●FAJ九州2007年3月定例会議事録
■開催日時:2007年3月3日(土)13:00開始
■会場 オクターブビル5F会議室
■参加者 30名
■担当ファシリテーター 太田さん、平山さん
■テーマ
「ロジックでファシリテーションをファシリテートする」
■概要
「日本人はなぜ英語によるコミュニケーションが苦手なのか?」
というテーマのワークショプに、MECEを取り入れることによって
フレームワーク思考を学ぶ
■進行予定
・13:00〜アイスブレイク
・13:20〜ワーク?
・14:30〜休憩15分
・14:45〜ワーク?
・15:55〜休憩15分
・16:10〜ワーク?
・17:20〜全体振り返り
■実際の進行
・アイスブレイク
・ワーク?
・休憩
・ワーク?
・休憩
・ここまでの振り返り
・ワーク?
・全体振り返り
■定例会の内容
◆アイスブレイク「ワンワード」
参加者が、決まったテーマのもとに「ひとつの単語」を決めて、それを使って暫定グル
ープで自己紹介
(最近気になること、自分の好きな言葉等なんでもOK)
今回のテーマは「カタカナの言葉」
◆「グループ分け」
先の「ワンワード」のアルファベット順でグループ分け
太田さんの小道具の外来語辞典に場内爆笑(笑)
◆ワーク?
「ある村では年々外国人が増加している。
外国人に合わせたサービスを提供しようと公聴会を開くと、皆が私は英語が苦手だと言
う
なぜ「日本人は英語によるコミュニケーション」が苦手なのか?」
このテーマを解決する為のワークショップ
◆ワーク?
「ワーク?の各班のアウトプットを、「人」「手段」「環境」という
共通のフレームでまとめ直す」
◆ここまでの振り返り
ワーク?は通常のワークショップ
ワーク?はそれにフレームを与えることによってどうなるか?というワーク
参加者の感想は・・・
・「「人」「手段」「環境」のフレームの意図がよく伝わらなかった。」
・「「人」「手段」「環境」という言葉の解釈で迷った。」
・「ワーク?で一度完結させたことを改めて考えるということで混乱した。」
・「テーマが「村の問題解決」なのか?「英語が苦手」ということなのか?どちらかわ
からず困った。」
・「ワーク?では皆で話しながら方向性とフレームを作っていった。それを人から与え
られたフレームでやるということは
自分のイメージとフレームとの間にギャップがあって、そこにストレスを感じた。」
主催者の狙いは・・・
・フレームワーク思考を発散に取り入れることによって発散のモレを無くす
・「人」「手段」「環境」という3つはコミュニケーションの構成要素として選択
◆ワーク?
ワーク?のアウトプットがMECEになっているか(モレ・ダブリなく出ているか)
各グループで話し合いながら確かめる
◆振り返り
・発散があって、その成果をフレームによって分けるのか?あらかじめフレームに沿っ
て発散を行うのか?
・MECEの考え方に対する議論
・ロジックとファシリタティブは両立するのか?
◆担当ファシリテーターの感想
・もっとゴールを鮮明にするべきだった。
・目的と手段の区別を明確にする方がよかった。
・ワークでのゴール・成果を参加者にとってもっと求心力のあるものにすれば良かった
。
以上
■以下プチ泡・泡の会
・ロジックとファシリタティブは両立するのか?の議論の続き
・今回の太田さんの小芝居は一部熱狂的ファンに大ウケ
・九州のFGの女王が、いよいよ全国のFGの女王になるらしい
・環境が変われば人間は成長するらしい
・関西の村上さんの奥さんは鶏肉が嫌いらしい
以上(笑)
■改めて議事録を見て振り返ると
(担当ファシリテーター太田)
ワーク1で作成された成果物をまとめなおしてくれという無茶な注文をしました。これ
は、人がなかなか受け付けられないということを、3月20日の堀さんのワークショップ
で教わりました。(迷惑行為の順位づけを個人が先にやり、そして、みんなで議論する
。これがコンフリクト解消のトレーニングになるというようなお話をされていました。
)。そうなると、これって、どんな意味をもつワークショップだったのでしょうか?ワ
ークショップとは、体験をさせて、その体験を元に指摘・分析・概念化するという基本
サイクルでまわすものだそうです。(同じく3月20日のワークショップから)。もしか
したら、今回の定例会では、異文化コミュニケーションの体験を作り出したのでないか
と勝手に考えています。なぜなら、私たちが培った価値観に外部の価値観が入り、それ
を自分の中に統合する体験は、異文化と接する時に起こるものだからです。このワーク
、そのテーマで振り返ると、おもしろいかもしれません。(笑)
(担当ファシリテーター平山)
今回の定例会は、参加者にとってとてもストレスがかかるものだったと思います。受け
止め方は人によって様々だと思いますが、「これまでの定例会とは違うこと」によって
生まれたストレスならば、まさに、今回の定例会を企画した私と太田さんが狙いとした
ところです。
どれだけロジカルに考えたところで、ワークショップは想定通りには進まない、という
のが正直な感想ですが、これに懲りずに、今後もチャレンジングな企画を色々と試みた
いと思います!