第62回:2009年6月6日「会議・・・その前に!ダメカイギの処方箋を考えよう」 〜ファシリテーションで変えられること・変えられないこと〜九州支部

 

第62回:2009年6月6日
「会議・・・その前に! ダメカイギの処方箋を考えよう」
〜ファシリテーションで変えられること・変えられないこと〜

■担当者:のむしょーさん始め、会議研メンバー(九州支部会員)
■日時 :2009年6月6日(土) 13時00分〜18時00分
■場所 :深見ビル(博多駅前4丁目14番1号)
■参加数:61名(FAJ会員45名、入会意思あり16名)
■目的 :
「ダメ会議」の本質的な問題点を探す。
その問題点の解決策を探る。
ファシリテーターとして解決出きることを探る。


■プログラム概要:
1 構成
・事務局挨拶:平山さん
・FF2009の報告:田坂支部長
・FF2009参加者から一言
・会議研紹介
・のむしょーさん挨拶
・グループ分け
・第1セッション
・第2セッション
・ふりかえり
・全体ふりかえり
・全体共有

2 進行方法
・のむしょーさん提示のマトリクスにしたがって、グループ分け。
(会議に対して似た想いを持っている人に分けられる)
・以後、4つの問いに関して、グループごとに自由に話し合い。


■内容:
1.事務局挨拶:平山さん(13:00)
・九州支部定例会の中で、3番に入るほどの参加人数。
・初参加者挙手
・定例会の趣旨説明

2.FF2009報告:田坂さん(13:07)
・プロジェクターで写真を観ながら。

3.FF2009参加者から一言(13:20)
・人と出会えた。交流出来たのが良かった。
・時間の流れが非常にうまく使われていた。

4.会議研紹介:平山さん(13:35)
・会議で使いたいのに、ファシリテーションって良く分からない。
→会議で使えるファシリテーションを勉強するために集まった

5.ファシリテーター:のむしょーさん挨拶(13:40)
・清川さんから、5月定例会でのアンケートを元に会議の分析
・のむしょーさんから、本日の流れと、本日のお願いの説明。

6.グループ分け
「議論をするか」「結論を出すか」の2軸を元にしたマトリクスを用いてグループ分け。
部屋の中央に赤いガムテープを貼り、「自分の(問題に思う)参加している会議」
が当てはまる場所へ移動、そこで適当なグループを作った。
(私は「議論をしない」「結論を出す」に移動)

7.意識合わせ
各グループ内で、自分がどのように思っているのか、軽く自己紹介。
(私が参加したグループでの会議に対する意見)
・特定の人しか発言しない
・リーダーだけが発言。それに対して何かありますか。連絡・報告だけ。
・4、5人だけちょこっとやって、OKよね、という雰囲気。発言しにくい。
・(自立した考えを持たないので)リーダーが育たない。ちょっと強引になっている。
・意見のゴリ押しで、みんなが意見を言わない。
・意見を出す時間を取らない。
・「意見を出させて貰えませんか?」と言ってみるといいかも。

8.第一セッション:参加者としての会議の問題点(〜15:00)
会議そのものを考えて、ダメ会議の本質的な問題点と、その解決策を話し合った。

各グループごとに、適宜休憩、第二セッションへ移行。

9.第二セッション:ファシリテーターとして進行するときの問題点(〜15:50)
ファシリテーターとして解決していけることは何か、今日の目的は達成出来たかを話し合った。

10.ふりかえり
グループ内でふり返りを行った。


11.全体ふりかえり
各グループ毎に、各セッションでどんなことを話し合ったか、共有した。

○自分とビジョンの違う人の意見を聞くのはストレス。
健全な会議の下には、健全な組織があり、さらにその下には健全な個人がある。
不健全な会議→そもそも会議とは言わない!名前を外しましょう。
○ダメ会議→不満、充実感がない。
どうして充実感がないのか?結論が見えてこない。出したい。
しかし、果たして満足したら良い会議だと言えるのか?
○使えない会議が多い。
議論をしながら、結論を出すには?→不完全で時間が終わってしまった。
○ダメ会議の特徴を出した。
そもそも会議の本質が分かっていない会議。参加者・主催者の意識のミスマッチ。
解決策としては、目的・必要性を共有し、意識を合わせる。
ファシリテーターとしては、場作りなどの解決策がある。
“決まっているものに会議という名を付けるのは辞めよう”運動。
本当に議論するものに対してのみ、会議。
きちんと議論すべき議題と、連絡などを同一にすべきではない。
○会議の前・中・後の問題点。準備不足など。
会議の目的とゴールを明確にしておこう。優先順位も。
参加者と主催者を分けると、そこで当事者意識が失われるのではないか?
○参加者、進行者、運営方法の問題点。
目的が分からない。結論が出ても実行されない。
参加者には、情報の共有化。会議の前には目的を明確にする。
情報の可視化(板書)、議事録など。
○議論とは何だろう?何が一番会議が成り立たないか。
聞くことが目的になっていないか?参加者の当事者意識がない。
発言をしても良いという保証。
↑(グループ分けの際に用いたマトリクスで)第三の軸になるのではないか。
○(マトリクスの)4つの象限のサイクルを廻す。名ばかり会議も多い。
見えない所の会議をもっとうまく廻さないといけないのではないか。
ファシリテーターは土壌を耕すお手伝い。
○テーマをしぼった方が良いのではないか?
そこで私たちのグループでは「意思決定をするためのよりよい会議」というテーマに。
しかし、「意思決定」とはそもそも何??
議論しても、結局上位者に決められる。
言葉の定義などを始めに合わせることも大切。
「お茶でも飲みましょう」で場が和んだ。


12.全体共有
全体で、感想をシェアしたり、企画者への質疑応答などを行った。

○企画意図は?
→少しプログラムミスがあった。特にグループ分けがうまく行かなかった。
○ファシリテーターということを意識せず、みんながファシリタティブになれた。
会議の目的の必要性を再認識できた。
自分がファシリテーターになろうとせず、全員がファシリテーションに関われれば良い。
○ファシリテーターではなく、ファシリテーションだったのかな。
○何だこの場は。大学に入ってから壁に模造紙を書くなんて思わなかった。
また、年齢なども関係なく一つのテーマで話せる場も少ない。
ファシリテーションは潤滑油なんだろうか。
○楽しい会議って、どんなのですか?(場への投げかけ)
○(答えとして)会議を当番制として、特に若い人に任せている。
○ファシリテーションが、(就職活動の)グループディスカッションで活かせるのではないか。
ここ(FAJ)ではうまくいっているのに、外部(会社など)での話を聞くと、大変そう。
○アメリカでは、知らず知らずのうちにファシリテーションを経験している。
ファシリテーターがいれば良いとは思うが、全員がファシリテーターであり、主催者であり、
参加者であるという意識が良いかも。