第60回「チャレンジワークショップデザイン」 (2013年5月)東北支部

>>テーマ
「チャレンジ!ワークショップデザイン!」  
 ワークショップを作らなきゃいけない立場になって焦っている方,作ってみたいと思っているけれど,手がかりの無い方,ワークショップを作ってみようと思ったことも無い方を対象として, ファシリテーションスキルの1つである「ワークショップのプログラムデザイン」を体験することを目的としました。
 例会終了後には,「意外と面白そう!やれば自分にもできそう!」と手応えを感じていただけたのではないかと思います。
>>開催の概要
■日時: 2013年5月11日(土) 13時15分 〜 17時00分
■会場: 仙台市民会館 第3会議室 
■ファシリテーター:野口砂絵子(日本ファシリテーション協会理事)
■例会担当者: 石出真実,壁屋雄一,佐藤忠之(東北スクエア)
>>プログラム
【とりかかり準備】
1,イントロダクション
 「ワークショップとは何か」「参加者自身,ワークショップデザインに対してどのような立場か」「今日のプログラム」の説明を行った。
2,バズ①
 「こんな定例会があったらいいな」をテーマに,3〜4人でグループワーク×2回。その後,いくつかのテーマを全体発表。
 希望テーマに集まり4〜6人1チームを作った(今回は,7チームできた)。
【コンセプトに落とす体験】
3,ミニレクチャー
 ワークショップデザインで一番大切なのは「コンセプト」ということで,「コンセプトシート」を作った。
※シートの内容:
「Who(対象)どんな人が?」「Why(狙い)なぜここに集うのか?」「What(ゴール)何を目指すのか?」「When(時期)いつ?」「Where(場所)どこで?」「How(場所)どうやって?」「タイトル」
4,コンセプトシート作り
 グループで自己紹介→テーマについて何を思うか,対話を行った。
 特に,コンセプトシートの「Who」「Why」「What」「タイトル」についてまとめた。
5,コンセプト発表
 グループの代表が全体に向けてコンセプトシートに沿って発表した。他のグループのメンバーは「評価シート」を記載した。
 評価シートは回収して発表グループに渡し,コンセプトシートの見直しに活かすという目的で使用した。
※評価シートの内容:
Whatは具体的にイメージしやすいか?   明確 〜 ぼんやり
WhatはWhoに対して高すぎないか?    ちょうどいい 〜 高すぎる
WhyとWhatは合致しているか?      納得 〜 分からない
4時間で収まるか?           丁度いい 〜 4時間では難しい
【プログラムに落とす体験】
6,ミニレクチャー
 大まかな流れがとらえやすく,展開が一目瞭然というメリットがあるシートという「プログラム曼荼羅」の説明を行った。ワークショップの大切な様子は,「問い」「グループサイズ」「相互作用」であることを説明。
7,曼荼羅を作る
 グループで「プログラム曼荼羅」を作成。
【<共有>相互フィードバックで磨き合う】
8,曼荼羅発表
 出来上がった曼荼羅を全体発表。来月の例会でリハーサルを行うグループを決める。
9.バズ②
 「今日気づいたこと」について,グループで振り返る。
>>例会担当者の感想
・参加者の皆様は悩みながらも,対話を積み重ね,楽しそうにグループワークを行っており,非常に活気があった例会でした。また,今回の例会ではプログラムの企画,次月は作ったプログラムのリハーサルという一連のプログラムを組んでおり,意欲的な試みになったと思います(石出)。
・真ん中にワークショップの狙いを置き,時間的,展開的に進行を書いていく「曼荼羅」はプログラムを考えていくときに,非常に参考になると思いました。また,みんなの対話の中から狙いや問いなどが次々と生まれてくる相乗効果を体験できたように思います。(壁谷)
・「曼荼羅」を4分割し,時間配分ではなく,あえて起承転結というフェーズ毎に使用するというのが「目からウロコ」でした。コンセプトシートとともに活用していきたいと思います。(佐藤)