2022年9月3日 (土) 九州支部9月定例会 「対話のエナジードリンクでサミット宣言からアクションを生み出そう」九州支部

2022年9月 定例会レポート

日時

2022年9月3日(土)13:00~16:00

会場

オンライン

テーマ

「対話のエナジードリンクでサミット宣言からアクションを生み出そう」

ファシリテーター、企画チーム

【ファシリテーター】たいぞう

【企画チーム】えぐち、かっきー、たいぞう、ハコ、よっし~[全員FAJ会員]

参加者数

15名(うち会員9名、一般1名、MF1名、企画チーム4名)

報告作成者

ハコ

報告日

2022年9月25日

テーマ詳細

プログラム概要

以下の構成と展開で定例会を行なった。
Ⅰ ことばを交わす・聴く:R1まで
 ・九州支部、定例会の紹介
 ・チェックイン(BOR)
 ・サミット宣言について
 ・ウォーミングアップ・トーク
 ・ワールドカフェのおさらい:流れとエチケット
 ・グーグルスライド転送
 ・R1「宣言を読んで、あなたが気になることばや表現を抜き出すとすれば、それは何ですか?また、なぜそれを抜き出しましたか?​​」(グーグルスライド入力)
 (休憩:旅人移動)
Ⅱ ことばを聴く・交わす:R2まで
 ・シェアリングののちR2「言葉の力を信じて小さな変化が灯った現場」 とは、どんな現場ですか?​​」
 (休憩:旅人戻る)
Ⅲ 響きあう・出す
 ・シェアリングののちR3「「未来を担う人々の希望と勇気を高める」ために、何をやればいいと思いますか?アイデアをどんどん出してみましょう。」(グーグルスライド入力)
 (休憩:ギャラリーウォーク)
Ⅳ 出す・分かち合う、そして振り返る:ハーベスト
 ・最後のワーク「今日の対話を通して生まれた、あなたのやってみたいことを   Mentimeterで入力してみましょう。」
 ・Mentimeterで一覧・紹介
 ・チェックアウト「今日の定例会を振り返って皆さんに伝えたいことを一言ずつ」
開始13:00 終了16:07
 *その後オンライン茶話会で改善点や自己紹介・支部情報・近況報告など40分ほど雑談

参加者コメント

・何をしたいかの解像度が上がりました
・多様な意見に接することができた
・「信じる」ことの大切さに気付いた。
・当初は想定していなかった気づきがあった。対話という概念をを少し深めることができた。
・サミット宣言には沿っていなくても、自分のやるべきことをしっかりやっていきます。
・職場や取引先と円滑なコミュニケーションを図ることに活用してみます。
・ワールドカフェが期待以上におもしろかったです。
・東京宣言の背景についての説明があれがよかった。お疲れ様でした。
・たいぞうさんの笑顔のおかげで とても話しやすかったです。

ファシリテーターふりかえり

 初めてのメイン・ファシリテーターでしたが、チームの皆さんの協力を得て無事7分オーバーで終えることができました。
 「ワールド・カフェ」は書物の上では出会っていましたが、対面だけでなくオンライン実演も初めてで、さてそうなると「させられ感」のまま臨むとよくないだろうと考えていました。テキストの読み込みとチームのみなさんの意見やアドバイスを参考に、あくまでゲストをもてなし、日常とは違った空間でお土産(ヒント・気づき)を得ていただく心構え・身構えとなりました。さらに「カフェ」での対話がさて(今の)日本人に馴染んでいるのか?という疑問から、雑談が対話に変わるコツは「エチケット」にあるのではないかと考え、R1に移るまでの準備とシェアリングをおろそかにしないように注意しました。参加したみなさんの満足度が高いか低いかはこの仮説次第かと思います。また、ある課題に対するに、「会話」という方法を使ってみるといった感覚がみなさんに残っていただければ幸いです。
 反省点としては、「宣言」が話の肴扱いになった面があり、背景の共有が行き渡らなかったこと、R3の難易度が高くなったことが挙げられます。これは問いのつながりの検討不足が原因でした。オープニングで宣言作成の背景とそれから何を感じたかを設ける必要があったのでは?また、オンラインではテーブルの様子が見渡せないという短所をどう補うかも考える要ありです。
 ただ、お試し参加の方が茶話会までお残りいただき、コミュニケーションに関する普段のお気持ちを聞くことなどができたのは、企画した側として嬉しいかぎりでした。(たいぞう)

担当者ふりかえり

初めてワールドカフェのテクニカルを担当させていただきました。単純にシャッフルするのでなく、テーブルホストを残して他のメンバーを違うテーブルに移動させるのが緊張しましたが、事前に関数を入れたシャッフル表を作成してもらい難なく出来ました。反省点としてはテクニカルスタッフとしてブレイクアウトルームへちらほら覗きに行きましたが、覗かれた方からメモを読んでいればどんなことを話しているのか判るはずなのに。。。と言われたこと。確かに覗かれたほうはあまり良い気はしないと思い次回からの課題となりました。これからも研鑽を積み上げていきたいと思います。(えぐち)

今回はチーム全員で作った定例会となったのがとても印象的でした。ワーク構成、スライド準備、テクニカル、スケジュール管理などメンバーそれぞれが役割を担い準備を進めていました。(結果論かもしれませんが・・・)
FAJ東京サミットでの宣言を題材にしましたが、イベントに参加していなくてもワークに取組めるようにサミット宣言の背景説明を省きました。実際にはそれらを知りたい方などもあり反省点でした。また、前半のワーク説明で「収束・発散」をファシリテーションで使っている定義と異なる使い方をした。言葉は丁寧に使うことを意識したい。(ハコ)

今回は問いの作成のところで基本的なアイデア出しをしました。ワークの最後の問い「未来を担う人々の希望と勇気を高めるために、あなたができるアクションは何ですか」で、思考が止まり、言葉が出なくなった方がいるようでした。今思えば、サミット宣言策定のプロセスを知らされていないため、この問いの背景がとてつもなく大きなものに感じられて、何も言えなくなってしまったのかもしれません。もう一度問い直すなら、サミット宣言すべてをいれて
 「対立と紛争が渦巻く社会の中で、言葉の力を信じて小さな変化を現場に灯し、未来を担う人々の希望と勇気を高めるために、あなたは何をしますか」
と問うた方が、話しやすかったかもしれません。

 今回、2022サミット宣言をテーマにして問いを作成したのですが、《言葉は、それが生まれた場と密接に結びついている》と認識する人が多いのに気付かされた定例会でした。
 私としては、「対立と紛争が渦巻く社会の中で、言葉の力を信じて小さな変化を現場に灯し、未来を担う人々の希望と勇気を高めます」という言葉から生まれる対話が活発に行なわれるという思い込みがあったのです。しかし、参加者の多くは「これは2022サミットで生まれた宣言である」という前提でとらえていました。ここには、私と参加者の間に大きなずれがありました。私は、2022FAJ東京サミットに参加していたものの、この宣言の生成にはほぼ関わっておらず、プロセスがどのようなものだったのかは全く知りません。よって、他の参加者と同じレベルの前提共有だったのですが、参加者の多くはサミット宣言って何?どうやって生まれたの?というところに意識があり、まずはその辺りの情報共有を最初に行った方がよかったかもしれません。あらためて、言葉を構成する社会や関係性について教えられた気がしています。(かっきー)

 今回の定例会は、①『メイン・ファシリテーターは、初めての人が担当』、②『背景なしに、サミット宣言という言葉から紡ぎ出すワーク』、③『九州支部では珍しい3時間構成』という点でチャレンジしたところ。
 ①は、職業柄か?初めてとは思えない落ち着いたファシリテートだった。
 ②は、サミットに参加していないFAJ会員の立場が宣言をどう受け止めればいいかを考える企画だった。少し言葉遊びに終始した感もあったが、チェックアウトや参加者コメントでは  一定のアクションを促すことができたと思われる。
 ③時間にあったワークに仕上がったと思う。
 R3「「未来を担う人々の希望と勇気を高める」ために、何をやればいいと思いますか?アイデアをどんどん出してみましょう。」については、その前までのワークとのつながりが分からなくなり、アイディアが出にくかったので、問いについて反省したところ。(よっし~)