第52回 合意形成を超えた合意形成〜「3」という数字に徹底的にこだわってみよう〜」(2012年9月)東北支部

>>テーマ
「合意形成を超えた合意形成!〜「3」という数字に徹底的にこだわってみよう〜」
「ジレンマ」から「シナジー」を生み出すための方法として,「3」という数字に,徹底的にこだわりました。 調和と安定をもたらす「3」, 創造と変革をもたらす「3」。そこには 「第三の価値」を醸し出す不思議な力があります。

>>開催の概要
■日時: 2012年9月8日(土) 13時00分 〜 17時30分
■ファシリテーター: 徳田太郎(FAJフェロー)
■会場:仙台市民会館 第二会議室
■例会担当者:壁谷雄一、石出真実、佐藤慎哉、松村尚彦(東北スクエア)

>>プログラム
1.オープニング
ファシリテーション協会の紹介並びに今回のプログラムの内容・目的説明

2.ウォーミングアップ
・世界の国旗のうち「三色旗」はいくつあるか
・「自由」「平等」「友愛」はどのような関係にあるのか
3人ずつのグループになって話し合う。数分話し合った後、各グループの話を全体共有。

3.ミニレクチャー
・なぜ3にこだわるのか

4.ワーク1 
・「ファシリテーターに大切なのは”大胆さ””緻密さ”どちらか。」
各参加者は「大胆さが大切派」「緻密さが大切派」に分かれ、各派が2人ずつに
なるような構成で、4人のグループを構成して話し合う。20分話し合った後、各グループの話を1分程度で全体発表。

5.ワーク2
・「現場には対立している2つの立場があり、ジレンマとなっている。第3の立場を考えよう。」
各自の現場でのジレンマを数人に事例提供してもらい,話し合いのテーマとする。参加者は話し合いたいテーマを選択し、6人程度のグループを構成する。20分程度話し合う。各グループの話を1分程度で全体発表。

6.ワーク3(ふりかえり)
・「どうすればかけ算の話し合いになるのか,必要な働きかけの「3か条」を作ろう」
6人程度のグループに分かれて話し合い,各グループで3か条を生み出し,全体共有する。

>>例会担当者の感想
・これまで何度かやった合意形成とは全然違う内容でとても驚きました。対立から第三の軸を考えることで新たな展開が生み出されていく。とてもオリジナリティに溢れた楽しいワークを経験させていただきました。特に自分の職場で困っている現実の問題を取り上げることができて良かったです(松村)。

・今回の例会では、対立の時の新しい考え方として、一歩引いてみて第三の価値を生み出すということを学ぶことができました。
ただ、今回のワークションプでは本当に対立している立場での話し合いではないため、合意形成のプロセスの実感が薄かったような気がします。しかし、徳田さんの進行は素晴らしく人を引き込む話し方を間近で学ぶことができてとても有意義な例会でした。(佐藤)

・第3の軸を意識することで対立から新展開の可能性が生まれる。ワークでも第三者の立場の価値観で解決する事例を経験することができました。それにしても、国旗のウォーミングアップは準備にかなり時間をかけたのでは?、かなり気に入りました。(壁谷)

・これまで,対立した考えがある話し合いでは,妥協点を見出すために,それぞれの考えの良い点をつなぎ合わせ,折衷案を出して合意形成に至るのが納得する流れなのかな…と思っていました。しかし,今回のワークの中で,対立の関係性を分析した上で,新しい言葉で第3の立場を生み出すという積極的な姿勢で話し合うことで,思いがけず合意形成に至れることを体感しました。目からウロコでした!(石出)