2011年3月12日(土)FAJ 沖縄サロン 第25回例会 「対立では、何が起きてる? 対立の中でおきる感情は、どんなものでしょうか?」 〜☆ 対立での わたしたちのあり方を探求しょう ☆〜沖縄サロン

 

◎日時
2011年3月12日(土) 13時00分〜17時00分 (受付開始 12時30分)
 

◎会場
沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」 2F 会議室1・2
 

◎ テーマ
「対立では、何が起きてる?対立の中におきている感情は、どんなものでしょうか?」
〜☆ 対立での わたしたちのあり方を探求しよう ☆〜
 

◎ 目的
対立は、日常のあちこちで起きています。その対立をどう扱っていいか、わからなかったり、避けがちな場合もあります。そこで、今回のワークは、対立と感情のかかわりを検証し、対立から見えてくること、対立から生まれること、そして、対立で私たちはどうあったらいいのかを皆で、話合い、対立について理解を深めることを目的に開催しました。
 

◎参加者
22名
(民間企業、自営業、学校関係、コーチ、コンサルタント、大学生、行政関係、NPO関係)
今回は初参加の方が5名いました。ありがとうございます。

これまでにファシリテーションの
勉強会や研修に参加した経験は?
集計 比率
初めて 18.1%
1〜2回 1 4.5%
3〜5回 2 9%
6回以上 15 68.1%
総計 22 100.0%

◎担当
座波美智代(メインファシリテーター)
伊波あゆみ(コーディネイター)
 

◎報告者
座波美智代・伊波あゆみ
 

◎内容

1.開場(12:30)
「ファシリテーションフォーラム2011 in 北海道」実行委員の活動ビデオの上映
津波発生時の避難経路について説明(防災管理担当者 ラティーノ)
東北大震災の被災者の方々に対し黙祷

2.開始(13:15)
・担当者自己紹介

3.グループ分け(13:16)
◎あなたは、どっち派?
• 全体を二つに分離し、違いを出す。
• ?辛党・甘党?あなたの家庭は亭主関白・かかぁ天下?会議で熱く発言するタイプ・冷静に聞くタイプ
• 今回集まった方たちは、冷静に聞くタイプと申告している方が7割ぐらいでした。さらに例会参加6回以上に分かれ、チーム数で分けるために号令(1,2,3,4,1,2,3…)。
◎グループ内での自己紹介
• 呼ばれたい名前・普段のお仕事・対立のイメージは?の3つの項目で自己紹介

4.ワークの説明(13:35)
• 「若い女性と水夫」の物語を聞いてもらい、登場人物について「こいつは許せない」という順位と理由を各自決める。
• なぜその順番にしたのかを、グループ内で意見交換し、1番許せない人と5番目に許せない人について、「なぜ許せないと思えるのか」を話合う。
• グループとしての1番許せない人と5番目に許せない人を決める。但し、多数決や妥協では決めない。その後、グループで決まった1番目と5番目を発表。






5.振返り1(14:15)
• 「先ほどの話合いの中で、どのような気持ちになりましたか?感じたことを自由に書き出して下さい」
• 自分の感情を書き出す。10分間。
• 書いた紙は他者への公開はしない。
• 途中、感情の参考資料を配布し、書きづらい方の参考にしてもらう。

6.振返り2(14:30)
• 「先ほどの話合いの中で、どのような気持ちになったかをグループでシェアし合って下さい。」20分間話し合う。
• ファシリテーターを決める。手法は自由。
• 不安感・怒り・あせり・葛藤・違和感・安心など、さまざまな感情が出てきた。




7.振返り3(15:10)
• 「話合いの中で、感情の対立が起きている時、あるいは起きそうな時、会議の一員として、どのような姿勢で臨んだらいいか」をグループで話合う。ファシリテーターを決める。手法は自由。時間は20分間。
• その後、グループ発表があります。






8.各グループ発表(15:40)
・意見の対立も感情の対立も肯定する。
・対立が起きている時のあり方(マインド)として、感情も含めた分かり合い、感情に感情で反応しない。
・対立が起きている時の会議の進め方として、見える化・俯瞰・アイスブレイク・安全な場つくり・対立者の立場の明確化・対立してない人を巻き込むなどが出た。
・グランドルールで「よくなるための対立はGOODですよ!」
・グランドルールの中に、人と意見を分ける・傾聴・ゴールの確認などが必要と思われます。
・対立の解決策として、人からコトへもっていくように、外的に問題の整理・一時休憩・外部からの参入をしてもらう。また、内的には「なんでこの人は、、、、、」は×で、自分の(対立)のパターンに気が付くことが大事と思います。
・相手を受け止める姿勢として、余裕スペースが必要!
・チームの中で共通の認識を、キチンと共有すること。
・個人として、言いたいことは言う!相手の話は受け止める。
・自分の中で決まってないから、相手の意見にゆれて、自分の中の葛藤・対立が起きていた。
・対立に、どのような姿勢で臨んだらいいか、について、マインド・スキル・出方・受け方の4つの軸で分類していた。マインド側の意見として、相手を理解・認めるマインド、自分の感情を出すマインドや自分の(対立に)反応するパターンを自覚すること。スキル側の意見としては、やわらかな主張や提案・伝え方、事実と感情をわける・傾聴などが出ていた。

 






9.意図開き
今回は、対立を意見と感情の2つの視点からみた。
「水夫と若い女性の物語」の中での登場人物について、許せない人の順位を決め、グループで話合いを行い、そのワークの中で、対立を体験。振返り1では、話合いの中での自分自身の感情を確認し、見えずらい感情の部分を書き出した。振返り2では、お互いの感情をシェア。感情が話合いにどう影響し合っているのかを感じてもらった。話合うことで、対立の中での感情の関わりをわかりやすくした。
振返り3では、感情の対立が起きている時の私たちの姿勢や取組み方について話し合ってもらった。
対立では、意見の対立がフォーカスされやすいが、それだけでは問題の解決には至り難い。そこで、対立を意見の対立と感情の対立に分け、4つに分類してみた(仮説)。意見の対立と感情の対立を分けることで、対立が起こった時、対立に向き合い取組める。どのような立場の対立でも、適切な対立ができることは、望ましいことであり、それを、皆で探求した。
そして、対立から生まれる回避により、問題の先送りから、問題の肥大化を避けるためにも、対立に出会った時に、私たちがどのような姿勢で取組んだらよいかを、考えてもらった。




10.全体シェア
・1人1分程度感想を発表。
・来る前と、ワーク終了後で、対立に対する考え方・とらえ方が変わった。
・対立も必要だと思った。
・会議だけでなく、家族の対立も同じと思った。
・21人、それぞれが違う対立の考えで、とても素晴らしかった。



11.最後に
今回の例会は、多くの方々のご意見・応援・サポートをいただいたおかげで、作り上げることができました。
このおかげで、このような有意義なワークが出来上がりました。
多くの方々のご支援・ご協力に感謝申し上げます。
座波美智代



アンケート結果

Q1:性別

性別 人数 比率
男性 9 60.0%
女性

6

40.0%
総計 15 100.0%

 

Q2:年代

年代 人数 比率
20代 4 26.7%
40代 9 60.0%
50代 2 13.3%
総計 15 100.0%


Q3:職種

職種 人数 比率
自営業・フリーランス 3 20.0%
学生 3 20.0%
公務員 2 13.3%
パート・アルバイト 1 6.7%
会社員(管理職) 1 6.7%
会社役員 1 6.7%
派遣社員・契約社員・嘱託社員 1 6.7%
会社員(事務系) 1 6.7%
教職員 1 6.7%
その他 1 6.7%
総計 15 100.0%


Q4:お仕事の分野または内容を具体的にお教え下さい

  • いろいろ企画
  • ファシリテーター
  • メンタル・コーチ、セラピスト
  • メンタル・コーチングコーチ
  • 研修
  • 高等学校国語
  • 障がい者福祉
  • 総務
  • 体育指導委員
  • 大学で平和学を専攻。
  • 大学生
  • 大学生、番組キャスター
  • 中小企業支援団体の事務等
  • 保険・金融業
  • 薬剤師


Q5:今回を含めて、ファシリテーションの勉強会や研修に参加した経験(回数)は?

ファシリテーションの勉強会に参加した回数は? 人数 比率
1回(初めて) 3 20.0%
4〜6回 1 6.7%
7回以上 11 73.3%
総計 15 100.0%

 

Q6:今回の例会を何で知りましたか?

今回の例会を何で知りましたか? 人数

比率

沖縄サロンメーリングリストで 5 40.0%
友人・知人から 2 13.3%
日本ファシリテーション協会のHPより 1 6.7%
その他 7 46.6%
総計 15 100.0%


Q7:例会へ参加しようと思った理由について教えて下さい。

  • 「対立」について、いったいどういうことをするのかな?と思って。
  • 『対立』というテーマに関心があったからです。 対立から共感や協力、そして協働へと変化できる、ヒントがあればと思い参加しました。 感情的な場面になったときの対処方法など知りたいと思いました。
  • ファシリテーションにもともと興味があったこと。 ・沖縄にちょうど来ていたから。 ・対立という議題に興味があったから。
  • テーマが興味深かった
  • ファシリテーションに興味があり、また、沖縄に滞在している時期と重なったため。
  • ファシリテーションの勉強を続けたいと思っているため。
  • 自分の将来の目標に役立つと思ったからです
  • 他人とコミュニケーションをとる上で、対立は避けられない。ならば、それをどう昇華して、さらに高次元の解決が得られないかということに興味を覚えたから。
  • 対立のワークに興味を持った。 どういった結果になるのか見てみたかった。 勉強
  • 対立をどう表面化させるのか興味があった。
  • 都合がつけば、毎回、参加したいと考えている。
  • 勉強のため


Q8:例会に参加して印象に残ったものがあれば教えて下さい。

  • (グループワークでの振り返りのシェアで気づいたこと) ●感情は常に生まれている。そして2人以上で何かに取り組むとき「感情の対立」が起きても、それを超えることで一気に親密度が高まる!ということに気づかされた。 ●人は何か行動するとき(何もしていなくても)、自分の中で小さな感情が生まれたり動いたりしているんだな。 ●感情の対立は特になかった、と書いた後、「感情の例をあげた用紙」がヒントになり、あったなあったな〜、とペンが進んだ。
  • 参加者が元気で、若い。 ・学びの振り返りが非常に重要だと感じた。 →参加者は、主催者の意図以上の学びをすると思うから。
  • あまり堅苦しい雰囲気ではなかったので安心しました。
  • みんなの意見や考え方が大変勉強になった。
  • ワークの中盤から、テーマである”対立”と”感情”を意識して参加できるようになったこと。 若いメンバーがものすごく優秀であること。ワークへの参加方法、とりまとめ方法など、とても素晴らしかったこと。
  • 運営委員として参加しましたが、途中で役割を忘れてしまって申し訳なかった 北海道のメンバーと交流できて良かった
  • 沖縄だけでなく、遠方(北海道など)からの参加者までいたこと。 それから社会人〜学生まで人層が幅広かったこと。
  • 各グループの振り返りは、いろいろな切り口があって違っていて面白かったです。 3回振り返りを行ったのは、とても良かったと思います。例会では、ワーク中心で振り返りの時間があまり取れない場合が多く、今回は自分の中で感じたり、沸き起こった感情も感じられたり、整理ができたの良かったです。 『対立』についての仮説の説明があったので、実際に会議などの場面でも客観的にとらえることが出来ると感じました。ファシリテーターとしても、会議のメンバーとしても大切だと思いました。
  • 最後のグループ発表。模造紙にまとめられた図も違い、また視点や切り口の違いがおもしろかった。質疑応答もよかった。
  • 参加者のそれぞれの感想
  • 若い人たちに刺激を受けました。お互いに得る物があったと思います。
  • 対立といっても色んなレベルの対立があること
  • 対立の感情が起きたのでよかったですよ。 「自分の価値観が否定されそう」っていう感じでした。
  • 対立は、良いほうへと発展する途上の中で生まれているんだと感じました。 怖いと思っていた、対立が凄く楽しい?モノになっていました。 企画していただいたみちよさんありがとうございました。
  • 年齢、職業、立場等が異なっても、自由に意見交換できる場が生まれていたこと。


Q9:今回の例会にて「活用できそう」と思った点があれば教えて下さい。

  • 「感情の対立」を本当に超えたときに一気に得られる親密度は、部活動で寝食ともにしたチームメイトの関係だな!感覚的に思い出すことができた。「感情の対立」って、イイ要素なんだな。
  • 『対立』には、感情と意見によるものがある事を認識できたので、それを意識しながら会議やミーティングで、分けて考えることを実践できればと考えています。 多くの方が、その違いに気づけばもっと自分の意見を活発になり、活性化すると思いました。
  • あえてグループにサクラ(対立役)をいれていたのが面白かったです。
  • これからもっとブラッシュアップすると、すごいメニューになりそうですね。
  • 意見や主張など、何故その人はそういう発言をするのか?俯瞰して見る事が出来ると思う
  • 会議の時など全体を俯瞰すること
  • 実際にこの命題を使って授業をしたいと思いました。今までのやり方とすりあわせながら、「対立」の比重を重くすると活気が出そうだと感じました。
  • 職場の若いメンバーに、もっと、任せてみてもいいのではないかと思ったこと。 ミーティングの中で、冷静に一人ひとりの動きを観察できそうに感じたこと。
  • 人との対立の前に、自分との対立が起こっていることが分かったので、会議の場で対立を起こす前に自分の対立がどうなのかを事前に確認する必要があるので、今後は意識して取り組んでみたいと思った。
  • 対立の分類 →対立には色々な対立があり、実際の場でも、分類しながら考えていくと思った。
  • 対立を肯定的にとらえる。
  • 俯瞰して眺める


Q10:今後、例会で取り上げて欲しいテーマはありますか?

  • 「ふりかえり」のふりかえり。 自分たちの活動などについて「ふりかえり」をする機会は多いが、 その「ふりかえり」などが果たして本当に効果を発揮しているのかわからない。 そこで自分たちの「ふりかえり」方のプロセスについて考えてみる機会があるとおもしろいかと思いました。
  • インタープリテーション PAプログラム 屋外でのワーク などなど
  • ファシリテーションの基礎を2回か3回に分けてやってみても面白いかも
  • プログラムデザイン関係
  • 会議進行の中で、フレームワークをどのような形で活用したらいいのかを学びたい。
  • 基本的なファシリテーション入門
  • 構造化!


Q11:FAJ沖縄サロンの運営についてご意見、ご感想などあればお書き下さい。

  • いつも企画、準備、運営ありがとうございます。4月から沖縄サロンに参加したいと思っています。よろしくお願いします。
  • これからも 宜しくお願いします。
  • とても楽しかったし、熱のこもった運営をありがとうございます。
  • とても楽しかったので、また参加したいと思います。
  • みなさんの関わり方ってステキですね
  • 運営委員の皆さん、いつもありがとうございます。 企画会議を何度も重ねて、とても充実した例会でした。
  • 運営委員をもっと増やして、一人一人の負担を軽くした方が良いかも
  • 企画会議を何度も重ね、その企画会議での相互作用がとても良い形になったと思います。
  • 今回のテーマを引き続き行ってもらえると嬉しいです
  • 老いも若きも誰でも参加できるこの場は、おもしろくて凄いな〜。ありがとうございます!


Q12:最後に一言ありましたら、ご記入下さい。

  • ありがとうございました。
  • これからも、F 拡大のために、楽しみながら、チャレンジしていきましょう。
  • みちよさん あゆみさん 沖縄サロンのみなさん 3月の例会楽しかったです。ありがとうございました。 これからも宜しくお願いします。
  • みちよさん、あゆみさん、素晴らしかったです。想いがカタチになりましたね! ありがとうございました。
  • 運営委員の皆様の企画・運営に、とにかく感謝する次第です。 ありがとうございます。
  • 遠方からの参加でしたが、あたたく受け入れていただきありがとうございます。また機会があれば参加したいです。
  • 今回は時間が短く感じられ、集中した楽しいワークでした。 有難うございました。
  • 座波さん、あゆみさんお疲れ様でした! ワークの作り込みは大変だったと思いますが、財産が出来ましたね!
  • 地震や津波などで不安定ななかでも、開催していただき、そして県外のたくさんの方々と一緒にワークができました。とても貴重な一日でした。ありがとうございます。
  • 東京からたまたま参加しましたが、多くの学びを得られました。 参加してよかったです。 長い準備おつかれさまでした。ありがとうございました。
  • 徳田会長を迎えての泡(盛)の会、あの場でできた図が良かったです。徳田会長ありがとうございます。 運営委員のみなさん、ありがとうございます。
  • 有意義な時間をありがとうございました。