第76回「モノの見方を立つ場所で拡げよう 〜フカン・ふかん・ハート〜」(2014年10月)東北支部

>>狙い
・「俯瞰」というテーマで、頭の中では無く、実際に「立つ場所」を変えて(?!)、様々な「俯瞰」を体感することにより、ファシリテーションの幅を拡げることを狙いとする。
・「俯瞰」する見方を手に入れることで、新たなものの見方、気づきも手に入れることができること
・会議や打合せを俯瞰できるようになり、そして人間関係においても相手の気持ちを俯瞰できるようになること
・今回の例会を体感することで、いろいろな場面で「こころの寄り添い」が進んで欲しい

>>ゴール
今日の気付きから現場での実践に持ち帰ってもらうことを目指す


>>開催の概要
■日時:2014年10月11日(土)13時00分〜17時30分(受付12時30分)
■会場:仙台市市民会館 第6会議室
■参加者:16名 会員10名 非会員6名
■例会担当者:小野浩司、壁谷雄一、森瀬康之、本間芳典(FAJ東北スクエア)

>>プログラム
【オープニング】(かべ)
・FAJの紹介
・本日の狙い、グランドルール
・グループ分け
・「ファシリテータとしての視野は何度? 1〜360°」
・度数順に並んでもらって、カウントコールでグループ分け

【イントロダクション】(かべ)
・自己紹介
・名前
・グループ分けの「度数」を話して自己紹介する
・自分なりのフカンの定義とは?
・問い:「あなたにとってフカンとは何ですか?」

【現場の共有】(かべ)
・個人ワーク
・問い:「普段、ファシリテーション・コミュニケーションで気にしていること、気を付けていることは何ですか?」:課題用紙にアウトプット
・グループ共有

【ポジションチェンジ(1)】(こーじ)
<立つ場所を替えるペアワーク>
・インストラクション(プレ模擬)
・レクチャー、狙い、模擬
・個人課題ワーク
・関係性を改善したい人を対象として、第1のポジション(自分)、第2のポジション(相手)、第3のポジション(中間位置)をチェンジし見方を変えることにより関係性の俯瞰体験をする。
・グループ共有

【休憩】

【ポジションチェンジ(2)】(よっしー)
<立つ場所を替えるグループワーク>
・インストラクション
・模擬会議(1)
・テーマ:「ウサギとカメ」から新しい教訓を1つ決めて下さい。
・ポジションチェンジによる振返りを実施する
・グループメンバは、第1のポジション(ファシリテータの位置)、第2のポジション(参加者の位置)、第3のポジション(中間位置)をチェンジし、これまでの会議を俯瞰して振返ってみる。

・模擬会議(2)
・テーマ:「浦島太郎」から新しい教訓を1つ決めて下さい

【休憩】

【全体振返り】(よっしー)
・グループ共有:模擬会議(2)より
・自分のフィールドに戻す
・問い:「これからどうしますか?」
・個人ワーク:課題用紙にアウトプット
・グループ共有
・全体共有
・今日の感想、気付き、質問
・今日の意図開き

【クロージング】(かべ)
・次月例会の紹介


>>例会担当者の感想
(かべ)
例会担当者の打ち合わせで思わぬ展開でどんどん当初予定の内容から変遷していくプロセスに驚きと感動の連続でした。
また、当日の参加者の皆さんの活発なワークの様子を見ていて、ファシリテーションの無限の可能性を実感しました。
文字通りの立場を変えてみる「俯瞰」の大切さを意識していきたいと思いました。

(こーじ)
NLPのポジションチェンジはもともとはクライアント1人に対して行うものですが、グループの話し合いのフィードバックを目的にグループに対して行うという初(国内?世界?)の試みをしました。
フィードバックのあとに2度目の話し合いをすることを予告していたこともあり、どのグループも目的的にフィードバックをしあっていました。
チームビルディングとしてのグループの成長も加速させる効果を持っていたと見てとることもできました。
やってみると、ポジションチェンジも、1人対して行うもの…という固定観念を振りほどき、グループに対しても行うことができるというより柔軟性を持ったものの見方をすることができました。
個人的な課題とすれば、多様なモチベーション、参加意図を持つ参会者に対し、どのように短時間で、参会者一人一人が三回とを満たすことができるようなプレゼン・説明をしていくかをより検討していきたいと考えています。
今後、こころが動くファシリテーションをテーマに、NLPのツールをファシリテーションにより活用できないか、さらに模索をしていきたいと思っています。
このような貴重な成果を導いてくれたのも、かべちゃん、よっしーさん、もーさん、そして参会の皆さんの高い課題意識と好奇心の化学反応があってのこと。心より感謝したいと思います。ありがとうございました。

(よっしー)
NLPのポジションチェンジの考え方を使って、頭の中ではなく、
実際に立つ場所を変えて、俯瞰しながら振返りを行うといった斬新なワークを作成してみました。
動きが加わったこと、相手の立場・第3の位置で視ることで、いつもと違った新しい振返りの雰囲気が
形成されていたように思えます。