2021年7月10日(土)『 第3弾 気軽に楽しく、話し合おう!バリアクラッシュ!!』〜バリアクラッシュ ワールドカフェ〜沖縄サロン

◎日時
2021年7月10日(土) 13時00分〜16時30分 (受付開始 12時30分)

◎会場
オンライン開催

◎テーマ
第3弾 気軽に楽しく、話し合おう! バリアクラッシュ!!〜「バリアクラッシュ ワールドカフェ」〜

◎目的
「バリアクラッシュ ワールドカフェ」を行い、ろう者と健聴者が入りまじり、
声に頼らないコミュニケーションを体験する。
ろう者と健聴者は、違う感覚、違う文化を持つ世界に暮らしている側面がある。
お互い、会話を楽しみながら仲良くなることを目指す。

◎参加者
 25名(会員:17名、一般:8名)

◎担当
 バリアクラッシュ研究会、FAJ沖縄サロン有志
  ※バリアクラッシュ研究会とは?
   「障がいあるなし関係ない、人と人とがその間にある、あらゆる垣根を乗り越えて
    ろう者も健聴者も、皆で楽しくわかりあう、語り合う、それがバリアクラッシュ。」
    というコンセプトで発足された会

◎報告者
 平中

◎内容

1.オープニング
 〇グランドルール(今日のダイジョーブ♪)の提示
  ①ていねいにゆっくりと伝える。、②表情や反応(リアクション)を分かりやすく
  ③表情や反応をしっかりと受け止める

図001_オープニングの様子(グランドルールの説明).jpg

≪オープニングの様子(グランドルールの説明)≫

2.ワーク
(1)アイスブレーク(ジェスチャーゲーム&手話)
  ※簡単に使えて伝わる手話のレクチャー&ジェスチャーで表現する練習

図002_アイスブレークの様子.jpg

≪アイスブレークの様子≫

(2)バリアクラシュ・ワールドカフェ(3回)
 〇1回目のお題:夏の食べ物というと?
 〇2回目のお題:七夕の短冊に何を書いた・書きたい?
 〇3回目のお題:あなたが思う沖縄を色や絵(形)で表すと?
  ※ブレークアウトルーム 3~4人に分かれ、お題をもとに原則、ミュートで声に頼らな
    い会話を行う。
  ※各回に休憩あり
  ※各回が終了後、おすわけタイムとして、「場で起きたことや、やってみての感想
    など」を参加者がチャットに記入して全体で共有
  ※カフェホストを設定し、毎回、固定。参加者はランダムに分かれる。
 〇グラフィックレコーディングによる全体の振り返り
 〇ハーベスト(共有・収穫) お題:全体を通じて、気づいたこと、感想は?
  ※参加者がチャットに記入じて全体で共有

図003_バリアクラッシュ・ワールドカフェの体験の状況.jpg≪バリアクラッシュ・ワールドカフェの体験の状況≫    

図004_おすそわけタイムの状況(共有).jpg

≪おすそわけタイムの状況(共有)≫

図005_グラレコによる振り返り.jpg  ≪グラレコによる振り返り≫        

図006_ハーベスト(収穫・全体共有)の様子.jpg≪ハーベスト(収穫・全体共有)の様子≫

3.クロージング振り返り・まとめ

図007_クロージングの様子.jpg

≪クロージングの様子(みんなでダイジョーブ!!の手話)≫

◎MFの所感(ひらにゃん)
全体進行ではとくにゆったりとした雰囲気をつくりながらも、時間管理を意識しました。
ミュートの機能を活用し、音だけに頼らない空間を作れたことは大発見でした。

◎アイスブレークの所感(まみ、みどり)

  • みどりさんと一緒にやれば安定感のある楽しさがあるし、息が合うからこれからも続けられそうです。
  • まみちゃんとは「何を提供したら参加者に楽しんでもらえるかを考え内容を詰めました。規定時間ギリギリまでやる予定でしたが、テーマを考え、早めに切り上げ、直ぐにワークへ移りました。

◎カフェホストの所感(としみん、ゆっきー,サクラギ

  • 自己紹介の内容とテーマを書いた紙を用意していました。テーマについての答えに共感する言葉などをタイミングよく書けると盛り上がりました。反対に、書いた紙を見せても、相手が書いている最中でずっと顔を上げてくれるのを待つ、という場面もありました。それも含めて楽しみました。
  • ワークを始めるにあたり①手元の紙に書く、②チャットに書く、③ジェスチャーで表す、を選択してもらいました。結果は①や②を選択したワークになり、次回は言葉以外のコミュニケーション(ジェスチャー、表情など)にもチャレンジしたいです。ワーク中「伝える」ことに関して、自分の意見発信が主だった内容が次第に相手の気持ちを受け止める言葉も増えていくことに関係性の変化が表れているのではないかと思われとても興味深かったです。
  • 今回は3セットともにミュートで実施してみました。発話に頼らないってことは紙に書くしかないってことで書いた紙はA5で80枚。チャットっていう方法もあったけど手書きの方が、なんかあったかい雰囲気になった気がします。いつも普通に使っている手段が一つ使えなくなる。そんな体験が伝わる手段を見直す切っ掛けになったと思います。このWC何回でもやりたい!

◎グラレコの所感(にしい)

  • グラレコを担当しました。みなさんがメインルームにいる時の様子を描きました。ワークの回数を追うごとに変化がハッキリと見えたことに大きく驚きました。みなさんのご様子から、普段の会話を見つめ直したり、人のつながりの根本のところを問うてみたり、深いところまで考えられたように思いました。あっという間の時間、とても貴重な体験でした。ありがとうございました。

◎アンケート結果

Q.例会に参加して印象に残ったものがあれば教えて下さい。

  • 絵を描き対話したこと。
  • 表現できる言葉をいくつか準備していると、手話以外でもオンラインでの音声なしコミュニケーションができるのはとても面白かったです。
  • 全員がミュート状態なのがよかった。思ったことがすぐに伝わらず、もどかしさを感じた。でも、ろう者はいつもそう感じている。ろう者の立場を体験できたのがいい。
  • 考える時間やブレイク会うとルーム後のふりかえりがゆっくりでよかったです。
  • ミュートで、これだけ豊かなコミュニケーションがとれるとは思っていなかったので驚いた。
  • 今回、音声言語を使わずに伝えるを徹底して挑戦できて、みなさんがそれぞれ工夫を始めるところがなんか面白く、この工夫、想像することを発動する気持ちってもっと活用できたらいいなと思った。
  • 対話した事 言語ズレ感じありました。タイミングが合わせた工夫できた良かった。
  • アイスブレイクの手話とジェスチャーで、音のないコミュニケーションについて考えるだけでなく、手話の勉強もできたので嬉しかったと印象に残っています。
  • ワーク中、聴覚障がいや健常ということが少しも感じなかった。
  • 文字で書いたものを表現するタイミングがズレていても、二つの話が同時進行しても気にならないようになってきた。
  • ミュートをしても顔が見えるので、やはり日本人だとメモ書き癖になりました。