第47回 自然と対話し「らしさ」を探るワークショップ(2012年3月)東北支部

東北スクエア3月例会は、Be-Nature School代表 森 雅浩さんにお越しいただき、「 自然と対話し「らしさ」を探るワークショップ」というテーマで開催されました。東北スクエアでは初の自然系ということで、仙台市内の台原森林公園内の自然の面白さを観察しながら、自分らしさを探求していくという日常の生活では感じ得ない体験ができました。当日は「みぞれ」の天候でしたが、そこにもまたいつもと違った自然を味わえた一日でした。

>>開催の概要

■日時:2012年3月10日(土) 開始13時00分〜17時30分

■会場:仙台市青年文化センター 研修室2、台原森林公園

■ファシリテーター:森 雅浩(日本ファシリテーション協会東京支部、Be-Nature School代表)

■参加者:21人

■担当: 庵原大輔、中西百合、本間芳典(東北スクエア)

 >>プログラム

1.オープニング

・本日のゴール「自然っておもしろいなぁと思い、もっと頻繁にかかわろうかなという気になること」
・「自分らしさ」を常に意識しよう
・自然−自分(内省)−参加者とのコミュニケーションを意識してみる
・体験から、お互いから、楽しんで ⇒ 発見、気づき
・積極的に、でも無理しないで
・皆さん、素で参加

2.オリエンテーション
 参加者同士、お互いをちょっと知るウォーミングアップを実施した。

・デートゲーム
A4用紙を以下の?〜?の四つのエリアに分け、各自記入し、?〜?を2分ずつペアを変えてデートのように紹介しあうワークを実施した
  ?どこで生まれて、どこで育ち、どこに住んでいる?
  ?好きな食べ物、飲み物は?
  ?あなたとファシリテーションの関係は?
  ?今日の期待することは?

3.台原森林公園での個人とグループワーク
・「険しい道」を登って公園内の所定の場所に集合し、以下のワークを実施した
 移動には「バディ」というペアを組んで一緒に行動した

・はじめに
 ・目をつぶって太陽の方向に指を指す
 ・目をつぶって風の吹いてくる方向に指を指す
 
・個人ワーク(15分)
 ・合図があるまで、各自自由に自然を体感する
  ・希望者にはブルーシートを渡して、寝転んで空をみるもよし、座って自然を感じるもよし
 ・時間経過後、バディと感じたことを出しあった

・グループワーク(20分)
 ・3人のグループを組み、以下の自然のものを収集するワークを実施した
  ?赤いもの
  ?黄色いもの
  ?ツンツンしているもの
  ?ざらざらしているもの
  ?丸いもの
  ?いいにおいのするもの
 ・時間経過後、グループ同士で収集したものを?〜?まで出し合って勝ち負けを判定した

・個人ワーク(15分)
 ・自然の中から「これは自分らしい」ものをひとつ収集して、各自室内に移動した

4.自分らしさを探るワーク
・各自持ち帰った「もの」をA4用紙に各自えんぴつで詳細に描画するワークを実施した(30分)
・時間経過後、3人でグループを組んで、1人5分ずつ以下を実施した
 ?本人が拾った時に思ったこと。どんなところが似ていると思ったか?
 ?本人が絵を描いてみてあらためて気づいたこと
 ?他の2人は、発表者の絵から読み取った「その人らしさ」を無責任に、ざっくばらんに言う。言われた人は聴く姿勢で
 ?あらためて発見した自分をA4用紙に短い文で記入し、参加者全体を2グループに分けて、「自分らしさ」を発表した

5.全体振返り
 参加者全員で輪になって、本日の全体の感想をひとりひとり発表した

7.クロージング

<担当者の感想>

  • 久しぶりに自然に浸るという感覚を味わった。外の環境で活動すると、普段気づけないようなことにも気づけるような気がしました。活動中の担当の役割分担を明確にすると、関わりかたに迷いがなくよかったかと思います。(庵原)
  • 視覚、聴覚、嗅覚、触覚などを普段意識して使ってないなと、自然に触れてあらためて感じました。自然って面白い。あいにくのみぞれといった悪天候で、参加者の皆さんの衣服が濡れたり、汚れてしまったにも関わらず、積極的にワークに参加していただいてありがたかったです。事前に装備のアナウンスを参加者にしておけばよかったと反省しております。(本間)
  • 悪天候の中、どんなワークになるのか、正直ドキドキでした。振り返りで話が出ていましたが「雨の日ならでは」のワークを考えるのも面白いなと感じました。何より、絵から「その人らしさ」が本当に見えてきたのが、驚きで楽しかったです。(中西)