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★Faj富山サロン 2014年4月例会レポート★
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◆開催日時:
2014年4月5日(土) 13:30〜17:00
◆開催場所:
高岡市生涯学習センター ウィングウィング高岡 503会議室
◆テーマ
「NLPを使って、話し合いのもやもやを解消しよう!」
◆メインファシリテーター(MF)
吉岡
◆担当チーム
石川チーム:島崎、藤田
◆参加人数
会員10名、非会員10名
◆内容
<告知文の内容>
みんなが納得できる話し合いを行うためには、「場づくり」が大切と言われますが、結論を急ぐばかりに、参加者の意識合わせがあいまいになっている事はありませんか。
その結果として、自分の考えがなかなか相手に伝わらなっかったり、相手の発言がピンとこなかったりして、もやもやとした話し合いになっていないでしょうか。
NLPの観点から「場づくり」を見直すことで、話し合いのもやもやを解消しましょう!
いくつかのNLPのスキルを紹介しながら、ファシリテーションへの活用方法をみんなで考えたいと思います。
※NLP(神経言語プログラミング)とは、セラピストの心理療法の行動パターンを分析して、コミュニケーションや能力開発に役立つテクニックとしてまとめた実践的な心理学です。
<タイムテーブル>
13:30〜 【オリエンテーション】
13:45〜 【アイスブレイク】
- ペアでの共通点探し
- 4名1グループで。共通点探しをしたパートナーの他己紹介
14:00〜 【ワーク1: プロセスデザインに挑戦しよう!】
- 「場をデザインする5つの要素」の説明
- プロセスデザインのお題を説明
「あたなは『新人教育をいいがにするWG』のメンバーに選出されました。来週のキックオフ会の前に、主要メンバーが集まり、キックオフ会の事前打ち合わせを行うことになりました。
上司からは、『新人教育をいいがにして!』とだけ指示されています。
キックオフ会のプロセスデザインに挑戦してみましょう。」
- NLPのスキルを紹介し、プロセスデザインに取り込める要素がないかも考えてみましょ
- NLPのスキルの紹介〜その1〜 メタプログラム
メタプログラムは、人の思考、感情、行動の癖であり、多くの場合は、本人も気づかないほど、当たり前になっています。
「全体型」vs「詳細型」
全体型:物事を全体像から把握する
詳細型:物事を具体的なところから把握する
メタプログラムの違いを克服する方法についても考えてみましょう。
15:00〜 【休憩】
15:10〜 【ワーク2: NLP視点で振り返ってみよう!】
- NLPのスキルとして以下の2つを紹介します。その観点でワーク1のプロセスデザインを振り返ってみましょう。
- NLPのスキル紹介 その2 知覚位置
NLPでは、自分や相手などの視点のことを「知覚位置」といいます。
- 第1の位置:自分の視点
“自分の意見を持つ”という重要な視点
しかし、この視点ばかりにいると、意見が衝突しがちになります
- 第2の位置:相手の視点
相手の立場に立って考える
相手の立場から“自分の意見”を見直してみる
- 第3の位置:第3者の視点
お互いが満足できる方法を探してみる
- NLPのスキル紹介 その3 メタモデル
メタモデルというフィルタを通して、脳内の情報が言葉になる過程で、不完全な状態になってしまう。
- 省略(削除)
経験した事実から無作為に一定の経験要素を削除して無意識化
- 歪曲
想像し歪曲することで、存在しないものを創造してしまう
- 一般化
ある状況で起こった出来事を、「その出来事が他のすべての状況
でも起こる」と自分の中でルール化してしまう
※4W1Hの質問によって、「省略」「歪曲」「一般化」された情報を
取り戻すことで、制限に気づいたり、選択肢を増やすことができます。
(Whyは使いません)
15:50〜 【ワーク3: ブラッシュアップしてみよう!】
- 最初に作成したプロセスデザインを ブラッシュアップしましょう!
NLPの視点を踏まえて上で、最初のプロセスデザインを見直します。
- 考える視点は一致していますか?
- 不足している視点はありませんか?
- 言葉の定義を共有できていますか?
- 削除・歪曲・一般化された内容はありませんか?
16:25〜 【振り返り】
- グループ替えを行い、振り返りをおこないます。
- NLPの考え方をどのような場面で活用できそうでしょうか。
- 職場などで実践したいことは何でしょうか。
◆企画チーム所見
<MFの感想>
- NLPを他人数での話し合いにも適用出来ないかと考え、今回のテーマを設定しました。言葉や考え方に絞ってNLPのスキルを提示することで、参加者に受け入れてもらえたように思える。
- NLPを活用出来ていないMF自身のモヤモヤを場に投げ掛けるような要素もあったが、企画チームメンバーや当日の参加者に、広い心で肯定的に受け止めてもらえて、とてもありがたかった。
- プロセスデザインのテーマの状況設定が甘かったため、プロセスデザイン至る前の部分(想定する会社の業種、規模など)で時間が掛かっていた点は、今後の改善点とします。
- NLPスキルの具体例について、説明が不足していた。適切な具体例が提示出来ると、もっと参加者の納得感が高まったように思う。
<企画チームメンバーの感想>
- 富山サロンでNLPを扱うのは初めて(のはず)で、NLPに関する知識がほとんどない参加者ばかりだったが、自分の思考のクセなど、いろんな気づきがあったようだ。
- 自分自身NLPはまだ知らないことだらけだが、ファシリテーションとの組み合わせに可能性を感じた。また例会でとりあげてみたい。
◆参加者の声(アンケート抜粋)
- NLPは分かりにくかったが、話が進むなかで、少しづつ理解できた。
- NLPとファシの関係がわかり、実践できる内容だった。
- NLPが会議の円滑な進行に役立つことがわかった。
- プロセスデザインの勉強がよかった。
- 話し合いでよくある”もやもや”が再現できて、具体的に事例として考えることができた。
- 新しい視点から見ることの大切さに気づいた。
- 知覚位置の違いを感じる例、メタモデルの例、など、分かりやすい事例を用意できるとなおよいのではないか?
- NLPの2者との間での心理的なサイクルが、3者以上の集団間となった時の応用は、そのままでは難しいと感じた。
- 相手に視点を変えるような質問をしたい。
- 省略・歪曲・一般化している相手に気づいてもらうために、ふさわしい質問をしたい。
- 色んな視点に立つ、また、色んな人の視点を想定するようにしたい。
- 言葉の定義をもっと明確にして、参加者の意識のズレがないようにしたい。
- 以上 -