◎日時
2018年8月11日(土) 13時00分〜16時40分 (受付開始 12時30分)
◎会場
沖縄県総合福祉センター 東棟4階 402
◎テーマ
『2030 SDGsカードゲーム』~体験とガッツリ振り返りで学びから行動へ!~
◎目的
シミュレーションカードゲーム「2030SDGs」を体験した後に、ORIDと呼ばれる手法を活用して振り返りを行うことで、 沖縄が抱える課題の解決に向けてシステム思考的発想が必要であること、一個人としてどのようなアクションを起こし ていったらいいかなどについてついて気づきを得られるようにする。
◎参加者
会員10名、非会員13名、学生7名、合計30名
ファシリテーションの勉強会に参加した回数は? |
人数 |
1回(初めて) |
7 |
1回〜2回 |
6 |
3回〜5回 |
5 |
6回以上 |
12 |
◎参加者構成
26名(2人×13チーム)+ファシリテーター3名
※沖縄県内でファシリテーションを実践している人
(地域づくり、行政、企業、教育)を中心に、学生(中学生、高校生、大学生、大学院生)など。
◎担当
メインファシリテーター:平井雅(ラティーノ)
アシスタントファシリテーター:金城弘毅・知念隆生
コーディネイター:伊波あゆみ(あゆみん)
◎報告者
平井雅
◎内容
(1)インストラクション(30分)
*SDGs(持続的開発目標)の概要
*ゲームのやり方説明
(2)「2030SDGsカードゲーム」(1時間半)
*前半:11分
*中間報告:10分
*後半:10分
*振り返り:20分
①前半で、あなたが関心を向けていたことは何ですか?
後半で、あなたが関心を向けていたことは何ですか?
もしそれが変わったならば、その変化はなぜ 起こったと思いますか?
②あなたにその変化が起きたことと、全体的に皆の行動が変化したことに
関連があるとすると、それは何だと思いますか?
(3)ORID振り返り(1時間半)
*ゲームの流れを縦軸に、ORIの3点を横軸にとり、構造化しながら振り返り
Objective Question(事実)
具体的に何が起こりましたか?
Reflective Question(主観)
その時あなたはどんなことを感じていましたか?
Interpretive Question(解釈)
そのことから何を学ぶことができると思いますか?
*ORIを踏まえて、今後の活用について対話
Decisional Question(活用)
「持続可能な沖縄」の実現に向けて、私たちは今日の経験をどう活かして いくのだろうか?
*コミットメント(発表したくなった人が全体に共有)
「持続可能な沖縄」の実現に向けて、私は、○○○として、今日の経験を
○○○の場で活かしていきたい
MFの所感
今回の参加者約30人の3分の2が、地域づくりや行政、企業、教育などでファシリテーションを実践している方々、
またはファシリテーションの価値観を理解して仕事に取り組んでいる方々でした。
また、中学生から大学院生まで学生も6名いました。
そんな参加者同士でカードゲームをやってみて印象深かったのは、
「ファシリテーターがこのゲームに取り組むと、いきなり初っぱなから
世界の社会状況を表すメーターがこんなに良くなるのか!」ということでした。
(一方で経済状況メーターは他に比べて控えめでした)
前半の早い時期に、お金や時間、意思を交換するマーケットプレイスが、自然発生していたのも特徴的でした。
途中でゲームのプレイ時間を減らしたにもかかわらず、全チームがそれぞれのゴールを達成しました。
ファシリテーションの底力とコミュニケーション力の必要性を実感しました。
ORIDを応用した振り返りでは、グループごとに、ゲームの流れ(前半→中間報告→後半→振り返り)を縦軸に、
ORIの質問3点を横軸にとり、模造紙に付箋紙を貼りながら振り返りを進めました。
その後、最後にDの質問で対話しました。
ORIDというフレームワークと時間軸で構造化しながら、徹底的にプロセスを振り返ることで、参加者には
たくさんの気づきと学びがあったのではないかと思います。
【アンケート結果】
1.性別
2.年代
- 20代:2名
- 30代:3名
- 40代:6名
- 50代:2名
3.職種
- 学生:1名
- 公務員:3名
- 会社役員:3名
- 会社員(管理職):3名
- 自営業・フリーランス:1名
- 派遣社員・契約社員・嘱託社員:1名
- その他:1名
4.お仕事の分野または内容を具体的にお教え下さい。
- ファシリテーター
- まちづくり
- まちづくり支援
- 行政
- 看護学生
- 開発教育
- 観光関連
- 障害福祉サービス
- 人事・人材育成担当
- 環境教育・地域づくり
- キャリア教育コーディネーター
- 産業支援機関における企画・連携コーディネーター
- しまくとぅば教室の運営
5.今回を含めて、ファシリテーションの勉強会や研修に参加した経験(回数)は?
6.今回の例会を何で知りましたか?
- 友人・知人から:1名
- SNS(Facebookなど):5名
- 沖縄サロンメーリングリストで:6名
7.例会へ参加しようと思った理由について教えて下さい。
- 2030SDGsを沖縄サロンでやってみたかったので企画しました。
- 興味があったし、認定を取った後の視点の違いに気づく為
- ファシリテーションの勉強もさることながら、SDGsをもっと理解したいと思ったから。
- 別の機会で、SDGsカードゲームは体験していたが、その時の振り返りはほとんど無きに等しいもので、ファッシリテーションを用いて振り返りをやるとどうなるのか気になったため。
- 内容に興味があったから
- 興味のある内容であった
- まちづくりに活かせそうな予感
- 受講したい内容だったので
- SDGsに興味関心があり、カードゲームを通して見える化したSDGsのゴールを体験したいと思ったため。
- SDGsとファシリテーションを学びたいから
- SDGsのカードゲームにも興味はあったが、メインファシリテーターが平井氏だったため
- SDGsカードゲームがずっと体験したいと思っていたので。
- SDGsのカードゲームをガッツリふりかえる、というテーマが明確で興味深かったので。
8.例会に参加して印象に残ったものがあれば教えて下さい。
- ファシリテーターがこのゲームに取り組むと、社会状況メーターが前半で一気に13まで行くということは、新鮮な驚きでした。
- 2030SDGsをファシリテーターが行うと、これほど周りを巻き込むのか?スゲーな!!と感じました。
世界の状況メーターや繋がり、やり取り自由というインフォを弱めにしていたらどうなっていたかも気になります。
- ①参加者の社会性の高さ。
②参加者の中にファシリテーターがいることでディスカッションが深くなっていくことを実感した。
③「お金と時間があって初めて余裕が生まれて貢献する気持ちになる」というコメントに対して「お金と時間がなくても豊かであると思える世界が、本当に豊かな世界ではないか?」というコメントがとても印象的だった。
- ORIDの手法と、前半が終わった時にそれほど世の中が悪くなっておらず、後半時にはなぜか良くなりすぎている、ほぼ理想的なゴールを達成していたことに驚いた。また、様々なトラブルや、開始後人の集まりが悪いことに対する平井さんのジョークや反応の仕方、特に自身の感情を素直に伝えてワークショップを運営していく様子に、とても個人的には学びがありました。
- 一定水準以上にならないと実行できない事柄があったこと
- SDGsからの気づき!
- 自分の捉え方の習慣に気づいた。今何がおこってるのか?何が必要?どうするのがベスト?...って感じで
- 参加者と主催者が共に学びながら(進行の確認をしながら)場づくりをしている様子が好感を持てた。
- カードゲームを通して、経済・社会・環境がどのように関係しているかを学ぶことができたので、とてもよかったです。また、みんなが意見を言いやすい雰囲気だったので、たくさんの意見を聞いて考えさせられることがおおかったです。
- 会場に入った時から話やすい雰囲気がすでにできていたこと
- 参加者の構成によっては面白い結果がでるものだと思いました
- (個人的に)ゲーム後のチーム内ふりかえりで、いい気づきを頂きました。
- カードゲームの結果が明らかにしたであろう、「ファシリテーションが持つ力、魅力」
9.今回の例会にて「活用できそう」と思った点があれば教えて下さい
- ORIDはこういったゲーミフィケーションと相性がいいので、他のワークショップでも使いたいです。
- 振り返り手法。ORIDの活用。
- ①振り返り手法「ORID」
②カードゲームを通したチームビルディング(自分が所属する組織内で実施してみたい)
- ORIDの手法、SDGsからの視点。
- 経済・社会・環境のステータスをふまえた視点
- SDGsから得た気づき、考え方を職場でも活用(実践)したい
- 意識変容から行動変容の流れ
- パラダイムシフトの意識はやはり個人レベルからでオッケーということの再認識。
- 学びをどのように今後につなげるかの発問方法などが少し学べたので、教育現場でも活かしていけると思いました。また、カードのプロジェクトを通して、現実世界でもどのような選択をしたら経済・環境・社会により良いものになるのかを具体的な例(プロジェクトカード)を通して学ぶことができたことはとてもよかったです。
- ファシリテーションを行う上で、迷っている事は迷っていると素直に言うこと
- 今回、全てのチームが目的を達成したように、全体を見渡す視座を持つよう努力したいと思いました
- ORIDによるふりかえり
10.今後、例会で取り上げて欲しいテーマはありますか?
- 情報が不足していて、取り上げて欲しいと感じるテーマ自体浮かびませんw
- 今のところありません。
- 生活レベルの変容
- 白木考二先生のオープンダイアローグ、11月に新垣病院にいらっしゃるようです。
- ファシリテーショングラフィック
- グラレコ
11.FAJ沖縄サロンの運営についてご意見、ご感想などあればお書き下さい。
- いつも感謝です。
- 毎回、企画から運営までサポートいただき、ありがとうございます。
- いつも質の高い学びの提供を心から感謝してます。ありがとうございます。運営のみなさんのお顔をみるたびに、場を継続させていくことの素晴らしさと運営側が楽しみながらやっている心地よさを感じています。
- 今後も続けてほしいです。
- いつもお世話になってます、引き続き、よろしくお願いします
12.最後に一言ありましたら、ご記入下さい。
- ここ数ヶ月、自分の予定と例会が尽く重なっていました。
- これからもよろしくお願いします!
- 大変有意義な時間となりました。また参加したいです。
- これからもよろしくお願いします。臨機応変に息子も参加させていただいてありがとうございました。(カードの配分でご迷惑かけました。次回からはドタ参加の時も連絡入れますね。)
- 全部のプロジェクトを一通り見る時間とかがあれば楽しそうだなと思いました:)本当にとても有意義な時間だったので、また参加したいと思います!
- これから参加させてもらいたいと思います。
- 楽しいワークでした、有難うございました。
- ふりかえりをもう少し深めたかったです。あと、このアンケートが特に今回の内容に沿ってカスタマイズされたものでなく、一般的な内容だったので、もったいないなぁと感じてしまいました。