第25回「ファシリテーションの可能性を探る!」(10年4月)東北支部

■テーマ:ファシリテーションの可能性を探る!

ファシリテーション、ファシリテーターという言葉は、最近いろいろなところで耳にするようになって来ました。しかし残念ながら、その利点、魅力を知っているのは、まだまだ少数。
ですから、こんな時ファシリテーションを使えたら、と思ってもなかなか言い出せないこともあります。
職場、市民活動、PTA、町内会など様々な場面で活用すれば、社員や参加者の意識、参加度、自主性などがアップすることは可能なばず・・・。
そこで今回は「ファシリテーションを活用する場を、どうやって広げていったらよいか」に焦点を当て、ファシリテーションを取り巻く状況を分析し、広げていくコツ、周囲を説得する際のポイントを話し合っていきました。
 

>>開催の概要

■日時:2010年4月3日(土)13:00〜18:45


■会場:みやぎNPOプラザ 第2会議室

■参加者:17名

■担当:阿部眞理子、鈴木智子、野口泰助、中嶋雅昭
 

 >>プログラム

1.オープニング〔13:00〜13:05〕
 
今回のプログラムの内容・目的説明


2.「どっちが本当?」(自己開示)〔13:05〜13:30〕
「実は私、○○なんです。」と1人ずつ2つの秘密をカミングアウト。
一つが本当で、一つが嘘。そして最後に種明かし。


3.ファシリテーションの魅力を探る〔13:40〜14:20〕
班に分かれて、2つのグループワーク
(1)ファシリテーションと聴いて“何をイメージ”するかを話し合い発表。
(2)ファシリテーションの“魅力ベスト5”を話し合い発表。


4.ファシリテーションの可能性を探る〔14:30〜16:30〕
(1)ファシリテーションをどのような時に使っているか?または使いたいか?
  各自質問シートに具体的に記載。
(2)記載されたシートを全体で共有
  貼り出して全員で見て回りシールを貼る。そしてシールの多い人に発表をしてもらう。
  (緑シール):わたしもやっています、やったことあります
  (赤シール):もっと詳しく聞いてみたい
  (青シール):わたしもやってみよう
(3)模造紙にグループごとに“後押しする力”、“抵抗する力”をフォース・フィールド分析
(4)ファシリテーションの魅力を形にしよう!
  知らない人に一言(又はイメージ)でファシリテーションを説明する。

5.仙台サロンでやってみたいこと〔16:40〜17:20〕
(1)例会の内容についての説明(説明者:渡辺さん)
(2)今年の仙台サロンでやってみたいことグループごとに話し合い発表。

6.全体ふり返り〔17:20〜17:45〕
(参加しての感想、気づいたこと、学んだこと)

【ワークショップに参加しての感想、気づいたこと、学んだこと】

  • 今日のワークショップは、ファシリテーションに興味ある人・関心が高い人ばかりが参加している中で進められたが、そういった興味のある人に説明することは楽だと感じた。興味がない人に説明しても聴いてくれないことが多く、それが自分の現場での課題である。
  • 2月例会に参加したときには、ファシリテーションは楽しいと感じたが、今回はファシリテーションを使ってどうしたいのかを考える機会になった。
  • 日頃、会議などの場で、(ポストイットを活用するなどして)書くことはしていなかったなと思った。書くことの効用を感じることができた。
  • 様々な職場の方に会って、話をすることができて楽しかった。ファシリテーションの学びということだけでなく、色々な人が集まって話し合いをすること自体に意義があると思う。
  • 昨年度までは何かを掴もうと思い参加していたが、今回は一緒に楽しむことが実践できれば良いと思って参加した。手法に頼らずに参加者の満足度を上げることを、これからは考えていきたい。
  • 今、ファシリテーター型教師が注目されていて、なれたらいいなと思って参加している。
  • ファシリテーションに関する新たな気づきができた。
  • 今までの例会では、意外にも他の参加者が職場・地域でどのようにファシリテーションを使い、また、どのような悩みを持っているのかをじっくりと聞く機会がなかった。今回、他の人がどのようにファシリテーションを使っているのか興味津々だった。異なる世界の人の体験を聴けて良かった。
  • 自分の書いた物にいくつシールが貼られるか、気になったし、わくわくもしていた。
  • 今までやって来た事が、ファシリテーションにつながっていることに気付いた。会員に なってこれか
  • ら1年間いろいろやっていきたい。
  • 一人でやっていると感性が鈍ってくるように感じているので、今年は例会に積極的に参加していきたい。
  • 自分の職場でファシリテーションを使う機会があるので、今回の例会を参考にしたい。
  • 的を射た答え方も学んでいきたい。
  • 県庁で、ファシリテーション研修が必須になった。地元でもどんどん広めていければと思っている。

【ワークショップの進め方について】

  • 途中ちょっと忙しく感じた。しかし、プログラム構成にリズムがあったので、消化不良になるようなことはなかった。
  • ファシリテーションに関する個人の経験や願望を貼り出したのは新鮮だった。一人ひとりの体験を聴いてみたかった。
  • 運営メンバーの大変さを知ることが出来て良かった。
  • 参加者の経験やバックグラウンドに応じて、プログラムを変更することの大切さを知った。
  • 途中グループ替えをした方が良かったかもしれない。
  • 各班、同じテーマで話し合っていても、進め方が全く違っていた。今回は時間の都合上難しいかったが、グループの話し合いの進め方についての振り返りをするというワークも面白いのではないかと感じた。
  • グループによっては初心者の方も多いグループもあったので、グループ内に一人ファシリテーター役の人がいた方が良かったのではないか。
  • 名札カードは裏面活用ではないものを使ってほしい。他人の名前を書いた裏面に自分の名前を書くのは抵抗がある。お茶やお菓子が用意されているなど、もてなしの雰囲気に気を遣っていることは伝わってきただけに残念。
  • 折角いろいろな背景の人たちが参加しているのだから、グループ分けをもう一度行って多くの人と話が出来る場を設定すると良かったかもしれない。