東北スクエア 6月公開イベント(2012年6月) 「ドラムサークル」で”つながる””つなげる”を体感しよう!〜五感で感じるファシリテーション体験〜東北支部

東北スクエア6月公開イベントは、「つながる、つなげるとは、何だろう?」という趣旨で子供から大人まで幅広い年代と一緒に楽しめる「ドラムサークル」を主体にしたイベントを企画しました。

場が作られていく体感とファシリテータのマインドも感じ取れるような、ファシリテーションの要素も取り入れながら、参加者が「つながる、つなげる」とは何だろう? そこに大事なこととは? とファシリテーションのヒントを持ち帰ることができるようなプログラム構成にしました。

小学生から大人まで幅広い年齢層の参加者が、ドラムサークルと対話を通していろいろな気付きを持って帰っていただけたと思います。

>>開催の概要

■日時:2012年6月16日(土) 開始9時30分〜12時30分

■会場:仙台市青年文化センター 練習室1

■ファシリテーター:米澤倫子(ドラムサークルファシリテーター・REMOエンド―サー)

■参加: 44人(うち小学生6人)

■イベント実行委員:本間芳典、佐藤忠之、笹田歩、壁谷雄一、中西百合、石出真実(東北スクエア)

>>プログラム

1.ドラムコール(10分)

2.オープニング(10分)
・本日のイベントの主旨説明
・メインファシリテータの紹介
・ドラムサークルの簡単な説明

3.ドラムサークル?(30分)

4.ワーク?(10分)
下記の問いについて、隣同士で対話を行ってもらい、それから周辺の参加者4〜5人で対話を拡げるワークを実施した。
問い:「会場に入ってきてから、ドラムサークル?を体感した今の気持ちはどうですか? 何か変化はありますか?」

【休憩】(15分)
休憩中に会場のホワイトボードに自由に今の気持ちを書いてもらった。休憩中は参加者同士で自由にシェアした。

5.ドラムサークル?(30分)

6.ワーク?(10分)
下記の問いについて、隣同士で対話を行ってもらい、それから周辺の参加者4〜5人で対話を拡げるワークを実施した。
その後、挙手してもらい、シェアした内容について発表してもらった。
問い:「ドラムサークル?、?を体感した今の気持ちはどうですか? 何か変化はありますか?」

7.ドラムサークル?(20分)
・参加者のドラムファシリテータ体験
・ドラムサークルファシリテータを参加者が指名しながら順番に体験をしてもらった
・ドラムサークルクロージング
・参加者のドラムサークルファシリテータ体験後、メインファシリテータがドラムサークルをクロージングした

8.全体振返り(15分)
下記の問いについて、隣同士で対話を行ってもらい、それから周辺の参加者4〜5人でグループを作ってもらい、対話を拡げるワークを実施した。
その後、グループ毎にシェアした内容について発表してもらった。
問い:「ドラムサークルを体感した今、何か変化はありますか? 何か気付きはありますか?」

9.ドラムサークルへの質問タイム(5分)

10.クロージング(5分)
・ストレッチ体操
・FAJ定例会の紹介

>>担当者の感想

・ドラムファシリテーターがよかった。表情や弾むような動き(渡辺さん)。

・最初は自分の音と皆の音の違いや合わせを意識しすぎていたが,次第に,自分の叩く音と皆の音が混ざったり混ざらなかったりを楽しめた。
自分が新しい職場での新しい人たちとの関係が作られていく時の自分の中の変化に似ている(渡辺さん)。

・〈引き出す〉、〈紡ぎ出す〉のファシリテーターのベーシックを垣間見た瞬間を何度も味わうことができました(北さん)。

・途中、一人づつ音を止めていって最後はソロから無音というのがありましたが、「全体の音のなかで、こんな音も入っていたんだ」と気づかされ、
「集団のなかの個」、「個がつながっての集団」等と考えました(忠さん)。

・(参加者として)入室したときには、すでに音楽が始まっていて、入りづらいなと感じたのに、時間が経つにつれ、会場が一体になっていくのが実感できて、ものすごく楽しかった。表情やしぐさというのも、ファシリテーターにとってはものすごく重要なファクターだなと、改めて実感しました(ゆりさん)。

・ワークショップ開始時の参加者の不安そうな表情が、ドラムサークル⇒振返り(対話)⇒を数回行っていくことで、和らいでいき、最後には「今ここ」がひとつの巨大なチームになった感覚があった。過去ドラムサークルを体験した参加者からは、対話のワークが数回入ることで、気付きや共感をシェアできたことが非常に良かったと感想を頂いた(よっしー)。

・小学生と大人が一緒になって対話を行っている様子が微笑ましかった。全体振返りでは小学生が一生懸命感想を発表している姿に感動した(よっしー)。


>>運営反省

・会場準備に焦っていたため、開錠とともに作業を開始しましたが、 まずは、スタッフミーティングをすべきだったと反省しています(忠さん)。

・出席者名簿については、アクシデントに備えてスタッフ二人が持つべきであった(忠さん)

・進行、役割分担について事前メールで周知したが、当日の朝に直接集まった時に、改めて確認すると良かったのではないか? みんなそれぞれスムーズに行動できていたと思いますが、当日現場で変更になったことなどの伝達がスムーズだったのか?(壁さん)

・(実行委員として)今回はイベント広報を担当。定員が80人ということで、チラシ作成・配布や、いろいろな団体のMLへ投稿、Facebookイベント招待と拡散依頼など、がんばったつもりだった。それぞれの入り口から参加者があったのはよかったことだと思う。マスコミへの情報提供という提案を頂戴したのもありがたかった。今後の課題として、地元の新聞・情報誌等にもう少し早めに情報掲載依頼をする方法があったなということです(ゆりさん)。