★Faj富山サロン 2024年3月 例会レポート★「創造的なおもてなし」のデザインについて考えてみよう富山サロン

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Faj富山サロン 2024年3月例会レポート
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◇開催概要
・テーマ:「創造的なおもてなし」のデザインについて考えてみよう
・開催日時:令和6年3月9日(土)13:30~17:00

・メインファシリテーター:きっしー☆(岸 靖久)

・担当チーム:富山サロン運営委員のみなさん

・参加人数:
14名(会員7名、会員7名、MF含む)
・案内文:https://www.faj.or.jp/base/toyama/event/202439/

◇進行概要

(1).本日の進め方,自己紹介、グランドルール共有
チェックイン(自己紹介、印象に残るおもてなし)

(2).おもてなしのデザインとパターン・ランゲージの概要
 
"おもてなし"というと、普通はつい状況に応じたマニュアル化とその整備を考えがちであるが、近年、観光については海外からの方も増えてきて、ニーズが多様になってきた。
一方、北陸地域においては北陸新幹線の敦賀延伸の観光需要に加えて、2024年元旦に発生した能登半島地震の被災した方へ支援したいという方も訪れることも考えられる。
そのような多様な状況や相手に対して、一律のマニュアルによる対応で良いのだろうか?むしろ状況、相手に応じて工夫や使い分けをすることが出来たらいいのではないだろうか?そのためおもてなしにデザインという考え方を入れてみる。
さらに今回パターン・ランゲージの概念を導入することで、おもてなしに対して基本的な考え方を共通言語化しながら、ここの個人・現場に応じた対応ができる可能性を探求する。
(今回使用ツール:おもてなしデザイン パターン・ランゲージ)

(3).OODAループと+DSR

 "おもてなし"は、相手によって状況によって対応が変わる。そのため従来からのPDCAでのアプローチでなく、OODAループでの考え方を活用して考えてみる。
○今回のOODAループに対する捉え方
 ・O:Observe(観察)何が起こっているのだろう? 何が要求されているのだろう?
 ・O:Orient(分析、方針作成)それってどういうこと?どこへ向かったらいいだろう?
 ・D:Decide(決定、選択肢作成)どんなことができそうか?選択肢作り
 ・A:Action(行動、動作)どうやって実施する。
 
○さらにOODAを継続的に進めて行くには、DSRが必要と考えて今後について考えてみる。
 ・DSR(Design + Share + Reflection)の組合せ
 ・毎回どうするかをデザインし、やった結果を振り返って、共有する。
 ・臨機応変になりがちなOODAループに対して、継続的な成長を考えてみる。

(4).ワーク 
おもてなしをデザインしてみる「みんなで富山・北陸へ来てください」
 ・①富山,北陸の良いところを伝えつつ、②能登半島地震で被災者応援・支援する。
 ・①と②が組み合わさったニーズに応えるプランを、想定を交えて話し合う
 ・おもてなしデザインパターン(パターン・ランゲージ)を手元に置いて軸にしながら  方向性や選択肢を考えてみる。
 ・OODAループ(+DSR)の展開で考えてみる。
  O:観察(どんな状況?、何がみえる?)
  O:状況分析、方針作成(それってどういうこと?どうする?
  D:決定、選択肢を作る(どうする?どんな方法がある?)
  A:実施(どんなふうに始める、具体的な方法は?)

(5).各グループからの発表(4グループ)
(6).各グループ内での振り返り,全体でのシェア


◇参会者の感想(参会者のアンケートと後日実施の運営委員との振返りから)

・今回、ろうの方も参加されており、これまでのUDトーク以外に新しく遠隔手話サービス(+Voice)を使ってみることを体験できた。
・OODAをフレームワークに沿って考えることができた                    
・OODAとパターン・ランゲージを組み合わせた                    
・フレームワークに合わせて、模造紙を縦に使うなど自分たちで工夫してやれた
・フレームワークがあることで自分が苦手なことに気づき、自己分析につながった  
・パターン・ランゲージ、OODAの説明時間が足りなかった
・今回はまだパターン・ランゲージが使いこなせなかった                
・各班の内容を観てみた上で、全体を話し合う時間があればよかった            
・違うパターンでもう一回やってみたり、パターン・ランゲージをまたやりたい

◇メインファシリテーターの感想
・今回、状況変化や多様なニーズが発生しそうな場面に対応して、実施内容をみんなで検討する方策として、OODAループのフレームを使って進めたらどうなるか試してみた。
・話し合いを進めて行くうえで、ある程度の専門的な知識や基本的な発想を持ち合うために、パターン・ランゲージ(今回は、おもてなしデザインパターン・ランゲージ)を活用してみた。
・OODAループ+パターン・ランゲージで進めて、その結果を全体で共有フィードバックしながらアップデートしていく仕組みについて、今回は紹介のみとなり、具体的に踏み込めなかった。機会あれば試してみたい。
 
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