第27回「ワールド・カフェ体験&イマジン・ヨコハマ紹介」(10年6月)東北支部

■テーマ:ワールド・カフェ体験&イマジン・ヨコハマ紹介

ワールド・カフェとは、「カフェにいるときの気軽な雰囲気」で「会議のような真剣な議論」が可能になる、新しい話し合いの方法です。その考え方や方法論は世界中に普及し、ビジネスはもちろん、NPO、市民活動、政治や教育などさまざまな分野で活用が進んでいます。
今回は、ワールド・カフェの方法を活用した「開港150周年の節目に横浜の都市ブランドをみんなで創るプロジェクト(イマジン・ヨコハマ)」の事例を紹介しながら、ワールド・カフェのワークを通じ、会話の活性化のコツを学びました。
 

>>開催の概要

■日時:2010年6月5日(土)13時30分〜18時

■会場:仙台市戦災復興記念館 第4会議室

■参加者:20名

■担当: 飯田正男(FAJ東京支部)、北 尚登・遠藤智栄・中西百合・渡辺達美(仙台サロン )
 

 >>プログラム

<オープニング> 

1.開催の挨拶
2.仙台サロンと日本ファシリテーション協会の紹介
3.メインファシリテーター紹介
4.アイスブレイク
5.ファシリテーション活用支援プログラムの紹介

<ワールド・カフェ ワークショック>
6.「イマジン・ヨコハマ」の事例紹介
事例紹介
体験ダイアローグ:「仙台が今までに変わったなと思うことは、どんなことですか?」 

7.ワールド・カフェワークショップ

 テーマ「東北の未来のために、仙台に何が求められているか?」
・ワールドカフェの解説とすすめ方の説明 


・ワールドカフェ開始
ラウンド#1 問い1「仙台の何が、私たちを引きつけるのでしょう?」
グループで対話。その後、ホストを残し他のメンバーは別のテーブルへ。


ラウンド#2 問い2「街の魅力を高めるために、何が必要ですか?」
新たなテーブルで対話。その後、ホストを残し他のメンバーは最初のテーブルへ


ラウンド#3 問い3「10年後の仙台は、どんな街ですか?」
最初のテーブルに戻って対話。


各グループ毎に発表


全体共有
問い「街づくりのためにできること」

各人がポストイットに記入し、横軸が期間、縦軸が難易度の表に、各人の判断でポストイットを貼。その後、参加者全員で各グループの内容を順次閲覧。
 

8.ふりかえり

  • 問いがポイントだと思った。
  • 問い2→問い3で掘り下げることができた気がした。
  • 違う問いの経験ができてよかった。
  • 1回目と2回目は同じ問いかけほうが話が深まったように思う。
  • 「10年後〜」の問いが具体的にイメージしづらかった。
  • 「東北の中の」というくくりが、ひっかかった。
  • テーマの出し方が重要。テーマがピンとこない面もあった。そこに関心があるか否か。みんなでテーマを決めるというのもありでは?OSTのような感じで。
  • 最後の問いかけに対する意見は、ワールド・カフェの流れがあったから出てきた言葉だと思う。
  • 最後のマトリックスは、自分に落とすのが難しかった。
  • 意見に対してまた意見が出てくる。触発された。
  • 楽しい、FUN!笑いながら話せた。会話したな〜感がある。
  • 旅立ってから戻る場所があるのは安心、親しみがアップ。
  • 対象者(参加者)の年齢とか構成メンバーで組み立て方を考える必要があると思った。
  • 具体的なものに落とし込んでいく方法がわからなかった。
  • 実践での活用にどう結び付けたらいいのか、まだよくわからない。
  • たくさんの意見をどう集約していくのか?

<最後に>

9.今回の例会担当者の感想や気付き

<担当者感想> 

  • 基本的な構成でワールド・カフェを体験していただき、問いや全体共有の大切さを確認できたことと思います。汎用性が広く多様な場で活用できるワールド・カフェを、参加の皆さんが実施する際の参考になれたなら幸いです。それぞれのアイディアで、コミュニティへの導入や、ファシリテーション活用支援プログラムに展開していただくことを期待しています。(飯田)
  • アレンジがさまざまに可能なワールド・カフェを味わうことができ、感謝です。問いとその数と組み合わせと、今後の参考になりました。また、飯田さんのファシリテーターとしての姿勢にも触発されました。(遠藤)
  • ワールド・カフェで一番大切なのは、やっぱり問いの立て方だと改めて実感しました。また、最後の自分の具体的な行動に落としていくというワークが、とても印象的でした。担当側としての感想としては、もう少しおもてなしの心が伝わる工夫ができれば良かったのになあと思っています。(中西)
  • ワールド・カフェについては、これまでに複数回体験したことがありましたが、企画側からみると、問いの大切さを改めて感じました。問いのたて方は難しい。企画の段階で、飯田さんと、問いの構成や個人への落とし込み方などについて意見交換できたのは勉強になりました。(渡辺)

以上