第168回: 2018年4月7日 (土) 九州支部4月定例会 『春のアイスブレイク創作まつり ~みんなで楽しく「場のデザイン」を学び合おう~』九州支部

2018年4月 定例会レポート

日時

2018年4月7日(土)13:00~17:00

会場

福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん セミナールーム

テーマ

春のアイスブレイク創作まつり ~みんなで楽しく「場のデザイン」を学び合おう~

ファシリテーター

小長光 信(FAJ会員)

参加者数(会員)

33名

参加者数(一般)

2名

報告作成者

河野 梢子

報告日

2018年4月10日

テーマ詳細

プログラム概要

ファシリテーテーターに必要と言われている4つのスキルのひとつに「場のデザイン」のスキルがあります。アイスブレイクは場をデザインするために必須のスキルと言っても過言ではないでしょう。今回は、その「アイスブレイクを自分たちで作ってみよう!」というワークを行いました。

【目標】

・アイスブレイクには様々目的や手法があることを知る
・「状況に応じて場をデザインする」方法を身に着ける
・自分の現場で使えそうなアイスブレイクを持ち帰る

【本日のグラウンドルール】

・楽しみましょう
・互いの強みや個性を活かし合いましょう
・持ち帰るものを貪欲に探しましょう

【プログラム】

全員で1つの円になり椅子に座ってスタート

1. アイスブレイク体験1:じゃんけんアンケート(ファシリテーターからの質問に対して、グー/チョキ/パーを顔の横に出して回答する)

Q.定例会参加何回目?・・・初めて/10回未満/10回以上」

Q.この春、職場や家庭などで環境が変わった?・・・「私が異動・転職した/私以外のメンバーが変わった/変化なし

Q.アイスブレイクについて・・・今回初めて知った/知ってました/作ったことあります

2. ちょこっとレクチャー1:「ファシリテーション」とは、「アイスブレイクとは」、「場のデザイン」とは、本日のグランドルール、流れ、目標についての説明

3. アイスブレイク体験2:好きなこと・得意なことライン

予め受付で名札の下に好きなこと・得意なことを付箋で貼り付けてもらっていた。付箋に書かれている言葉の五十音順に1つの円のままで並び直した。

4. アイスブレイク体験3:だんだん××になるボール

見えないボールを右の人へ渡していく。途中で「だんだん重くなります」「だんだん熱くなります」「だんだん冷たくなります」「だんだん大きくなります」の指示があり、反応しながらボールを回した。

5. ちょこっとレクチャー2:ここまでのアイスブレイクの意図開き

6. グループ分け

資料に掲載されているアイスブレイクが必要な7場面について、各自の「やりたい度合い」を7種の紙のリボンの長さで表した。リボンを見せ合いながら、取り組みたい課題ごとに3~6人のグループを形成した。アイスブレイクの骨格を作る際に大切な6つの「~ル」、「試しながら詰める際に大切な4つの「~ル」、インストラクションを考える際に大切な3つの「~ル」、余裕があればトライしたい2つの「~リ」について穴埋め問題になっている資料が配布され、グループ内で自己紹介しながら、穴埋めを行った。

7. しっかりレクチャー

穴埋めの答え合わせをしつつ、資料に沿って説明。

8. アイスブレイク創作ワーク(40分)

グループで場面に沿ったアイスブレイクを話し合いながら作った。話し合いの序盤にアイスブレイク直後に目指す状態、話し合いの最後に頑張ったところ、難しかったところを模造紙に記入した。

9. 創作アイスブレイクの実演発表

創作したアイスブレイクをグループごとに発表した。まず、実演をし、「8」で書いた模造紙でその内容を発表した。実演の時間は場面資料で設定されている時間。実演のための参加者は有志を募り、それ以外の人は観察者。1グループの発表ごとに質問とフィードックをした。

参加者コメント

・アイスブレイクは短時間でも効果的なものが望ましい
・実際にそれは難しいかな?というような内容(顔じゃんけんとか)をやってみるというみなさんの挑戦する姿が素敵だなあと思いました
・アイスブレイク直後の理想の姿を具体的にすることで、アイディアが出しやすくなり、目的に合ったアクティビティを作ることができる」という学びがありました
・アイスブレイクにSNSを使うということが印象に残った(使い方しだいではおもしろく活用できると思う)
・2分でもアイスブレイクが可能ということが印象に残った
・状況にあわせたアイスブレイクを考えるのは意外と難しい
・アイスブレイクを作る状況設定が楽しい、印象に残った
・仕事で活かしたい
・オリジナルでいくつか作ってみたいと思います
・自身のチームメンバーでやってみたい

ファシリテーターふりかえり

「場のデザインのスキル」に関するオリジナルのプログラムを初めて作ってみました。

「いろんな場面で、それぞれの目的に合ったアイスブレイクが必要」ということを体感していただきたく、取り組む課題の状況設定を工夫しました。言葉が通じない、時間が短い、同窓生20年ぶりの集合でよく思い出せない等々の厄介な場をどう温めるのか、楽しみながらも真剣な議論が行われる様子を見て、何度もミーティングを重ねて練った甲斐があったなあと嬉しく思いました。

最終的な目的から逆算してアクティビティのゴールイメージを共有し、アイスブレイクを作ってもらうことを意図していましたが、アンケートを拝見すると、ポイントをしっかり理解していただけたようで、とても良かったです。

どうしても発表に時間がかかってしまい、振り返りをしっかりやれなかったことに悔いが残っています。少し段取りを整理してタイムテーブルを再考したいと思います。

担当者ふりかえり

新しい出会い、環境の変化が多いと思われる4月にアイスブレイクをテーマにした定例会ができたことをうれしく思います。参加者が楽しみながらユニークなアイスブレイクを真剣に創作し、実演している姿を見て、「やって、かたって、つながって」を感じました(九州支部のモットーは「やろう、かたろう、つながろう!」)。企画チームのみなさん、タイトなスケジュールの中、実り多きWSをありがとうございました。