2022年7月3日 (土) 九州支部7月定例会 「Possible Worldの世界へ~オンライン2030SDGsカードゲーム体験」九州支部

2022年7月 定例会レポート

日時

2022年7月2日(土)13:00~17:00

会場

オンライン

テーマ

「Possible Worldの世界へ~オンライン「2030SDGs」カードゲーム体験」

ファシリテーター、企画チーム

【メインファシリテーター】かっきー(柿原寿人)
【企画チーム】えぐち(江口昭宏)、たいぞう(塚本泰造)、ハコ(箱崎博信)

参加者数

 参加者15名(うち企画チーム4名)

報告作成者

かっきー

報告日

2022年9月25日

テーマ詳細

プログラム概要

このオンラインゲームのゲーム構成・ルールは、対面式のカードゲーム「2030 SDGs Game」をベースとしています。
 今回のゲーム体験を通じて、現実世界での「可能性」の捉え方・向き合い方との違いなどについて、※ORIDと呼ばれるフレームを使いながら対話していただき、 参加者のみなさんのこれからの行動が変わったり、大切にしたい考え方に気づいたりする場になることを目標としました。
 ※ORIDのフレームについては、ROIDの順に、感情に焦点を当てる振り返りのフレームにアレンジしています。

参加者コメント

・自分の性格の一部が理解できた気がしました。

・リベンジに参加できたので、満足です

・リアルより便利なデジタルの部分が判った

・自分の行動特性が改めて振り返れたので良かった

・ゲームをキチンと体験できた。

・困ったときでも目の前のことや自分のことだけ考えず、全体を見たいですね

・周りの人に相談できる環境が大事だと感じた

・周りの人にきちんと伝えること、周りの人の意思を知った上で行動すると良い結果になるのかなと感じた。

・ゲームの環境や構成、進め方など、日ごろやっている活動に(趣味ですが)ダイレクトに活かせそうです。

ファシリテーターふりかえり

今回のテーマは「SDGs」と「可能性」。
参加者のみなさんとSDGsをテーマにしたオンラインゲーム体験を通して、日頃の様々な「可能性」との向き合い方を振り返り、今まで気づいていなかったマインドセットに気付いたり、はっきりとしない情報や不確かな未来に対する向き合い方について考える何かあらたなアクションが生まれることを表の目標としていました。
裏の目標は、ORIDのR(感情を意識する)に焦点を当てたフレームを作成し、通常のORIDのフレームとどんな違いが生まれるのかを試してみる、ということでした。[事実→主観(気持ち)→解釈→活用]の順番で振り返るのが通常ですが、今回は[主観(気持ち)→事実→解釈→活用]の順番でふり返るフレームを作成しました。気持ちを表すワードとして、Non Violence Communication(http://nvc-japan.net/nvc/)で用いられる感情を表すワードを例示して実施しました。また、通常だと複数で行うふりかえりですが、自身の感情にフォーカスするために、1人1枚のスライドを使って振り返りをしていただきました。
感情から入ると、1つ1つの事実対して深く振り返ることができることは、様々な振り返りの場で実感を得ていることでした。今回は、ORIDの変形版ということで、どのような違いが出てくるのかを確認したいと思っていました。
正直なところで言うと、私自身がその振り返りをやっていないので、分析しにくいというところがあります。参加者の振り返りをみると、
 ・面白い方法?だと思いました。
 ・自分自身でふりかえりするときR→Oのパターンが多いのですが、他の人と一緒に振り返りするときは状況次第かと思います。客観的事実をどこまで把握しているかによると感じました。
 ・ふりかえりはKPTくらいしか使っていなかったので、今度チャンスを見つけて使てみたいと思います。
 ・ORIDは勉強になりました。定例会後の座談会でも話しましたが、OとRを入れ替えた結果がどう違うのかわからなかった。
 ・ORIDで事実、感情、解釈を分けるのは自分も他の人にも分かりやすいなと、あらためておもいました。
ということで、正確に確かめるには、同じコンテンツに対して、通常のORIDとアレンジしたORIDで、同じ参加者に試してもらい、その違いをふり返ってもらうことが必要だという気づきになりました。また、ROの順でやると、Oの部分の発見数が少なくなるのでは、という意見もいただきました。
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①の定例会の日に、実際に起こっていたこと。
実は①の日に、ゲームシステムが動かない、ということが発生し、予定していたワークができませんでした。全く予想していなかった事態でした。ゲームができないということは、コンテンツがごっそり抜け落ちたワークショップということになり、振り返りも何も開始50分程度ですることがなくなってしまったのです。
この段階で私が参加者に伝えた言葉は、「私は、どうしたらいいでしょうか」でした。私が提供できるコンテンツを2つ提示した上で場に身を委ねました。
具体的には、IDGs(https://note.com/kashihonya_moto/n/n4872b9f54653)についての情報提供と、ブレイクアウトルームを活用したゲーム体験の後にORIDを使った振り返りをしてみる、ということでした。私から代替案を出したあとに、参加者からの意見を募り、この2つをやることになりました。結果として、ORIDフレームの使い方を知り、それを学べる満足感の高い定例会となりました。"What should I do?"をファシリテーターが参加者に投げかけ、そのことばが、参加者とのやりとりを経て "What should we do?" に変化し、一気にチーム力が上がる瞬間を体験しました。