第71回例会「広げ、備えるための『ファシリテーション』のコツ 受援力と連携力を高めるために、今、私たちにできること」四国サロン

例会の詳細

テーマ

広げ、備えるための「ファシリテーション」のコツ 受援力と連携力を高めるために、今、私たちにできること

ファシリテーター

鈴木 まり子(ちびまり)さん(FAJフェロー、災害復興支援室)
中村 文彦 (フミ)さん(FAJ四国サロン運営委員)
松浦 春選(はる)(FAJ四国サロン運営委員)

日程

2015年3月28日(土)13:00-17:00

会場

高知市文化プラザかるぽーと

レポート(はるの感想を交えたレポートです)

今回のMFはフェローのちびまりさん。1月にも打ち合わせにわざわざ来高いただきました。まだまだその時は見えてなかった例会のデザインが、鮮やかに見えてくるような、普段体験している「会議」より、生産性が高いような、そんな気分になったことを思い出します。

ワーク1 【起】 ゴールの共有とお互いを知る

まずは、オリエンテーションで自己紹介をします。自己紹介の4事象の中の一つ、「自分の災害への備えって何%?」という問いが今回のテーマを象徴していました。

ワーク2 【承】 知る

災害復興支援室の事例紹介と、今回特別特別ゲストで参加いただいた高知県ボランティア・NPOセンターの間(はざま)さんより簡単な南海地震への備え、体制づくりの紹介がありました。

ワーク3 【転】 話し合いを通してコツを見つける

「災害時には多様な話し合いの場が生まれる。その場をより良くするために大切なファシリテーション力って何だろう?」というテーマでグループに分かれてファシリテーションのコツを探る話し合いが行われました。私達のチームは「災害後の避難所」の設定で話し合いをしました。チーム内では、私も含めてどうしても物理的な備えに目線が行きがちの話し合いになってしまったと感じました。前泡でちびまりさんの仰っていた「ファシリテーションの備蓄」が大事だという点は頭では理解できていましたが、なかなか進まない難しい一面があることを、話し合いを通じて身を持って実感しました。グループごとに発表を行い、ワークは終了しました。

ワーク4 【結】 次へつなげる

最後にちびまりさんからファシリテーションのコツについて、復興支援室の活動を通じて感じた点も交えて説明がありました。短い言葉ではありますが、実体験に裏付けされた一言一言に重みを感じるお話は、書籍とはまた違って、例会に参加してよかったと思えるお話でした。

まとめ

今回は座学形式の多い例会でしたが、ちびまりさんの工夫(パワポと同時に書きだした紙も貼っていく)によって、とても伝わる内容になっていました。折りたたんだ机を使って張り出す。座席レイアウトを例会中に変えるなどのテクニックもとても参考になりました。

余談になりますが、ちびまりさんが、前泡で今回の例会に参加できない方の悩み(その方が主催する話し合いの場のデザインについて)に親身になって相談にのってらっしゃいました。そのお話を横で聞きながら、1月の事前打ち合わせの時にも強く感じた「後ろからどんどん押してくれる感覚」「共感し信頼できるオーラ」を身にまとっている方だなと強く感じました。今回の例会の準備から泡会までを通して、ファシリテーションを学んでいく上での最上級のロールモデルに出会えたと感じています。

MFのちびまりさん、ずっと準備をして下さったフミさん、1月の打ち合わせから一緒に例会を盛り上げて下さったちゃりおさん、そして参加して下さった皆さん、極上の時間をありがとうございました!