第24回「組織変革とAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)」(10年3月)東北支部

■テーマ:

組織変革とAI(Appreciative Inquiry アプリシエイティブ・インクワイアリー)

AIは、新たな組織変革のモデルです。
今回は、AIという方法を通して、私たちが集うテーマ「ファシリテーション」と「ファシリテーションによるチームや組織の活性化」を考えました。
AIは、ファシリテーションの活用で、内在する「強み」「潜在力」を引きだすことができます。 マイナス面を対処療法でゼロにするだけではなく、想定した期待値を上回る成果も実現可能といわれています。

 

>>開催の概要

■日時:2010年3月6日(土)13:30〜18:00

■会場:榴ヶ岡市民センター「第一会議室」

■参加者:20名

■担当:香取(FAJ東京支部)、笹田・佐竹・遠藤(FAJ仙台サロン )

 

 >>プログラム

<オープニング>

1.開催の挨拶

2.仙台サロンと日本ファシリテーション協会の紹介

3.メインファシリテーター紹介

 <AIワークショップ>

4.メインファシリテーター自己紹介

5.進行について説明:イントロダクション

6.ペアインタビュー
 二人組みになりインタビューし、メモを取った。

  • ファシテーションとの出会い
  • ファシリテーションの可能性を感じた経験
  • 自分の身近な人が答えるだろうあなたの良い点
  • 5年後、ファシリテーションの良さが活かされた最高のあなたの未来
  • 5年後の自分の姿
  • 5年後から今日を振り返ってみて、今日からどのような一歩を踏み出したか

7.ストーリーの共有
 グループで、インタビューした内容をストーリー仕立てにして、
 他己紹介。グループ内で全員が話した。
 その際、感銘を受けた事を、付箋紙にメモしておく。
 参加者全員で、グループから代表して1人のストーリーを聴いた。

8.ポジティブ・コアマップの作成
 個人や組織が最高のパフォーマンスを発揮することを
 可能にしている強みや価値を「ポジティブコア」という。
 参加者のストーリーを聞いて感じた、強みや価値を
 付箋紙に書き出しグループ内で発表し、
 共通すること、何か浮かび上がってくるものを探した。
 浮かび上がってくるものをあらわすメタファーを探した。
 浮かび上がったメタファーとこれまで書いた付箋紙を活かし、
 絵や図に描き、メタファーをストーリー化した。

9.ポジティブ・コアマップの発表
 描いたポジティブ・コアマップをメタファーの理由などを含めて発表した。
  チーム1 <ギフト take&take>
  チーム2 <映画のドラえもん>
  チーム3 <たんぽぽ>

10.AIについての解説と質疑応答

 AIは、物事の本来持っている本当の価値や、
 今生まれてこようとしている未来の可能性に着目して、
 その未来に向けた問いを通じて、
 新たな未来を探求するという考え方である。

 AIは、Appreciative<価値を認め高める>部分と、
 Inquiry<質問し、探求する>部分から成り立っている。

 物事へのアプローチの方法としては、
 問題を特定し解決方法を検討し、実施していく<問題解決アプローチ>と
 今ある価値や可能性を探求していく<ポジティブアプローチ(AI)>がある。

 AIは、4つのサイクルから成り立っている。
 今回は、その1段階を体験した。
  第1段階:ディスカバリー
  第2段階:ドリーム
  第3段階:デザイン
  第4段階:ディスティニー
 大切な点は、第一段階の前の肯定的なテーマを選定する点である。

<最後に>

11.今回の例会とテーマについて担当者よりひと言

 

<担当者感想>

  • 比較的少人数だったので、アットホームな感じでワークショップを体験することができてよかったと思います。ポジティブコアをメタファーで表現すするワークでは、それぞれにユニークなアイディアがでてきたことが印象的でした。今回の定例会を担当させていただき、ファシリテーターとして多くの気づきと学びを得ることができて大変感謝しています。ありがとうございました。(香取)
  • AIという手法は,担当ながら全く未知の世界で,今回はその入口を覗けただけでも価値があったと思います。相手に言葉で何か伝えるという行為を実行する時,その相手に理解してもらいたいとの気持ちが常にあることを再認識しました。そして,だからこそ丁寧に話しをしようとする,その一連の流れが自分にも影響を与えることが,非常に新鮮でした。今回は気づきを共有し合いませんでしたが,きっと様々なものを皆さんが持ち帰ったのではないかと思います。機会があればフルコースを体験してみたいです。香取さん,ありがとうございました。(笹田)
  • 仙台サロンに集う会員の皆さんの根っこである「ファシリテーション」を共に考えること、20名の会員の皆さんと集えたことはうれしかったです。また、今回は香取さんというファシリテーターに出会い、人の存在・個性についても改めて感じることができました。例会の進行としては、最後の質疑応答のあと、振り返りをしなかったが実施すればよかったと感じています。(遠藤)

以上