2020年5月定例会レポート「板書ボランティア」 佐賀サロン

佐賀サロン(佐賀ファシリテーションカフェ:SFC)の5月定例会はオンラインのzoomミーティングで行いました。

当日の流れ 

1.SFCの紹介および本日の担当者の紹介
2.ブレイクアウトルームに分かれて自己紹介と今日の期待(参加目的)発表
3.ちびまりさんへ質問(こんなこと質問していいのかということを聞こう)
Q どこまで書くのか?悪口の場合は?
 要点を押さえて書くことも大事。「○○団体は上から目線で嫌われています」であれば、情報かどうかを選別するが、誹謗中傷などは書かないでいて、進行役の方に伝える。
基準は難しい。書かない判断も難しい。基準がないことが難しい。福島では複合災害の場合には、死ぬしかないなどは書かないで、本人に聞いて必要なら書いた。
Q どんな立ち位置(どんな関係性かどこまで入ったらいいのか。)
 災害用の板書やファシリテーションはないと思っている。
その場にいる人に寄り添いながら、そこの人に合わせて行うのがファシリテーション。目が見えない人の前で板書はしない。高齢者が多い時にグループを変えたりしない。難病の方のファシリテーションは難病のことを理解して進める。災害の時には紙がなければ、段ボールを破って書くこともある。ない時には何を使うのか。セミナーで付箋紙を忘れたからやめますという笑い話がありますよね。

 福島の大学生から被災した母親に向けての問い「あなたたちに何が起きましたか?」を提案してくれたが大学生と母親では環境の違いがある。その問い、「あなたたちに何が起きましたか?」なら受けないと打ち合わせをして「最近どうですか」という問いに変更して、その問いでも十分気持ちを話されていた。
Q 板書が目的化しているのでは?
 参加している意義、発言を認めてもらったことの意義がある。見える化することに意味がある。被災されたファシリテーター(遠藤さん)が自分のマンションの一階に模造紙とプロッキ―とぶら下げたら、マンションの住民が、自分の安否や自分の持っているものを書き、交流を促進した。遠藤さんはこれはファシリテ-ションではないと言っていたが、板書であり、ファシリテーション。
 別の場では模造紙を7枚張って、フレームを書いてくれた。朝と夜ミーティング後、参加者が書いてくれた。十分ファシリテーションだったと思う。よりファシリテーターと参加者のコミュニケーションが取れているのが望ましい。板書ボランティアとして入って時、進行する前からファシリテーターと相談することができるようにもなる。急に分科会でグループが増えたときに、参加者に依頼して話し合いを促進したこともある。
Q 会議までの時間がない場合に進行者(ファシ)と板書者との関係性をもつ方法はありますか?
 始まってからの関係性を作ることもある。全力で相手を支援すること、進行役の人を支援することで関係性ができていく。助け舟を出すことも大事。定型のファシリテーションはない。打ち合わせできなかったけど、資料を印刷して準備したり、受付表がなければ、作成した。そうすることで、NPOの方からも信用されていく。進め方などを「構造化したら」とかいうと相手も精いっぱいやっている中なので、嫌われる。情報共有会議が全体の一部であることをわかっておく。
 会議に地元が入ってくることが必要。平時からいろんな災害ボランティアなどに参加することが必要。長野では、情報共有会議に高校生や大学生がきて、板書勉強会を主催した。夜の情報共有会議の前に勉強会をして、会議の準備や実際に分科会にペアが進行と板書してくれた。板書ボランティアの勉強会に出ないとできないわけではない。

 熊本では、避難所班長会議ではA3と付箋を使いながら構造化(付箋紙で)していった。感想と質問を整理しながら、見える化して、話し合いを促進するように準備していった。4年たって、保健師さんが進行と板書を行っている。その場に参加して座っている人たちにも参加していただく。書かないよりも書くのがいい。板書している現場の一番後ろで準備して、バインダーで書いて練習している人もいる。

 災害時にでてくるものは、平時に潜んでいるものが出てきて表面化するもの。普段、社協や包括で頑張っている方々の問題が生じてくる。うまくいっている状態、が巻き込み力、つながりになるので準備が必要。いかに地域力、平時からの助け合いがあるかが大事。普段から挨拶しておく。熊本の車中泊していたママさんの話を発表してもらいましたが、平時にいつも近所の人と挨拶をしていたので、災害の時に声をかけてくれたり、毛布をいただいたりした。挨拶することが防災のためでもある。災害が起きない時にコミュニケーションがうまくいっている時は災害に起きても悪くならない。

4. チャットへの感想の書き込みのお願いと写真撮影
5. 次回開催のご案内

参加者の感想 (※感想共有、チェックアウトで出た意見)

貴重なお話を聴かせていただき、とても有意義でした。
どこまで書けばいいか、書かなかったら休憩中にフォローするなど、そして「全力で支援されている」ことが伝わり、立ち位置とか、ほんとに期待した「心構え」が得られました。
ファシリテーションと板書ボランティアの繋がりの話がよくわかりました。できるところから始めて、参加している人達が少しでもファシリタティブになれればよいと思います
全体を通じてファシリテーションの「○○しやすくする」を再認識する内容でした。

ファシリテーター/担当メンバーのふりかえり

打ち合わせをしましたが、肝心なものを決めずにちびまりさんに丸投げしてしまったようです。また、オンラインで気をつけることもリアルと変わらないのではと感じました。

テクニカルもまだまだ学ぶべきことがあると感じました。

次へのチャレンジ (次回以降、活かしたいと思う気づき)

オンラインでも、見える化を次回は心がけたいと思います。また、テクニカルの面も身につけたいです。

・初めてのコーディをやれたが、会員のメンバーの組み合わせをさらにやっていけばおもしろい。