第59回「私たちのビジョンをめぐる語らい〜深い対話を通して、互いの未来図を重ねよう」 (2013年4月)東北支部

>>テーマ
「私たちのビジョンをめぐる語らい〜深い対話を通して、互いの未来図を重ねよう〜」
 
日本ファシリテーション協会(FAJ)の、これから先の10年の活動を視野に入れたビジョン(未来図)である「NEXT10」を視野に入れて、FAJ東北スクエアにおいても取り組み始めたものが、『東北スクエアのビジョン(未来図)』作り。東北スクエアのビジョンは、ファシリテーションに関わる一人ひとりの体験、想い、情熱などを持ち寄り共有して、みんなで構築して行きたいと考え、対話を通して、その具体的なイメージを広げ、深める場として本例会を開催しました。
 
>>開催の概要
■日時:2013年4月13日(土) 13:00-17:30(受付12:30)
■会場:旭ケ丘市民センター第二会議室
■参加者:23名 会員17名 非会員6名
■例会担当者:本間芳典(よっしー)、佐藤慎哉(しん)、森瀬康之(も〜)(以上、東北スクエア)
 
>>プログラム
【チェックイン】(5分)(よっしー)
・例会担当者の紹介
・例会の流れについて
 
【イントロダクション】(50分)(よっしー)
・例会の狙い
「ビジョンを作ること」にこだわることなく、未来を見つめた対話を行い、例会参加者による「想いの結晶」を作ること、をゴールとする。
・ショートレクチャー 『対話とは?』
・アイスブレイク(対話?)
(対話の問い) 「あなたがファシリテーションに出会ったキッカケを聞かせて下さい」
  (方法)     自由に2人1組のペアになって、対話(10分づつ2回)を行う。
 
【体験を共有する】(50分)(よっしー)
対話の狙い:
 NEXT10との接点も視野に入れつつ、参加者それぞれの過去から今までのファシリテーションについての体験を共有する。
・ショートレクチャー 『NEXT10とは?』
 
・対話?
(問い) 「これまでの自分のファシリテーションに関する体験を話し合い、共有して下さい」
(方法) 自由に2人1組のペアになって、対話(5分づつ2回)を行う
 
・対話?〜他己紹介
(問い) 「他己紹介を通して、グループ内で体験を共有してください」
(方法) 自由に4人のグループを作り、他己紹介を行う(10分)
 
・対話?
(問い) 「なぜ私たちはこの場にいるのでしょうか?」
(方法) グループ内で対話する(15分)
 
【未来に目を向ける】(60分)(MF:しん)
対話の狙い:
これまで、過去と現在に焦点を当ててきた対話をさらに深めるために、ここからは未来に目を向ける。
「あなたは、これからどのようにFAJに関わりますか?」という一つの問いの下で、ワールドカフェ形式による計4回の対話を通して、個人から集団へ、FAJからFAJの外へも視野を広げ、対話を深める。
 
【可能性を創る】(30分)(MF:も〜)
対話の狙い:
自分自身の未来図を描く。問いは、
『何がどういう状態になっていますか?」
『そのときあなたは、どのように行動していますか?』
『そのときあなたは、今とどう変わっていますか?』
・個人ワーク(10分)
・グループ内で対話(20分)
 
【想いの結晶化】(30分)
一人ひとりの未来図をベースにした『想いの結晶』を創る。
具体的には、一人ひとりが描く『未来のようす』の特徴やエッセンスを、『言葉』『図』『絵』『工作物』などにより自由に表現し、今日の対話を振り返りながら、グループで成果品を披露し合う。
 
【想いの結晶を眺める】(20分)
会場を自由に回遊して、『想いの結晶』である各グループの成果品を眺める。
 
【チェックアウト】(5分)(よっしー)
・次回例会の紹介
・泡会の案内
 
>>例会担当者の感想
・参加者のみなさんのファシリテーションとの関わりについて、過去、現在、そして未来へと、丸々対話を中心にしたプログラムにしてみました。様々なファシリテーションの体験、想い、気付きなど共有できたのではないでしょうか? 最後の想いの結晶化では、言葉、絵、工作物など、ビジュアル化されたステキな結晶化の成果品がそれぞれ出来上がり、企画側も予想しないほどの盛り上がりで驚きでした。(よっしー)
・今回の例会では今までの想いと未来のビジョンを共有できたと思います。これまでこのように一人一人の想いに視点をおいて話した経験がなかったので、そういった時間を提供できてよかったと思います。ただ、やや時間が足りなくて、最後がやや駆け足になってしまった部分をもう少し改善できたと思います。(しん)
・例会中ほどで場に問いかけた「なぜ私たちはこの場にいるのでしょうか?」という問いは、私たちの原点を探る質問であると共に、私たちの覚悟のほどを問う質問でもあると感じました。これからもこの問いを大事にして、折に触れ、対話を重ねていきたいと思います。また、最後の「想いの結晶化」のセッションでは、決してこちらから誘導したわけでもないのに、迷わずハサミ、のり、色紙などを手に取って工作する参加者の姿があちこちにありました。これは、すでにグループ内で言葉による対話が十分に行われた結果なのかどうかは分かりませんが、「ビジュアルな成果品による全体振り返り」にも大きな可能性を感じました。(も〜)