疑似体験として面白い

?演劇ファシリテーションで自分が解放できるのではないかという期待が持てた。(どう表現していいかわからないことの突破口になるのでは)

?ファシリテーションと演劇は別のものだと思っていたが、少し角度が違うだけだと気づいた

【担当者の感想】

(太田担当)

「コミュニケーションは、ほとんど言語で行われています。しかし、そこに少しでも言葉の意味と異なる非言語メッセージが混じれば、相手のメッセージは解せなくなります。その点から、非言語メッセージの正確な理解こそが、コミュニケーション能力向上のキーと言えます。昨今、コミュニケーション能力養成講座で、シアターゲームが採用されている所以です。前半のワークのねらい、実は、「聞く」スキルの向上でもあったわけです。そして、後半のワーク。こちらの経験を通して、今回のワークがファシリテーションである点をご理解いただけたのではないかと思います。演劇の構成要素としては、情景、音、行動、声の調子、せりふ内容、ストーリーなどをあげることができますが、今回とったプロセスは、2つの情景を考え、それにストーリーを織り込み、せりふをつけていくというステップでした。まさに、道筋を与えてゴールまでのプロセスを促進したという点では、ファシリテーションだったと思いますが、いかがでしたでしょうか?」

【その他】

★納涼企画:源泡の会(もとあわ)〜みんなでビール園に行こう!〜プチ泡、本泡と泡にも色々ありますが、ついにたどりついた泡の源!ビール工場で出来立てホヤホヤの新鮮な泡を堪能し、演劇ファシリテーションでいい汗をかいた後はビールとジンギスカンの食べ放題の企画を実施