2023年4月1日 (土) 九州支部4月定例会 ジレンマに向き合い、多様性に気づく対話を楽しもう! ~クロスロード・ダイバーシティゲームで、体験から考える~九州支部

2023年4月 定例会レポート

日時

2023年4月1日(土)13:00〜17:00

会場

あすみん(福岡市NPO・ボランティア交流センター)

テーマ

ジレンマに向き合い、多様性に気づく対話を楽しもう! ~クロスロード・ダイバーシティゲームで、体験から考える~

ファシリテーター、企画チーム

【ファシリテーター】ぴーちゃん(竹本記子)[FAJ会員]

【企画チーム】よっし~(吉村浩)、かっきー(柿原寿人)、おさみつ(小長光信)[全員FAJ会員]

参加者数

22名(うち会員19名、一般3名)

報告作成者

よっし~(吉村浩)、おさみつ(小長光信)

報告日

2023年6月6日

テーマ詳細

プログラム概要

対話型カードゲーム「クロスロード・ダイバーシティゲーム」を使って、「多様な人が集う場で、違いを前提としながら意見を出し合える」関係性づくりを探究しました。

<プログラム>
・オリエンテーション
・ファシリテーターに重要な対話と心理的安全性

・ゲームのルールと進め方
・カードゲーム「クロスロード ダイバーシティ」

・ゲームの振り返り
・ゲームから学ぶ対話の創発と相互理解

・アンコンシャス・バイアスに気づく
・ファシリテーターの次の一手を考える

・ふりかえり チェックアウト

参加者コメント

・対話の経験の少ない人と話したり、感想を聞いたりして、対話の大切さにあらためて気づくことができた。
・これからは、自分の直観は信じるが、妄信しないようにしたい。
・YESの回答でもNOの回答でも、それぞれに理由を聴いたら考えていることは同じことだったことが分かった。
・リアルな場で話ができた事が印象に残りました。オンラインと異なり言葉に出すのは難しいのですが、心地良く楽しかったです。
・「アンコンシャス・バイアス」の概念自体は、ある程度理解できたつもりでしたが、時間内に身近なアンコンシャス・バイアスの例をあげるのは難しかったです、(日頃、無意識なだけに)

ファシリテーターふりかえり

 今回は久しぶりに九州支部で対面を行うということだったので、久しぶりの会員同士の方や初めて参加される方が安心して参加し,対話の重要性を体感することで、ファシリテーションへの関心を高めていただけるようにと意識して丁寧に取り組みました。
 いつも使っているツールではありましたが、後半でファシリテーターとして関わる時のアンコンシャスバイアスについて考えていただく時間を設けてみたのは初めてのことでした。話しやすい場になっていたことから、現場での困りごと悩みに焦点が当たるチームもありましたが、具体的な過去の体験から考えていただいたこともあり、多様なチームのバイアスに対するファシリテーターのあり方を考えていただけたことはよかったと思います。
 前半みなさんのグループの体験を場に積極的に共有したいと思えるグループによる気づきがあり、共有していただく時間を大切にしたため、後半がタイトになり、ゆっくり考えていただく時間がとれなかったのは残念だったと思います。
 スタートの段取りや理事が多く参加することなど考慮して、もう少し共有の時間をしっかりとっておくなど時間配分をもっとゆとりもつことや、ファシリテーターとして現場にあるアンコンシャスへの対応を考えるためのプロセスをもう少し分けて段階的に問いかけるなど工夫ができそうだと気づきました。
 初めての方からファシリテーションやFAJに興味を持っていただけた声をいただけたのは、九州支部のみなさんのフォローと関わりがあってこそだと思うのでありがとうございました。
 準備も単なるやりとりではなく、運営メンバーと丁寧に話ができて、ワーク選択や投げかける言葉を吟味していたたいたことは一緒に場をつくっている実感も感じて安心することができました。サポートの力は大きいと改めて感じました。ありがとうございました。

担当者ふりかえり

 数年前にもクロスロード・ダイバーシティ編を体験していて、当時も面白かったのですが、一緒にやる人が違うとまた新たな気づきがあり、今回も発見がありました。
 カードを裏返した瞬間に、会場の皆が一斉に「おーっ!」とリアクションする雰囲気に、対面でのワークショップの楽しさを取り戻せたと実感しました。(おさみつ)

 九州支部で初めてクロスロードを体験してから数年経ちました。ゲームのシステムはシンプルですが、カードに記載されている問いに情報の隙間があって、そこで対話が広がり、深まるなと改めて感じました。これからの日本社会に暮らす外国から来られた方を交えて行えるよう、英語版があってもいいかなと思いました。(かっきー)

 今回は、定例会の翌日にFAJ理事会が開催されることから、FAJ役員のみなさんがMFや参加者として来てくれて、九州の会員との学びや交流にもつながりました。
 九州支部の定例会は、今年2月から対面式を再開したばかりなので、参加者にリアルの対話を楽しんでもらうように、ぴーちゃんと一緒にプログラムを考えてもらいました。
当日は、会場のあちらこちらから、いろんな声や音が聞こえてきて、対面式をじっくり味わうことができました。(よっし~)