★Faj富山サロン 2021年2月 例会レポート★富山サロン


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★Faj富山サロン 2021年2月例会レポート
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◆開催概要・開催日時2021年2月6日(土)13:30~16:30
・zoom開催
・例会担当:さとっぺ,おかちゃん(MF)
・サポート:富山サロン運営スタッフのみなさん
・参加人数21名(一般1名、会員20名)

◆テーマ(案内文)
「合意形成の質と行動/成果の関係を探る」 ~経験からファシリテーターの関わり方に気づく~
チームとして期待されることは、決まったことを一致団結して取り組み、成果につなげることだと思います。 そのため、意思決定を行う会議での合意形成の質(参加者の納得感)は、とても重要になります。
2月例会は、合意形成の質が、メンバーの行動や成果にどんな影響を与えるのか、メンバーの思いを探りながらファシリテーターの関わり方を考えたいと思います。 ファシリテーションを初めて学ぶ方でも、気楽にご参加ください。お待ちしています。


◆当日の進行内容
・MF自己紹介 ,例会の趣旨説明,グランドルール説明
・アイスブレイク:3人ずつに分かれて(最近、よかったこと、うれしかったこと)誕生日が早い方から始める。
・グループワーク①:10分、二人ペアになって話し合う。
 会議決定後、皆で前向きにできた経験、一方で皆でとは言い難い経験もあるかと思います。この違いはどこから生まれるのか。
・グループワーク②:25分、四人グループ、ワーク①のペアを維持する。
 まず、ワーク①と同じ内容を四人で話し合い、話し合った中から重要と思われる要因を三つに絞る。
・グループごとに発表:15分、各チーム3分
・休憩10分
・グループワーク③:25分、ワーク②と同じメンバー。
 グループで絞った三つの要因について、ファシリテーターの関わり方を考える。
・グループごとに発表:15分、各チーム3分
・3人ずつ分かれて振り返り:10分、一人3分 (今日の感想や気づいたこと、明日からやってみたいこと)
・全体で振り返り:15分  お一人一言ずつ、感想や気づきを述べる。

◆参加者の声(アンケート結果から)
【参加して印象に残ったこと】
・技術的なこと、ファシリテーション知識の温度差があるので、ワークショップの誘導や、前提の案内をもう少し丁寧に実施いただけますと助かります。
・メンバーのシャッフルは良かったです。
・具体的で明日からでも活かせる発言があったこと。また自分とは違う意見を前向きに話し合う心地よさを感じることができました。
・決め方を決める、見える化やノンバーバルな部分を察知する。
・改めて合意形成するにあたっての準備すること進め方を再認識できました。
・合意形成の大事なポイントについてグループワークを通して学べたところがとても良かったです。
・色々な経験や見識のある方の意見が聞けて、いくつかのことが腑に落ちたこと。
・人の経験談はとても参考になる
・ブレイクアウトルームを多用して、メンバーを変えて話し合えたこと。
・グループワークの中でも合意形成の場面が多く、その難しさや自己理解について気づきが多かった。インストラクションをチャットで共有してくれるのが良かったと思います。
・ファシリテーターの関わり次第で、会議に参加した時の満足度が増す 。
・納得感という概念すらない会議が多いのではと思う。それをファシリテーションを取り入れれば大きく変えられることを改めて実感できたこと。
・目的にブレることなく、皆さんが協力して進化していた点
・合意形成の質は、ファシリテーターの関わり方に大きく影響していることを改めて認識できた。ファシリテーションの良さをもっと多くの人に知っていただきたいと思いました。
・合意形成を改めて考えることができた
・同じメンバーでじっくりグループ討議できたのは、今回は良かったと思う。

【参加して分かりづらかったこと】
・合意形成のために何ができるか「語り合う場メインのワークショップ」である部分を明確に発信いただけると助かります。
・合意形成も範囲が広く、もう少し絞って(表面的合意と真の合意の違い、多数決は善か悪か等)テーマにすると深掘りできた気がいたします
・案内文におおまかなプログラムが載っていると、より安心して参加できると思いました。
・ワーク②の問いが少し分かりにくかった。チーム内でも解釈の違いがあった
・「合意形成の質=参加者の満足感」としたが、他の切り口はなかったか。
・一つ目のグループワークのテーマが難しかった。

【今回学んだことをもとに、自分でやれること、これからやってみようと思うことは何でしょうか?】
・合意形成に役立てたい ・とりあえず、ファシリテーションの入門書を再度読み返すことを次の日程までにしておきたいです。
・自分の職場でも活用できそうな、グランドルールを作って進めるとより行けそう ・自分もスライドに書き込みができるようになる
・今日学んだ、合意形成をしていくためのポイントを大事にして、会議と言わずまずは日頃のコミュニケーションでも使っていこうと思います。
・議論プロセスの見える化 ・フォシリを構造化する準備 ・オンライン会議で相手が考えている間は待つ ・柔らかな自己主張の仕方について考え、試してみる。
・会議にグランドルールを浸透させたい
・周りの方にファシリテーションを知ってもらう活動
・参加者からの公平な意見の引き出し
・会議参加者の表情などノンバーバルなことにも気付けるよう、気を配る。
・合意形成時、皆の考えている上位の概念を皆で探していけるよう努めること

【その他、何でもご自由にお書きください】
・ワークショップ1の2人が組んだままワークショップ2に進む方法はすすめやすかった。
・グループごとの積み重ねという面は良かった。全体での積み重ね、全体での気づきのような部分は物足りなさを感じた。

◆ファシリテーターの感想
・今回の例会は「合意形成の質=参加者の納得感」と定義して、参加者の経験から深掘りを行いました。
 私たちが仮説を立てた通り、参加者同士の関係性や進め方の分かり易さなど、心理的な安心感がある中で話し合いが行われると、合意事項に高い納得感を得られることが導かれました。
 しかし、あるグループから「あえて反対意見を投げ入れることが必要」との意見がでて、ハットしました。 合意形成の質を高めるには、ファシリテーターは、心理的に安心な場を整える
 だけではなく、あえて場を荒立てるような関わりも必要であること、そんな場だからこそ話し合いが深まり、質の高い結論に導けることに気づくことができました。
 議論の深さが質に関わる。みんなが納得したシャンシャン会議にこそ落とし穴がある。 次回は、批判的な立場から導く合意形成について皆さんと話し合いたいです。
・グループワークの最初の部分でわかりにくかったというフィードバックをいただきました。テーマ設定の趣旨を丁寧に説明する必要性を感じています。
・時間の関係でグループ発表後に質問を受ける時間を取れませんでした。時間を確保し、質問を受け、参加者全員で考える時間を持つことで、理解が深まり、参加者の一体感も得られると思いました。
・進行中に「何か、わからない点などありますか?」という形で尋ねましたが、声が無かったので安心してしまいました。フィードバックでは、わかりにくいところがあったようです。
 参加者は全員の前で質問しづらいことを忘れていました。最初から丁寧な説明が必要なことと、意見や質問が出しやすい工夫が必要だと思いました。次回は改善したいと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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