九州支部9月定例会議事録
■日時: 2007年9月1日(土) 13時00分〜17時30分
■場所: 国際会議場
■テーマ:(1)対人関係のスキル〜コミュニケーション力をUPしよう!
(2)場のデザインのスキル〜チーム・ビルディング運動会
■担当: (1)クロちゃん(斉藤さん) (2)森さん
■参加者: 名
■概要:九州支部初の2テーマ開催。総論としてのファシリテーションではなく各論としてスキルアップを図ってみよう、ということを目論見、4つのスキルのうち、「場づくり」のスキルからチームビルディングを、「対人関係」のスキルからアサーティブコミュニケーションを学ぶ、という定例会を企画した。
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テーマ(1)『対人関係のスキル〜コミュニケーション力をUPしよう!』
ファシリテータ 人間関係トレーナー にじいろCAP 代表
重永侑紀(しげながゆき)さん
数多くのコミュニケーションレッスン・アサーショントレーニング、そしてCAPでの活動(ロールプレイを用いた子どもの虐待防止活動)を経験されてきた重永さんは、子どもから大人まで参加者をワークショップにしっかり引き込む手腕の持ち主。 にじいろCAP http://www.net24.ne.jp/~fhina/niji/
<当日の流れ>
13:00〜 全体あいさつ〜2テーマにふりわけ。テーマごとの会議室に移動。
13:10〜 あいさつ
13:15〜 2人ペア『自己紹介』
(名前+自分をモノの形にたとえると?)
13:20〜 4人グループでワーク 『短所は長所』
自分の短所について書き、話す→その紙をグループ内でまわす
→まわってきた紙にメンバーはその短所を長所に変えて書く
↓
それぞれ、他の人が書いてくれた3つの長所を宣言する。「私は〜の長所があります」
例)計画性がない(短所)→ 臨機応変、人とつながれる(長所)
13:48〜 『みんなで考えよう』
「緊張が悪い方向にいくとどんなデメリットがありますか?」
「緊張がいい方向にいくとどんなメリットがありますか?」
14:05〜 「リラックス方法は?」
14:10〜14:20 休憩
14:20〜 同じ血液型で集まる(言葉を使わずに)
睡眠時間の長短でラインを作る(言葉を使わずに)
誕生日ライン(言葉を使わずに)
14:35〜 2人ペア『お互いに聴きあう』
お題「楽しかったこと、嬉しかったこと」
終わったら話し手は、は聞き手の良かった点2つと改善点を1つ言い、
聞き手は、「話してくれてありがとう」という。
↓
お題「ちょっとムカっとした話」
↓
『みんなで考えよう』
「力関係って何がある?」
「じゃあ力って何?」
15:01〜 2人ペアで『セーフティゾーン』
相手に前後左右から近づいてもらい、嫌だなと思うところでストップという。
前後から近づかれたときと左右から近づかれたときの違いを感じる。
15:05〜 『イヤと言う練習』
断り上手は頼み上手。断る練習をしましょう。
15:15〜 「CD返して」と率直に言ってみよう
15:20〜 2人ペアで読みあう『アサーティブ12の権利』
気になった権利、意味が分からないものなどについて話し合う。
15:45〜 『あなたはどのタイプ?』
家ではどのタイプ?職場ではどのタイプ?
・ もんちゃん オロオロ 涙
・ かっちゃん ドッカーン 怒
・ ひねちゃん ネチネチ 怨
・ りんちゃん わたしOKあなたOK 凛
15:55〜16:00 休憩
16:00〜 『連想ゲーム』
・ 黄色といえば?
・ おいしいものといえば?
・ ウザイといえば?
・ 母親といえば?
・ 家族といえば?
会話のポイントは"思い込みからの脱却"
16:10〜 『ロールプレイ』 りんちゃん(アサーティブに言ってみましょう)
お題
・ 上司が毎朝あなたのおしりをさわります。悪気はないような・・・!?でも、イヤなんです。
・ 部下が仕事時間にすぐ私語をしています。今日は注意してみよう!
・ 子どもの担任から「親御さんの関わりが少なくてお子さんが寂しがっていますよ!」に対して
・ 新聞の勧誘⇔家の人
・ 上司があなただけニックネームで呼びます。軽く扱われている!?
・ 人が集まるとすぐいない人の悪口をいう友人に一言!
↓
『ふりかえり』
・ 優しくきっぱり断ることが大事
・ 相手のよさを認めてから言う
・ 「節度」や「いい雰囲気」・・・言葉のイメージが違うかも。なるべく具体的なことを言う(回数や時間など)
・ ありがとう、という
・ 自分の気持ちを表現してから話す
・ マイナスの感情を話すときには気配りが必要
・ 質問でお互いのギャップを埋め合わせていく
・ みんな大切な人。自分の感情大事。
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テーマ(2)『場のデザインのスキル〜チーム・ビルディング運動会』
ファシリテータ:加留部貴行さん(FAJ副会長、九州支部長)
「場づくり」=場のデザインのうち空間配置が「チームビルディング」にもたらす効果、効能、功罪を考えてみよう、ということで、「運動会」のことばどおり、立ったり座ったり、にぎやかな定例会だった。
<当日の流れ>
13:00〜 全体あいさつ〜2テーマにふりわけ。テーマごとの会議室に移動。
・まずは、3種類の席の配置から、好きな場所を選んで座る。(下図:会場レイアウト)
13:10〜 あいさつとオリエンテーション
13:15〜 偶然座った席の各グループ内で『自己紹介』
(1:名前 2:所属(活動内容)3:どうしてそこに座ったか?今の気分は?)
13:30〜 ほかにもいろいろ座ってみよう、ですこし回遊するはずが各地で話し合い続出
14:10〜 出てきた感想をそのまま回遊中のそのグループにポストイット。
そのままなんとなくいまいるところでグループワーク。
いろいろなところにポストイットを貼りに行ったりしていたが、
徐々にメンバーが固定化し始める。自然発生的に決まった各チームは、
○(円)チーム:6人、□(四角)チーム:7人、◇(ひし形)チーム7人
『いまいるグループのカタチの<功罪>を語ろう』はたまた、
『ファシリテータにとって、チームビルディングする時、空間配置はどう考え
るか?』
各レイアウトでの長所と短所などについて意見交換。
チームによってはすこしずつ机を動かし、角度を変えたり、大きさを変え
たりの実験が始まる。
14:50〜 ワーク『○□◇』(後から命名!)(ワールドカフェのスタイルで)
各グループの中で、「残って説明組:2名」と「回遊して説明を聞く組」に
別れて、「聞く組」□チームは◇へ、◇は○へ、○は□へと(反時計回り)移
動して、「説明組(留守番)」の説明を聞き、そこで意見交換。
これを、3回移動して各レイアウトにて同様に行う。
15:35〜 各グループに戻り、「説明組(留守番)」の人たちにも、感想や気づきを
シェアする。
『ファシリテータにとって空間配置の意味ってなんだろう?』
『空間配置ということを使ってどうチームビルディングする?』
(再度、レイアウトを変えて、感じ方を実験するチームも。)
16:00〜 『意図開き』&全体で『ふりかえり』
・ 座る高さによって(椅子と地べた)、感じ方が変わることに気が付いた。
・ 実験する、試してみるということの大切さを感じた。
・ 実験から気づきが誘発される。気づき→個人→組織が変わるのが普通だが、
促進剤となるのではないか?
・ 体験に優る議論はない。特に男性は議論ばかり。
・ 30人のワークが最適だと感じた。
・ ◇は距離と角度の違いで、全く感じ方が変わってくる。
・ 頭の中の仮説と実体験の違いを感じた。
・ ○□◇でこんなに盛り上がるとは思わなかった。用意していたワーク2つを
全てやめて、このワークに絞った。(F:加留部さん)
・ ◇では切り込む質問が多く出た。○は「ひらき」。情緒の空間。□はよい
収束。理性の空間。
・ ◇は独立独歩で「自己主張」の空間であると感じた。○は特に主張をしな
くても存在していられる「くつろぎ」を感じた。□は「テリトリー」を感
じた。理性的分割と相対関係。
・ 感想を分析してみると・・・◇チームの人たちは「プロセス」にこだわり、
□チームは「結果」にこだわり、○チームは「チームビルディングと人」
にこだわっているのでは?
16:30〜 再び集合して、全体ふりかえり
全体ファシリテータ:森さん、ファシリテーションラフィック:クロちゃん(ともにFAJ会員)
重永さんと加留部さんからそれぞれのテーマの報告
17:00 終了