2012年7月14日(土) FAJ 沖縄サロン第40回例会 『対立と感情』 〜会議の場での対立と感情を探究しよう〜沖縄サロン

◎日時
2012年7月14日(土) 13時00分〜17時00分 (受付開始 12時30分)

◎会場
てだこホール多目的室2

◎ テーマ
「対立と感情」
〜 会議の場での対立と感情を探求しよう 〜

◎ 目的
対立は、日常のあちこちで起きています。その対立をどう扱っていいか、わからなかったり、避けがちな場合もあります。そこで、今回のワークは、『会議の場』に絞り込み、模擬会議を通じて感情の変化を検証しました。さらに、対立と感情のかかわりを検証し、どう向き合い取組んでいけばいいか、対立と感情について理解を深めることを目的に開催しました。

◎参加者
19名(民間企業、自営業、学校関係、コーチ、コンサルタント、行政関係など)
今回は初参加の方が5名いました。ありがとうございます。
 

ファシリテーションの勉強会に参加した回数は? 人数 比率
1回(初めて) 5 26%
2回〜3回 0 0%
4〜6回 4 22%
7回以上 10 52%
総計 19 100%

◎担当
座波美智代(メインファシリテーター)
伊波あゆみ(コーディネイター)
中垣勝(コーディネイター)

◎報告者
座波美智代・伊波あゆみ

◎内容
1.開場(12:30)

2.開始(13:10)・FAJ紹介・担当者紹介・本日のプログラム案内

3.アイスブレイク・グループ分け(13:15)
◎部屋の四隅
 • 部屋の四隅に「賛成」「反対」「どちらかといえば賛成」「どちらかといえば反対」のコーナーをつくり、質問に対して、各自の考えているところに移動してもらった。

• ?冬より夏が好き?朝ごはんは毎日食べる?体罰賛成反対?カジノ誘致賛成反対?消費税増税賛成反対?被災地のガレキ受入賛成反対?コンビニの深夜営業賛成反対?生活保護者の手当を低くする賛成反対?リーダーとして引っぱるタイプ?会議で熱く発言するタイプ

• ファシリテーション経験数で並んでもらい、2重円になって、グループ分けを行った。



4.自己紹介(13:40)
• 呼ばれたい名前・普段されていること・対立のイメージ・今日期待することを自己紹介

5.ワーク1模擬会議(13:45)
• 会議は4名で行い、1人は会議の記録係。模擬会議の時間は30分。記録係は、会議でおこったことを記録紙に記入。
• 部屋の四隅で出たテーマの中から、4人で意見が分かれるテーマを決めてもらう。「体罰賛成反対」「カジノ誘致賛成反対」
• 設定として、「みなさんは、市町村の議員です。国から市町村の意見の提出を要請されています。グループの意見を出してください。後程発表します。」



6.振返り1(14:20)
• 「会議中、どのような気持ちになりましたか?」記録紙を見ながら、各自付箋に、思い出し書き出す。
• 記録係も感想・感じたことを付箋に書き出す。10分間。
• 感情の参考資料を配布し、書き出しづらい方の参考にしてもらう。



7.振返り2(14:40)
• 模造紙に、感情などを書き出した付箋を皆で張り出す。
• ファシリテーターを決め、会議中、どのような気持ちになったかをグループでシェアし合う。次に、感情が議論にどう影響していたかを話合う。20分間。





8.振返り3(15:10)
• 「私達は、会議を進める上で、感情の対立と、どう向き合い取組んでいけばいいか話合って下さい。」ファシリテーターを決め、話合いの時間は20分。

9.各グループ発表(15:40)
振返り3のグループ発表。3分発表、2分質疑応答。
・相手を受け止める姿勢として、余裕が必要!
・チームの中で共通の認識を、キチンと共有すること。
・相手の話は受け止める。
・対立している人達が中立になることができないので、中立の立場(ファシリテータ)が必要
・グランドルールは、通用するところと、通用しないところがある。
・本音の話は感情から出る
・対立がきっかけで、何かが生れる。
・表面上の結論を出さないために、感情の対立は必要
・事前の情報共有
・感情を出すことはいいこと
・やわらかな主張や提案・伝え方、事実と感情をわける・傾聴などが出ていた。



10.意図開き
感情は、対立が起こった時、その議論の解決パターンに影響を与える。
しかし、感情の対立はみえづらく、また、感情の背後にある本音のニーズが解りづらい。
そこで、対立の時に起こってくる感情を深く見ていくことで、対立の解決策の糸口が見えるのではないかと,仮定し、今回は、会議での対立を、感情の視点からみた。
また、感情の対立では、感情と向き合い感情を扱えることが重要ある。そこで、各人の感情を書き出してもらった。
まず、模擬会議を行い、その中で、対立を体験。振返り1では、会議の中での自分自身の感情を振返り、見えづらい感情の部分を見える化した。振返り2では、お互いの感情をシェア。感情が議論にどう影響し合っているのかを話合ってもらった。感情を見える化することで、対立の中での感情の関わりをわかりやすくした。
振返り3では、私達は、会議を進める上で、感情の対立と、どう向き合い取組んでいけばいいか話合ってもらった。

11.全体シェア
・1人1分程度感想を発表。
・会議の中で、自分がこんなにも、いろいろな感情を感じていたのに驚いた。
・対立は、深く問題をつかむのには、必要なことだと思った。
・周りがなんで、話に入ってこないのか、わかった。
・会議で、いろいろな感情がでるのに、今まで、ほとんど感情を意識してなかった。
・記録係をしながら、とても話合いに参加したかった。
・感情の見える化が面白かった。
・最後は2人の対立になってしまったが、話会えたから、すっきりした。
・それぞれが違う対立の考え方で、とても面白かった。
・聴く耳を持つ練習が必要。
・なかなか対立にならなかった。

12.最後に
今回の例会も、チームファシファシの皆の意見・応援・サポートをいただいたお蔭で、ワークを作り上げることができました。ありがとうございました。参加して下さった方をはじめ、多くの方々のご支援・ご協力に感謝申し上げます。
ワークを通して、対立から対話が生れることを信頼できる自分でありたいと思いました。




<アンケート結果>
 

Q1性別 人数 比率
女性 7 48.7%
男性 8 53.3%
総計 15 100%

 

Q2年代 人数 比率
20代 2 13.3%
30代 4 26.7%
40代 7 46.7%
50代 2 13.3%
総計 15 100%

 

Q3職種 人数 比率
会社員(技術系) 3 20.0%
自営業・フリーランス 3 20.0%
派遣社員・契約社員・嘱託社員 2 13.3%
会社員(事務系) 2 13.3%
公務員 2 13.3%
教職員 2 13.3%
その他 1 6.7%
総計 15 100%

 

Q4ファシリテーションの勉強会に参加した回数は? 人数 比率
1回(初めて) 3 26%
4〜6回 4 26.6%
7回以上 8 53.3%
総計 15 100%

 

Q5今回の例会は何で知りましたか? 個数 比率
沖縄サロンメーリングリストで 1 40.0%
友人・知人から 1 6.7%
沖縄サロンメーリングリストで
友人・知人から
1 6.7%
友人・知人から
日本ファシリテーション協会のHPより
1 6.7%
日本ファシリテーション協会のHPより 1 6.7%
新聞・情報誌の告知で 1 6.7%
その他 4 26.7%
総計 15 100%

Q7:例会へ参加しようと思った理由について教えて下さい。

  • ・『対立と感情』というテーマに関心があったから
  • ・沖縄サロンの例会は定期的に参加しているから
  • ・テーマに興味があった
  • ・久しぶりに、日程の都合がついたから
  • FAJの会員です。ファシリテーションについて新たな視座をいただきたいと考えたため、参加しました。加えて、参加者の皆さんと交流したいと考えたためです。
  • いつも一人でワークショップの組み立てをし、独学でファシリテーターをやってきました。なので、自信がなく、常に今以上の成長を求めています。毎月サロンをやっているのは知っていますが、土曜日はプライベートの用事が重なりなかなか行けずにいました。今月はなんとか都合をつけることができたので、参加しました。
  • ファシリテーターに興味があったため
  • ライフワークになりつつあるので
  • 学校現場でファシリテーションが必要だと思ったから。
  • 感情と対立に興味があったから
  • 感情の対立がどうしたら嫌にならないのかを学びたくて
  • 企画に参加しているから
  • 職場でも、人間関係でも感情が先に出てしまって、対立することが多いことに気づき、それを変えたいと思っていました。
  • そんなときに先輩にファシリテーションのサロンがあることを教えてもらい、また今回のテーマがまさに私にぴったりだったので、参加を決めました。
  • 対立のワークに興味があったので。
  • 対立の先にある、WIN/WINやよりよい解決方法になるヒントが得られたらいいなと思い参加しました。

Q8:例会に参加して印象に残ったものがあれば教えて下さい。

  • ・議論の場では、メンバーそれぞれの感情があることに気づいた。
  • ・自分と同じように「対立と感情」で悩んでいる人がいること、同じ思いをしている人がいると安心した。
  • ・意見に反論されても、人間的に否定しているわけではないと言われたこと。
  • 感情のない言葉ってのもなかなか伝わりにくいものがあるなぁ。ということ。
  • ファシリテーター不在という設定がいかに大変なのか。ということ(メインのワーク中)。
  • ファシリテーターが何もしなくてもメンバーにファシる/ファシられるという意識があれば自然発生的に議論がまとまっていく。ということ(振り返り中)
  • みんなが「聴く耳」を持っているとあんまり感情の対立が発生しなかったのがおもしろかった。双方が「聴く耳」を持ってたら対立ではなくて対話になっているという感想があったのも興味深い。
  • 感情の見える化
  • 感情の見える化!
  • 参加した人たちだけの特権だと思う。
  • 感情の見える化(可視化)。
  • 会議のプロセスと感情の変化が見られてとても良かった。
  • 模擬会議の中で、思ったような対立の場面にはならなかったが、お互いの対場での背景や状況などがわかると、理解への一歩につながると思った。
  • 感情の見える化シートは、感情の動きがわかり、会議の進行にどのように影響を与えているかとてもよく把握できた。
  • 感情の振り返りは興味深いものがありました。30分という短い時間でも感情はこれほど変化していることに気づきました。ファシリテーターの役目は参加者の感情を感じ取って、心地よいストレスと次回への参加、発した言葉への責任を促し、自主性や主体性を育てることにあるのかもしれません。
  • 感情は後に残る
  • 議論の時間管理
  • 今回は対立して感情をだすぞ!という意気込みで参加したのですが、ワーク当日はモヤモヤが残りました。
  • 今振り返ってみて、自分の場合、対立の相手の感情や意見などのコンテンツに対して感情が出ていたのではなく、だれがまとめるの?とか、時間がない!とか、プロセスに対して感情が出ていたことに気付きました。
  • どおりで協調できないわけだ…
  • 自分の思い込みへの気づきと、議論することの奥深さ。
  • 対立の場において各参加者の意見発言のタイミング、増減、感情による参画意識の変化など。
  • 付箋紙による「感情の見える化」
  • 人は、様々な価値観を持っている。短い間にもたくさんの感情が動いていることを実感。

Q9:今回の例会にて「活用できそう」と思った点があれば教えて下さい。

  • 「意見は対立して当たり前」とは頭では分かっているつもりでしたが、今回、参加者の感情や考え方を見える化することで、よりリアルに感じることができた。
  • 「協調・安心」をゴールに設定すること。
  • ・議論するメンバーにはそれぞれの感情があることは当たり前のことだけど、それに気づけたことで自分以外のメンバーの発言に対し、感情的になる前の一歩手前で理解しようとする考え方が生まれたような気がする。(うまく説明できず、すみません…)
  • 職場での会議や人間関係において、すぐに感情的になっていたので、その自分のなかでの気づきは今後の活用できると思います。
  • ・相手の話をきちんと聞く
  • ・アイスブレイク
  • ・時間管理
  • しっかりと向き合って会議にしても話にしてもやっていくことが大事であることを気づけてたので
  • まずは聴く耳を持つということ。
  • ツールはその次の段階で議論を円滑にしていくためのものだと気付いた。
  • 会議のプロセスを時間軸で表にし、それに情報(今回は感情)を追加していく方式。
  • 会議をするときのファシリテーター、タイムキーパー、グランドルールの必要性が実感できたので、そのあたりを活用していきたいと思います。
  • 感情の見える化シート
  • 感情を見える化したフレームワーク
  • 参加者の感情を読み取るために、自分の感情の振り返りをすること。
  • 会議のタイムラインにそって付箋紙で貼っていくのはこれからやってみようと思います。
  • 自分の感情を客観的に見る大切さを知ったので、出来るだけそれを実践していきたい。
  • 実験的なところ
  • 対立の感情が起こった時には、一度、冷静になって、自分のニーズ相手のニーズを感じる
  • 対立の場において中立的な存在が必要だと思った。そうした立場を持てる人材を含めた会議を実施するなど。

Q10:今後、例会で取り上げて欲しいテーマはありますか?

  • ・ファシリテーションについては全然知らないことが多いので、どのテーマでも興味があります。
  • サモンアンサークル
  • ディシジョンメイキング
  • フレームワークの様々な切り口
  • ワールドカフェ
  • まだ未経験なので、是非経験してみたい。
  • 会議に同席しているが、無関心や不参加者の議論の参加について
  • 考え中。
  • 今回のテーマを、掘り下げるか違う方法で再度
  • 最近はツールうんぬんより「ファシリテーターのパワー」を感じることが多いので「ファシリテートを検証する」とか「ツールの力を検証する」みたいなものが取り組めるといいかなぁと思ったりしてます。
  • (はじめのい〜っぽ的なものではなく、ファシリテーター不在の時と居る時のギャップのようなものを検証したりする奴です)
  • 収束から合意にかけてのツールの使い方
  • 対立と感情については、今後も探求していきたい。
  • 特にありません

Q11:FAJ沖縄サロンの運営についてご意見、ご感想などあればお書き下さい。

  • いつもお疲れ様です。。。
  • Team fasifasiの皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
  • これだけのワークを仕事以外の時間で、月1作っていくのはすごいことだと思います。勉強会に参加できてとても感謝しています。
  • とてもよい雰囲気でした。
  • とても充実した時間でした。ありがとうございました。
  • 日程の都合が合う時は、また参加します。
  • 運営委員のみなさんお疲れ様でした。
  • 学べる場を提供していただき、ありがとうございます。
  • 特にありません
  • 毎回、企画運営ありがとうございます。
  • 意識の高い方が集まっているので、とても充実した時間を過ごせました。
  • 明るい雰囲気で、参加されている方の人柄も大変親しみやすくてよかった。緊張しましたが楽しい時間でした。

Q12:最後に一言ありましたら、ご記入下さい。

  • 【ワークの意見】
  • ワークは気づきがたくさんあって、すごく勉強になりました。
  • ただ、「感情と対立」がテーマでしたので、模擬会議はもっとメンバーの感情を引き出して、あえて対立させるような議論テーマだと良かったかなと思います。メンバー個々の知識や経験の差で感情と対立の入り具合が違ったような気がしたので…。
  • 議論のテーマを例えば…「自分は兄弟の何番目がいいか」とか「恋人は年上派か年下派か」とか、誰でも同じレベルで身近に感じれるテーマだともっと感情が入って、実践に近い模擬会議ができるのではないでしょうか。
  • 【最後にひとこと★】
  • 今回、例会への参加は初めてでしたが、皆さんフレンドリーで楽しく過ごすことができました。
  • また、気づきも多くあり、とても意義のある時間になりました。
  • 機会があれば、今後も例会などに参加していきたいので、よろしくお願いします。
  • MFみちよさんお疲れ様でした。
  • ありがとうございました!
  • ありがとうございました。
  • ありがとうございました。また参加します。
  • サロンにできるだけ参加したいと思います。これからもよろしくお願いします。
  • 運営委員のみなさま、愛をこめてありがとう♪
  • 感情の変化を他者からフィードバックする機会があまりなかったため、参考になりました。有難うございました。
  • 現在、仕事以外にもいろいろやっており、休日も予定が入っていることが多いのです。しかし、今回の例会が大変有意義だったので、今後もできるだけ参加させていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
  • ちなみに次回8月は出張のため参加できません。9月の例会の日程が決まりましたらご連絡頂けるとありがたいです。比嘉
  • 今回も運営振り返りやりましょう!
  • 今後ともよろしくお願いします。