第23回「自己洞察を深めたいひと、コミュニケーションを大切にしたいひとのためのグループエンカウンター体験講座 :「セルフ・ディスクロージャー(自己開示)」(10年2月)東北支部

 

■テーマ:グループエンカウンター

構成・非構成的エンカウンターに大別される。[非構
成的エンカウンター]:グループ療法の技法として臨床心理学者のカール・ロジャースにより考案された。「いま・ここで」感じたことをグループ内で自由に言語化し合いながら、肯定的・全人格的な対話を重ねていくプロセス。[構成的グループエンカウンター(SGE)]:心理学者の國分康孝を祖とする。?自己理解?他者理解?自己受容?自己主張?信頼体験?感受性の促進を目的に、ファシリテーターが予め準備したクササイズと、参加者それぞれが感じたことを率直に表現し合うシェアリングとで構成される。

 >>開催の概要

 ■日時:2010年2月6日(土)13:00〜16:30

会場:仙台市民会館 第1会議室 

参加者:17人

対象 
◎「一参加者」として「いま・ここで」の体験に真剣に集中できる方
◎静かに、丁寧に、コミュニケーションがしたい方
◎「ハナシがどこに向かうのかわからない!?」というLIVE感を楽しめる方
◎「ヒトを変えようと必死になるより、まず自分から始められることがあるんじゃな
いか」と思っている方

対象「外」の方

臨床心理士がファシリテーターを務めるからといって、精神疾患の治療、症状の軽減を目的とした集団心理療法や自助グループではない旨を明記し、健康で向学心旺盛な一般市民のみに対象を予め限定した。

  >>プログラム

1、 イントロダクション:ワークの目的および一日の流れの確認


2、 グラウンドルール:「途中離脱の自由」および「開示しない自由」の保障、 守秘義務の確認と徹底、聴く&伝えるのバランス、ポジティブエンディングの提案、「我以外皆我師」のスタンス⇒全体合意形成


3、 オープニングサークル:自己紹介?+あたりさわりない自己開示


4、 グループワーク?:[現在・ここ]
Spiral introduction=4人一組に分かれ、自己紹介?(やや深い自己開示)
自己紹介?(よりパーソナルな自己開示)⇒全体で共有


5、 ペアワーク:[現在・ここ] 
Impression=相手から伝わってくる印象を色のみで表現→相互にフィードバック
  →パートナーを変え、同様にワーク+相互フィードバック


6、 グループワーク?:[過去・ルーツ]
Micro Culture=自身の家庭を象徴する料理(ウチの味)を文字とイラストで表現
→グループないで発表+共有


7、 非構成的グループエンカウンター?:[現在・ここ]
Self-disclosure=いまの自分の思いを声にして伝える


8、 非構成的グループエンカウンター?:[現在・ここ から 未来へ]
Self-disclosure=「こうでありたい自分」のイメージを声にして伝える
 

9、 クロージングサークル

<担当者感想>

  • 前半にあえて構成的グループエンカウンターを取り入れたことで、参加者間の緊張が随分やわらいだような印象を受けました。後半の「非」構成的グループエンカウンターでは、静と動が混在するダイナミックな対話が展開してくれて、とても刺激的でした。いわゆる“(ファシリテーション)業界人”の方から「久しぶりにすごく心地よい沈黙を味わえた。ずっとこのままの沈黙の時間が続いてほしいって感じた」と仰っていただけたのは、ちょっと嬉しかったですね。担当者として多くの学びと気づきを得ることができました。ありがとうございます。(後藤)
     

以上